Life and Dance in Latino Style

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コロンビアで人気のテレビ番組

以前日本のテレビでコロンビアは世界有数の危険国であり、街も物騒だしテレビでは軍隊や警察が制作した番組が流れている、さすが世界の危険国という特集をしていたそうですが、コロンビアで軍隊や警察の番組なんて見たことないから、たぶん政府広報みたいな特殊番組を日本のテレビ局がピックアップしたのであって、コロンビア人がみんなそんな番組を見てるわけありません。


実際コロンビアで人気があるテレビ番組はバラエティやドラマが多いと思います。
チステ(ジョーク)合戦とかね。

なかでも人気なのが、「COLOMBIA TIENE TALENTO」と「YO ME LLAMO」でしょう。
YO ME LLAMOは前回紹介した歌手のそっくりさんコンテスト番組で(「セリア・クルースのそっくりさん」で紹介)、カラコルという放送局の番組です。
もうひとつの「COLOMBIA TIENE TALENTO」は、RCNチャンネルの番組で、なにか一芸に秀でているコロンビア人の素人コンテストです。たとえば歌とかピアノとかサーカスとか武道とかヒップホップダンスとかさまざま。

両番組とも演技が終わると、3人の審査員がそれぞれコメントします。
「YO ME LLAMO」は審査員が結構優しくて、私的には「え?」って思う人でも「すごくよかった」とほめています。

「COLOMBIA TIENE TALEMTO」は、コロンビアの有名な女優アレハンドラと、俳優のマノロと、元ミスコロンビアでモデルのパオラが審査員をしているのですが、だいたいアレハンドラが辛口コメントします。
で、毎回の出演者の中から数組だけが選ばれて次のステージに進めます。


colombia tiene talentoの番組の録画ビデオ。




まあどっちの番組も形式的には、アメリカのアメリカンアイドルに似てる。
アメリカンアイドルを模した素人オーディション番組は世界中で作られてるからね。


yo me llamo も colombia tiene talento も両番組とも放映時間が夜の8時くらいから1時間半くらいの番組で、しかも平日月曜日から金曜日まで毎日毎日放映している。。。! 
日本じゃ考えられないですよね。
テレビ見るだけでも疲れるのに、審査員の人たちよく疲れないな。
どっちの番組を見るか選択しなきゃいけないように時間をぶつけてるので、競い合ってるのは明らか。

コロンビア人の友人たちはこの番組を毎日見てます。仕事から帰ってきて、食事中もこの番組見て、番組見終わったら寝るみたいな。毎日毎日よく飽きないな~。


なんでここまでみんなが熱中するかというと、番組が面白いとか出演者の演技が優れているということももちろんあるのですが、どうやら優勝者の賞金が高額だから誰がその賞金を獲得するか、というのに注目が集まっているようです。

賞金は両番組とも同じでキニエントス ミジョン(500 milliones) っていってたから、
500000000ペソ。
ということは日本円でいくらだ。。。コロンビアは貨幣のゼロの桁数が多いので、お金の換算が大変。
だいたい100円が2000ペソくらいとふつう計算するんで、
えっ、… ってことは、2500万円???

2500万円????
私は計算が苦手なんですが、間違ってないですよね?
2500万円なんて日本だって大変な額なのにコロンビアならなおさら。
そりゃ必死になるわ。
最初は各地でオーディションするんですが、そのオーディションに多数の人が押し寄せていました。

勝ち抜いた人やグループは翌朝のワイドショー番組に招待されてインタビューされたり、yo me llamoに出ている人(歌手のそっくりさん)が故郷に戻ったら大勢の街の人たちに出迎えられてステージで歌ってまるでスター状態とか。
しかもRCNやカラコルのテレビニュースでは、シリアスな政治ニュースのあとにニュースキャスターがまじめな顔で「次の番組は colombia tiene talentoです」って紹介してるほど。


ブログ内関連過去記事:
「コロンビアTV番組で準決勝のサルサグループ」
「セリア・クルースのそっくりさん@南米のTV」
「コロンビアにはtalentoがある?」