Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

アメリカンアイドル ラテン版

アメリカの「アメリカンアイドル」という番組(日本の昔の「スター誕生」みたいに、素人で歌がうまい人からスターを発掘する番組)を見てると、アメリカなのにラテン系の出場者が少ないから、ラテンがでてきたら差がつくだろうな…と思った。

前にイギリス版で、オペラ歌手みたいと絶賛されて来日コンサートもやってるポール・ポッツや、ぶさいくだけど天使の歌声と世界で話題を呼んだスーザン・ボイルは、私は個人的には素晴らしい歌手と感じなかった。


ラテン歌手は歌がうまいから、もしアメリカンアイドルをラテンアメリカでやったらすごい人が出るだろうと思ってました。


そしたらやっぱりあった、 ラテンアメリカ版、アメリカンアイドル。


LATIN AMERICAN IDOL


米国版と違って、中南米の各国で国別の優勝者を出して、最後に中南米各国の代表者の中から(メキシコとかドミニカとかペルーとかドミニカとか…)、ラテンアメリカの優勝者を決めるんです。
だからすごい競争率。。。


いろいろな出場者の歌を聴いてきましたが、そのなかでも一番の私のお気に入りがこの人。

2007年度のラテンアメリカンアイドルで、メキシコ代表になった Ricardo Caballero。

(歌はビデオの19秒目からはじまります)






mexico mexico
te llevo en el corazon
con la alegria del mariachi

me brota la inspiracion
mexico mexico
de bronce tu corazon


じ~~~ん。。。。。
感動~~!!

思わず胸が熱くなって、メヒコ~、メヒコ~ と一緒に歌いたくなっちゃった。

(注: メヒコとは、メキシコのことでメキシコでは(スペイン語では)メヒコといいます。メキシコ人は、メヒカノです)


彼、上手でしょうーーー?


メキシコ人はほんとに歌と踊りが好きで、特に歌を歌うのがすごい好きな国民だとメキシコで思いました。
メキシコの伝統的なマリアッチとかプロはほんとにうまい。

一般人でも週末や祭りのときにお酒が入ると、かかってる音楽に合わせて誰かが歌いだし、みんながそれに合わせて歌うんですよね。深夜の2時でも外で大声で歌う…、 そんなメヒカノたちが私は好きです 笑。


で、上記のラテンアメリカンアイドルのリカルド君の歌、おばさんの審査員は言葉にできない感動と涙ぐんでました。メキシコ人ならずともラテンアメリカ人のアイデンティティを共感させる歌だったと審査員が大絶賛。


やっぱりラテンはすごかった。
他の出場者を見てもラテンアメリカンアイドルはレベルが高い。


しかーし、このRicardoくん、この2007年度ラテンアメリカンアイドルで残念ながら準優勝でした。

優勝したのは、お隣の国、グアテマラの Calros Peña (注:文字化けする人へ→ Pena)くんです。
まー、確かにカルロス君も歌うまいけどね、リカルド君のほうがレベル上だよね?

決勝での二人の競演のビデオを見てください。





やっぱりメキシコのリカルド君のほうがうまいよね? 
しかもリカルド君のほうがルックスもいい。

なんで優勝できなかったんだろう???
いまどき、こういう“ほんとの歌手”、っていう人、世界でもなかなか若手に出てこないから彼が優勝したほうがよかったと思うんだけどな~。

まあ、米国のアメリカンアイドルでも、決勝で格段にうまいと思ったアダム・ランバートのほうが準優勝で、優勝した人よりアダムの方がスターになったから、ラテンアメリカンアイドルもうまいほうが準優勝になるのかな???




上のビデオでカルロス君、グアテマラ大統領が直接会って彼を応援してた。すごい…。