Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

カウントで教える

前のトピック、サルサを踊るのはカウントで踊ればいいのであって歌の内容や歌詞は関係ないのか、という話。


サルサを踊るには歌詞や歌の内容は必要なくてカウントやリズムだけでOK という考えの人は結構多そうな気がします。

それは、サルサのレッスンがほとんどカウントで教えられてるからかしら?

私はいろんな先生のレッスンを見てきたけど、ほとんどの先生がレッスンでは最初に音楽なしでステップを見せて、それから「1、2、3」とカウントでステップを教えてました。

ひととおりのステップなどを教えたら、音楽の断片をかけてさっき教えたステップをやらせます。
その音楽の断片も毎回同じ曲…ということもしばしば。
たぶんスローで踊りやすい曲を選んでいるのだと思います。
一曲まるまるではなくて、その曲のごく一部です。

ベーシックを少しやったら、だんだん複雑になります。
生徒さんはみんな先生の動きに神経が集中…。
歌を聴いてる余裕はきっとないことでしょう。


レッスンではいつも、「1、2、3。 5、6、7で左にターン」という風にカウントで教えますよね。
だからカウントでダンスを踊るようになる。

音楽を聴くよりも、リズムを感じるよりも、カウントで踊る。
だからサルサロマンチカ(ロマンチックなサルサ)も速いサルサでも同じように踊る。
カウントでとってるから。

そうなると、
ラテン音楽をちゃんと聴くよりも、カウントに合わせる、技やテクニックを教えるほうに大きな比重がおかれていると思います。

先生がカウントでサルサ教えてるんだから、「カウントでサルサは踊れるのであって歌詞や歌の内容は知る必要がない」、と生徒が考えるようになっても至極当然なのかもれません。

だからもしかしたら、サルサやラテンダンスを踊る人=ラテン音楽を好きな人 とは必ずしも言えないのかもしれない。

サルサ歴が長くてもラテンの有名曲を知らない人はいるし。

インストラクターが、「この曲はロマンチックサルサなので、ゆっくりロマンチックに踊りましょう」と言ったり、「これはプエルトリコサルサでEl Gran Comboが歌っている曲なんです」と曲名や歌手を説明したり、曲について一言でも説明してはくれたことは、私が受けたレッスンではなかったですね。
「曲をよく聴きましょう」と言った先生は1人か2人いました。
ラティーノの先生もいましたが。