Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

サルサに国境はない

自分がサルサに出会ったきっかけを思い返してみると、たまたまオルケスタ・デ・ラ・ルスのライブを聴いたことだと思います。

オルケスタ・デ・ラ・ルス= orquesta de la luz は、アメリカやラテンアメリカでも有名で、グラミー賞にもノミネートされた、日本を代表するサルサのグループです。
ラテンアメリカでは、「日本といえば、orquesta de la luzだよね」ってよくいわれました。誰かが「日本でもサルサ踊るの?」ときいたら、他のラティーノが「おまえアホだな。日本といえばあのorquesta de la luzの国だよ」って言い返してました。


昔、東京都内で通りかかったらたまたまオルケスタ・デ・ラ・ルスの無料ライブやってたのです。ほんとに偶然でした。
「ああいいな~ この音楽!!」 と思って、体が自然と動いちゃいました。
最後までライブ見ちゃった。
そのときはまだそれが「サルサ」だとは知らなかったと思います。
テクノやハウスなどのクラブが好きで、その後もずっとそっち方面のクラブばかり行ってました。


それから何年もたって、日本でジャズの野外フェスティバルに行ったら、オルケスタ・デ・ラ・ルスが招待されていました。
オルケスタ・デ・ラ・ルスが出るのは知りませんでした。
会場の客もジャンル違いで誰もサルサなんて知らないから「なにこの音楽? え? サルサ?」って言ってました。
けど、その日一番の盛り上がったのは、なんとオルケスタ・デ・ラ・ルスのライブでした。
おじさんもおばさんたちも子供たちも立ち上がってみんな踊ってました。
他のグループのライブでは誰も踊る人なんていなかったのに。
まったくサルサの踊りじゃなくてめちゃくちゃだったし私もそうだったけど、みんなすっごく楽しそうだった。
知らない人同士で手をとりあって踊ってたり、親子で踊ったり。
オルケスタ・デ・ラ・ルスのNORA(ヴォーカル)が「すごい楽しい~!! みんな最高! またここに来たいですー」って喜んでました。

そのときにサルサっていいな、彼らのライブでもっと踊れたら楽しいだろうな、って思ったんです。
(それでラテンクラブに行ってみたらレッスンやってて…。 ネットに「レッスン受けないとサルサは踊れない」と書いてあったので、レッスン受けました。そしたら私のラテンのイメージと大きく違ったのでショック受けたんですけどね…)


たぶんオルケスタ・デ・ラ・ルスが私のサルサとの出会いだったと思います。

上記の1回目のライブも2回目もライブも、サルサ踊れる人は一人も会場にいませんでした。
サルセーロはゼロ。
(客はすべて日本人)

みんなほんとに楽しそうだったな~。
今でもあの光景が目にうかびます。


オルケスタデラルスが「サルサに国境はない」というアルバムを出していますが、彼らがいうとおりあのライブでは彼らの音楽で人と人との垣根がとりはらわれて、みんなで笑って楽しんで踊った。。。。 
すごい楽しい思い出。

ちゃんとしたサルサの踊り方なんか知らなくても、みんな踊って楽しんだんですよね。

だからサルサの踊り方なんて知らないし、ラテンもよく知らない、でもなんか楽しい!!、 って思った人が、サルサの音楽を聴いて自然と体が動いて踊ってみんなで楽しむのもステキなことなんじゃないかと思います。



orquesta de la luz 「salsa no tiene frontera」(サルサに国境はない)