Life and Dance in Latino Style

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砂糖をいれるか、塩を入れるか、ラテンとのバトル

前回ラテンアメリカは一般に砂糖をむっちゃ消費するという話をしました。

ところが、私がスクランブルエッグを作るときに砂糖を卵に入れたら「なんで卵に砂糖を入れるのか!」とびっくりされました。
ラテンの国どこに行っても「卵に砂糖入れるな」「砂糖が入った卵なんてきいたことがない」「卵焼きは塩だけでいい」と言われます。砂糖を取り上げられたこともある。
しょうがないから、砂糖はわからないように少量ちょっとだけ入れてます。これぞほんとの「隠し味」。

メキシコで「まあいいから味見してみて」って作ったスクランブルエッグ食べさせたらおいしいと言ってたけど。
日本では卵焼きや卵料理に砂糖は欠かせません。
お寿司についてくる玉(甘い卵焼き)を食べさせたらびっくりするだろうな。寿司にデザートのケーキがついてきたと思うだろう。

よく考えたら、和食ってみりんとか砂糖とか甘いのをよく使うよね。和食の基本調味料がしょうゆと塩とさとうとみりんと酒だもんね。
南米に来たら和食っておかずに結構甘いのを使うんだな~と認識しました。関東の濃い味付けならなおさら。
先日中南米では砂糖の消費量がすごいと書いたけど、おかずに砂糖を使うことはあまりないので。



ペルーやコロンビアは米をよく食べます。ほぼ毎日食べると思う。
食堂で定食頼むと必ずお米がついてきます。
米が主食の日本人にはうれしいですね。
(とうもろこしが主食のメキシコよりもね)

ペルーやコロンビアのお米はほかの中南米から行くと米を食べられることに感動するんですが、しばらくするとだんだん味が違うことがわかってきます。
まず固い。
もともとぱさついた長粒米なんですけど、それを水を少なくしてぱさぱさに炊くんです。
食堂によっては、「これは3日前の米ですか」、っていうくらい硬くてバリバリしてとても食べられないことがあります。
日本の江戸時代の干し飯(旅行や非常食として干したコメを持ち歩いた)のようだ。
でもコロンビア人に硬くて食べられないと言ったら、「なんで残すの? 別に普通じゃん。ちゃんと残さず食べな」って怒られます。
おなか壊しそうなのでサラダの下によけてかくしてしまいました。

そして向こうはお米を炊くときに、塩や油をいれます。
ペルーはときどきガーリックも。
ペルーでは人によっては塩とか入れないようですが、コロンビアでは必ず塩と油をいれます。
油も塩もかなりの量入れる。

まあコロンビア料理にはこの味付きごはんがあうんですけどね。
日本みたいにお茶碗にコメを盛るわけじゃなくて、大皿におかずと米を添えて盛るし。
ぱさついたごはんだから安いコメだとぼろぼろしてるから油入れたほうがつやよく炊ける。

コロンビアのお米も、お米を洗ってからちょっとおいて水を多めに炊いて、炊きあがってすぐ食べると結構やわらかくて日本人でもOK。
でもしばらく時間がたつともう固くなります。
コロンビアでは一回にたくさん炊かないでちょこちょこ炊いたほうがいいです。

塩も油も入れないで水多めにして日本人好みに炊くと、コロンビア人から「なんで塩をいれないのか。塩が入ってない米なんて食えない」と怒られて塩かけられたり、「このお米、べちゃべちゃして水っぽい」と言われて捨てられたことも。
米に塩味がついてないとか米がしっとりしてるっていうのは許せないらしいです。


日本のお米に似てるカリフォルニア米も売っていて、ほかの国で売ってるカリフォルニア米に比べるとむっちゃ価格が高い貴重品ですが、それをせっかく炊いても、「これは君が食べなよ。自分はコロンビア米の冷ごはんのほうを食べる」と言われたことも。
一回おにぎりを作って、日本の米ではおにぎりやすしが握れるけど、コロンビア米ではばらばらしてできないんだよ、って言ってやりました。
そしたら「なんでコロンビア米ではすしができないのか」って言われて、見ればわかるだろって思いましたよ。
コロンビアも和食ばやりなのか、コロンビア人がやってる寿司スタンドがフードコートなどにありますが、怖くて食べたことありません。

コロンビア料理のときとかは塩と油入りのごはんでもいいけど、ときには普通の白米も食べたいよね。
なのでしっとりした白米を炊いて、コロンビア人には食卓塩を渡して「塩足りないならこれ自分のごはんにかけて」と言ってます。

メキシコではとうもろこしが主食なんでトルティーヤをよく食べるので、お米はあんまりでてきませんが、お米料理だとトマトソースと煮込むとかそんな感じで、米を見ることはほとんどありませんでした。
しかしメキシコは日本企業の駐在員が多いこともありメキシコシティの日本スーパーではコシヒカリが売ってると聞きました。うらやましいかぎりです。でもむっちゃ高いんだろうな。(でもDFは標高が高いから米炊くのは大変)


「私のラテンの彼は和食も好きだし納豆も食べるよ」、「友達のペルー人たちは日本の料理大好きだよ」、っていう人もいるからもしれませんが、ラテンアメリカに住んでるけど日本文化や和食が好きな日本オタクのラテン人や、日本に住んでるラテンアメリカ人の話は別。
今回書いたのは、ごく一般的なのラテンアメリカ人の話です。


ただしこのコロンビア米の冷ごはん、余ったら次の日にチャーハンにすると最適です。
ぱさぱさした長粒米だし、油も塩も入ってるし、ぱらぱらできれいなチャーハンができます。
コロンビアは長ネギとか売ってるので、チャーハン作るとコロンビア人に好評です。



ブログ内関連過去記事:
「中南米では砂糖に注意」
「コーラ漬け」
「ペルーとメキシコ料理つくった」
「コロンビアもごはんが主食」