JAPON-PON
レゲトン のResidente
calle13 の次の曲を紹介します。ラテングラミー では、新人賞と最優秀レゲトンアルバム賞をとり、シャキーラについで注目されたアーティストです。
今日紹介する曲は、その名も、 「Japon-pon」
JAPONは、スペイン語で「日本」のこと
これは、日本と日本人についての曲です。
まー、まずは見てもらったほうが早いから、これ見てください。
どうでしたか?
最初のところから、いきなり、中国っぽいイメージではじまりましたね~(^^ゞ。
私は見たら、だいたい意味は分かりました。スペイン語が分からなくても絵と写真で、なんとなく言いたいことわかるよね?
このPVには、歌詞がついてるでしょう。 (もしやカラオケを意識してるんでは?)。だからスペイン語が分かる人は歌詞見てくださいね。ラテンアメリカ出身の友達にこの歌ってどういうこと言ってるの?ときいたら、だいたいの意味がわかりました。
プエルトリコ人と日本人で言い合ってるのね。プエルトリコ人がステレオタイプなことをいうと、日本人が「ちょっと待て、それは違うだろ」とつっこみをいれてる。
またこの日本人のセリフの部分が、「わたし 考えるアルよ」みたいな昔のアニメの中国人みたいな話し方なので、笑えました。
だいたいの歌詞はこんな感じ。 わたしがアレンジしてみました…。
日本人はプエルトリコをどう思ってるんだろう。きっと、プエルトリコのイメージは日本ではいいはず。リッキー・マーティンがヒットしたし、香港ではレゲトンはやってるからな。
<日本人> すみませんが 、香港は中国アルよ!
関係ねーよ! (Daddy Yankeeの)ガソリーナだって流行っただろ。チニータ(→中国人の意味だけど目が細いアジア人)のねーちゃんと上海でチキンパタイ食べようぜ
<日本人> ちょっと待って。パタイはタイ料理あるですよ。
だから、そんなの俺たちには関係ねーよ。タイ、中国、日本、ぜんぶ同じだっつーの。日本人は目がこーんなに細いし、靴脱いで床に座ってネコを食べるんだろ。
<日本人> プエルトリコ人は頭悪いじゃないてすか。わたちたち日本人は、数学とか物理とか得意なんですよ!
"まーな。でもよ、プエルトリコの女はおっきいヒップもあってかっこいいけど、日本の女はウチワサボテンみたいにペラペラした薄いボディじゃんよ。しかも肌はPollo pichu (羽を抜いた鶏)みたいに黄色いし。 ハハハ
<日本人> 日本人には空手あるですよ!
よーし、そっちが空手でくるなら、こっちは野球のバットがあるさ(注:プエルトリコは野球国)。
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まー、だいたいこんなかんじかな。。。。
くっだらね~ (-.-)。 言葉遊びで、ナンセンスっぽい内容でしょ。
解説すると、リッキー・マーティンとDADDY YANKEEは、プエルトリコ系(人)のミュージシャンです。Daddy Yankee をはじめ、レゲトンにはプエルトリコ人やプエルトリコ系の人が多く、プエルトリコはレゲトンが一番盛んな国。また、プエルトリコは野球も強いですね。
でね、日本人は英語でもよく言われてるけど、RとLの発音の使い分けができないってことで、この歌詞でも日本人が話してるところが、全部RがLになってるんです。それに、日本人のせりふの部分は、スペリングミスが多い。これは全部わざとです。。。たとえば、
eso es paL te de nuestLa cultuLa!
La cultuRa?
La cultuLa!
La cultuRa?
ほんとは、nuestLa じゃなくて、nuestRa なんです。
プエルトリコ人が、それってcultuRa のこと?、っていってるんだけど、日本人がcultuLaって答えててRと発音できない。
それに、プエルトリコ女性はグラマラスボディだけど、日本人はうちわサボテンみたいっていうところ、ウチワサボテンってなんだろう、と思って調べてみたら、これでした。
でも、なんでネコ食べる?
日本人が犬を食べるっていうのは、中国と間違われてたまに言われますけど。
どうでしたか? わたしの友達は日系人(南米人)なんですけど、この歌は日本人をバカにしてるとちょっと怒ってました。。。。
わたしはこの歌をきいたとき笑ってしまいました。ヨーロッパでは、東南アジアと日本を間違われたり、トルコと一緒にされたりしたのでこういうのには慣れっこになってしまいました。それに中南米では、アジアの国の差、特に日本・中国・韓国を混同してる人は多いです
CALLE 13は、他の曲のPVも見たら分かるけど、ちょっとおちゃらけてて言いたいこという悪ガキみたい。他の人が歌ったら深刻な問題になるかもしれないけど。このPVみて日本人が怒ったとしても、笑って、「Broma, broma !!! 」 (ジョーク、ジョーク!)って言いそう。芸能界の暴れん坊的な存在なんで。
「Atrevete-te-te」のPVも、ママチャリに乗りながら歌ってて、しかも女の子にみとれてチャリごとこけて、地べたから立ち上がろうとしながら、そばにいるおねーちゃんのパンツちら見してる…ってかんじだった。(ブログ記事の「CALLE13 」)
日本人にも、「南米人は…;」ってステレオタイプなイメージ持ってる人も多いし、ラテンアメリカの国ぜんぶいっしょくたにしてる人も多いから、相手の国をよく知らないことでいえばお互いさまといえばそうなんだけど
いま世界で日本カルチャーブーム。特にアニメはラテンアメリカでもすごいはやってて「オタク」が増殖中だしね。それだけ日本がいま注目されてるってことなのかもしれませんが
この曲のライブ映像もはっておきます。
<追記>
この曲が日本を侮辱したり差別してる、プエルトリコは日本を差別してるという印象を議論もおきています、この曲を歌ってるCALLE13は問題発言や行動が多いので有名なアーティストです。
南米でのコンサートツアーでもコンサートで問題行動起こして、大ニュースになっていました。
私はプエルトリコに行ったことあるけど、ビーチや街がすごくきれいだし人々もフレンドリーでいいところでした。日本人があまり住んでないし日本人の観光客もあまり来ないので、それほど日本に対する知識は一般的に少ないかもしれないです。
でもプエルトリコの若い人には日本語を勉強したり日本アニメやJ-POPなど日本カルチャーが大好きな人たちもいますよ。
けどやっぱり中南米では「チーナ、チーナ」と通りで言われたり、子供の1人か2人は目を手でひっぱってからかったりしたし、やっぱアジア人への偏見や差別はあると思います。
相手に言うと、チーナはアジア人の総称なので差別ではないと言いますし、それはわかってるんですが。言い方によっては差別になるんで。だって欧米人の外国人にはそういう事言わないでアジア人にだけいうので。
地球の裏側だし中南米人にはアジアを全く知らない人が多いので、無知だから偏見があるんだとは思いますが。