Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

お願い、歌を静かに聴かせてよ! 

ラテンアメリカでは、びっくりするようなラテン界のスターのコンサートがたくさんありました。
しかもクリスマス前のイベントでは、大スターの無料ライブもあったんですよ。

たとえばメキシコシティでは マーク・アンソニーの無料コンサートがあったそうです。
まじ~???
あとで知って超ショック。
そのときメキシコにいればよかった…、と後悔。


 
コンサートを見れたおっちゃんたちが「マーク・アンソニーのチケット買うお金なんてないから、(無料コンサートをやってくれた)政府に感謝してます」と言ってるよ。


さすが、ラテンアメリカ
こういうとこはいいよね。


私はCD持ってる好きなサルサ歌手のライブに行ってきました。
日本人でもちょっと高いと思うくらいの価格だった。

私は2時間くらいのコンサートだと思ってたんだけど、その歌手が出てきたのは午前12時をまわって翌日になってから。
最初の数時間は音楽がかかってるだけで観客が踊ってました。それから前座のバンドが2つあり、お目当ての歌手のライブ。そしてそのあとにももうひとつのバンドのライブ。
結局、夜の8時から翌日の朝までかかりました。


3メートルという至近距離でその歌手が歌ってるのに感動。。。

しかーし、
観客の歓声やかけ声うるさいし、歌手が歌うのに合わせてみんな一同に歌うんですよ。
せっかく彼がいい声で歌ってるのに、これじゃ声聴こえないじゃん。
歌手も途中、観客にマイク向けて歌わせるし…。

一緒に行った友達に、「これじゃ声が聴こえないよ~。 Dejame escuchar su vooooooz!! (彼の声を聴かせてよ~)」と私は言ってしまいました。

ちなみにその友達も歌ってました… 笑。

それにせっかく前で見れたのに、携帯やカメラで写真やビデオ撮ってる人が多くて、腕をあげてるので歌手の姿が見づらい。歌手の姿の前にビデオのモニターがたくさん見えるんです。少しだけ撮るのかと思いきや、コンサート中ずっと撮ってる人も少なくない。


ライブが終わってから友達に、「なんでみんな一緒に歌うの? 声聴こえないじゃん」って言ったら、
ラテンアメリカではコンサートではみんな一緒に歌うよ。それ普通だよ。歌手に対して、みんな応援してるよ、あなたを好きだよ、っていうカリーニョな(温かい)気持ちを表すためだよ」という答えが返ってきました。

でも、歌を聴きにきたっていうより、これじゃ歌手の顔を見にきたような。

私が「日本ではコンサートで録画するのは禁止なんだよ」って言ったら、「まじ??? なんで??」とびっくりしてました。
向こうでは録画しほうだい、ネットにUPしほうだい。


まあ、スペイン語だし、みんな歌詞を知ってるから歌えるもんね…。
ラテンアメリカアメリカのラテンコンサートのライブのビデオをネットで見ると、たいてい観客がみんな歌ってるし。

結局そのコンサート、一曲残さずすべての曲を観客が一緒に歌いました。
バラーダ(バラード)くらい静かに聴かせてよ、って願ったんですが… その願いもはかなく。

一方、前座やあとに出てきたサルサバンドのときは、誰も歌わないしビデオも撮らないし、みんな飲みながら聴いてるかフロアで踊ってるんです。こっちのほうがかえって楽しめたりして!?

けどお目当ての歌手はきっと日本には来てくれないだろうし、ラテンのコンサート楽しかったです。


日本だったらサルサライブで観客が一斉に歌うってことはないでしょうから、日本のコンサートのほうが歌と歌手の声を堪能できるかもしれない…。
けど日本はラテンスターがほとんど来ないし。
アメリカやラテンアメリカにいる人から、「このまえwisin y yandel のコンサート行ってきたよ」とかシャキーラの無料コンサートあったよ、と聞いてうらやましいかぎり。
ラテンスターはなんで日本に来てくれないのかなー。



ラテンアメリカでのコンサートはたとえばこんな感じ。
有名サルサ歌手 victor manuelleのコンサート。




ほらね、みんな一緒に歌ってるし、たくさん携帯やデジカメの録画のモニターが見えるでしょ。
私が行ったコンサートもこういう状態でした。




このvictor manuelleの曲は、「pensamiento y palabra 」で、ほんとはこういう曲です。