Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

サルサのmitsue先生達がダンス規制反対イベントに

9月12日に風営法からダンス規制を削除するための署名運動のイベント「なにがなんだか風営法!?」が東京の代官山で開かれて、サルサ界から有名インストラクター mitsue先生、サルサ最大の団体サルサホットライン代表のジョージ渡部氏、早稲田大学の先生でサルサシンガーの岩村健二郎先生、サルサ愛好家で弁護士の和知麻里亜さんがパネリストとして参加してました。

私はオンタイムで途中からネットで見たのですが、録画ビデオが http://www.ustream.tv/channel/letsdancetv で見れます。
見逃した方はどうぞ。


このビデオの内容をかいつまんで書いてみますね。



サルサのところはビデオの25分から始まります。

最初はDIANAで開かれたサルサリブレというイベントの様子が映し出されました。


★ まずサルホ代表のジョージ渡部氏が発言。

サルサ界にも風営法の影響がかなり出ている。
サルサは見知らぬ人とダンスするための音楽で、ストリートで生まれた。
文化的な発祥がそうなのに、それを風営法で規制されてしまう。
サルサはクラブダンス。
でも今はそのサルサクラブのドアを開けると、「ダンス禁止」という張り紙がはられている。
サルサが他のダンスと違うのは、ペアダンスなので見知らぬ人と手をとりあって踊るという、おおらかなスキンシップでコミュニケーションをとるところ。
それが日本の法律では罪になってしまう。
老舗のSudadaなどがすでに閉店に追い込まれた。
公にはなっていないが他の都市でも自主的にもうレッスンはやめようという店もいくつもでている。



★Mitsue先生 (サルサ界では有名なインストラクター。東京ベース)

自分はどこででも音楽がかかってたら踊るのが好きなので、それが規制されてしまうと自分が今までやってきたことはなんなんだろうと思ってしまう。好きなときに踊りたい。
今回このイベントに来たのも、未来を変えていきたいから。
サルサは30代以上の大人が中心だが、子供に教えてるのも増えてきているのにダンスを規制されたらそれもできなくなってしまう。



早稲田大学の先生でサルサシンガーの岩村健二郎先生 
(以前 SUDADAでもライブやっていた。今月号のsalsa 120%に風営法に関する先生のコラムがある)

自分は25年前からサルサシンガーやってたが、その頃はサルサ踊る人はごくわずかでライブが中心だった。
サルサは他のダンスに比べたらまだ新参者だが、サルサ人口は急激に増えた。
以前ライブハウスでサルサイベントを開催しサルサ講座をやったら当局の取り締まりを受けてやめさせられた。次はライブでお客さんが踊るのも禁止された。
サルサは、ディスコやクラブで踊ってる人達とは違ってるので、違った角度でダンスに接している人たちとしてこの風営法の問題と利害を共有できる。



サルサを愛する和知弁護士

自分は趣味でサルサを踊っている。
サルサはこのごろ子供たちにも教えるようになったし、ダンスによって不良をなくすという受け皿にもなりうるのに、ダンスができないというのはおかしな法律である。




★その後、摘発されて警察に拘留された大阪のクラブ(NOON)の金光氏によるインタビュー (ビデオ1:06~)


サルサ SUDADAの元店長

(金光さんと同じように)自分も風営法違反で警察に逮捕されて2日間拘留された。
今日のイベントは、経営者の自分としては風営法の許可をとって経営したらどうなるのか?ということに興味があった。
でも風営法を遵守してクラブを経営したら、経営的にはなりたっていけない、というのが再確認できた。
ダンスをしてはいけないという矛盾をみんなで変えていかなきゃいけないと思ったので、これからもがんばってこの運動を盛り上げていきたい



サルサのmitsue先生のアシスタント(さくらこさん)

自分のダンス人生はクラブが土台。
ヒップホップから始めてオールジャンル踊る。
サルサはもう5年くらい。
このまえまでこの風営法問題を知らなかったんだけど、知ったらこれじゃいけないから自分もやれることはないかと思って、今は署名活動している。地道な活動で微力だけど、まだこの問題を知らない人たちやダンスが好きな人たちに発信していきたい。



このイベントには、ダンススタジオ経営者、クラブDJ、巨大音楽イベント開催者、「踊ってはいけない国 日本」の本の著者、弁護士たち、各党の衆議院議員も出席しました。

以前社交ダンスのときに風営法が改正されたときも国会議員が動いてくれたから改正できたと書いてありましたが、この署名運動のあとはやっぱり議員を動かさないといけないそうです。
でも国会議員のおじさんたちの間では、クラブというとキャバクラのほうのクラブというイメージが強い。
今までの事例だと世論によって議員たちが早く動いたことがあるから、世論を変えていかなきゃいけないと議員たちが言ってました。