Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

ラテンアメリカのサルサクラブ

GRUPO NICHEのコンサートで私が行ったラテンクラブを紹介します。

ラテンアメリカにあるので、「ラテンクラブ」とか 「サルサバー」 とは言わないんだけど…。

サルサ主体のクラブです。

日本ではサルサ踊れるクラブはサルサバーとよくいわれてるけど、私が行ったところはもう「バー」というスケールではない。
あれを見てしまうと、日本のサルサバーは、バーのはじっこで踊ってる程度に感じてしまう。
今までそのラテンアメリカの国で何回かサルサ主体のクラブに行ったけれど、巨大ディスコみたいに大きいところが何軒もありました。

もちろんもっと小規模の店や週末だけサルサクラブになるところなどにも行ったことがありますが。


今回紹介するgrupo nicheのコンサートがあった店は巨大ディスコレベル。日本の大型ディスコより大きい。
有名なクラブで、以前にも行ったことがあります。
ここは大都市だし、このクラブも有名なので他(や他国)に比べたら料金は高めです。客層も比較的ビジネスマン的なおとなが多いです。


入口にはスタッフが立ってて、車と車のキーをスタッフに預けて駐車してもらいます。
エントランスにもスーツを着たガードマンが立ってチェックしています。
レセプションがあってそこで料金を払い、そこからずっとアプローチがあってエスコートされて中に入ります。

ふだんのエントランス料金でも東京より高いけど、ドリンク込みじゃなくドリンクは別料金です。
grupo nicheなどのコンサートがあるときは、特別料金になって値段はもっと高くなります。

店に入ると、グループの人数が何人か、お酒のボトルを注文するか聞かれます。
グループの人数や、お酒のボトルを注文するかで席を振り分けられます。人数が4-6人以上でボトルを注文するグループは、前のボックス席に通されます。
もっといい席は、2階のバルコニー席です。
2人で行くと、はじっこやカウンター席に通されちゃうこと多し。
1人で来てる人は皆無。
ラテンアメリカは男女グループでクラブに来る人たちが多いし、グループ内で踊ることが多いため、4人以上のグループで来るほうがおすすめです。

ドリンクですが、ボトルは結構な値段します。4-5000円以上だったから、向こうの価格にしては高い。もし余ったら家にお持ち帰りすることができます。
カクテルを頼むときは、日本だとテキーラトニックとかキューバリブレとかモヒートというとすぐそれがでてくるけど、向こうではテキーラやラムの種類が並んでいているだけで、まずテキーラやラムの種類を選んで、それからカクテルを作ってもらいます。たくさん種類があるので迷っちゃいます。値段は東京より安い。
質のよいテキーラやラムでカクテルを作ってもらってすごくおいしい。
日本に帰国して東京でテキーラやラムのカクテル飲んだけど、ほんとマズイ…。日本のクラブのテキーラは私にはケミカルな味に思える。
向こうではテキーラやラムには日本酒やワインのように等級や種類があり、ピンキリです。


店の真ん中に大きなダンスフロアがあってその奥にバンド用のステージがあります。バンドが出てないときは巨大モニター(スクリーン)になってて、ダンスやサルサなどのビデオが大写しされています。

そしてそのフロアを取り囲むようにずらっとボックス席が並び、その後ろにテーブル席が並んでいて、奥がバーカウンターコーナーになっています。で、2階にバルコニー席があります。

他のクラブでも、真ん中がダンスフロアで、フロアを取り囲むようにボックス席が並んでるところが多かったです。

店に入ったときにテーブルを決められて、店を出るまで同じ席に座ります。そしてサーブしてくれる店員さんもそのテーブルの担当です。店を出るときのお会計はテーブルごとです。
東京のクラブみたいに他の人が入れ替わり立ち替わり席に座ることはなく、自分のテーブルは自分たちだけしか座らないので、テーブルにお酒や荷物を放置しててもOK。
東京のクラブではしょっちゅう、お酒をとられたり(客や店員に)、化粧品ポーチをとられたり、荷物盗まれることがありますが、向こうではそういうことはまったくありませんでした。
バッグを席において、ダンスフロアに行って踊ってしまったことがあり、バッグの中にクレジットカードや銀行カード入れっぱなしにしてたことに気づきましたが大丈夫でした。このまえもハンドバッグおいてましたが(貴重品はなし)大丈夫でした。

お酒を飲んで、いい曲がかかったら踊りに行って、また自分の席に戻る。
自分たちのグループ内で踊り、カップルだったら相手とのみ踊る…という人がほとんど。
少数、女性だけ、男性だけのグループで来てる人達もいて、そういう人たちは誘いあって踊ってました。
男女グループの場合、恋人や夫婦じゃないと分かると、隣などのグループの男性からダンスに誘われることもたまーにあります。そういうときは自分のグループの人に断って踊ります。

日本では一曲ごとに違う人と踊るんだ、って言ったら、びっくりしてました。

向こうでは2人でクラブに行ってしまうとずっとその人としか踊れないし、友達グループで行ったとき友達の男性陣がみんなダンス踊れない人たちばかりだったらサイアク。
踊れる人と一緒に行ったときは、たとえクラブに人が少なくてもおもしろかったけど。
東京のほうがいろんな人と踊れるチャンスがあるから、その点はいいかもしれない。

けど、東京はダンスよりナンパやセクハラする人が少なくないでしょう。
ラテンアメリカではナンパはほとんどないし、セクハラは皆無でした。
「東京のラテンクラブではセクハラする人がいる」といったら、「そんなやつがいるのか、女性をリスペクトしないなんて下品なやつらめ」ってラテンアメリカの男たちが超怒ってました。


クラブにはサルサの生バンドが入っていて、時間ごとに生バンドに切り替わります。
レベル結構高し。

普通に音楽がかかってるときはサルサが主体ですが、たまにメレンゲなどもかかります。
バチャータはほとんどかからない。この国ではバチャータは流行っていません。
深夜2時、3時くらいになると、レゲトンや他のクラブではやってるPOPSやHIPHOPなどもかかります。
日本のサルセーロはサルサメレンゲ等以外は踊らない(踊れない)人が多いですが、ラテンのサルセーロたちはどんな曲がかかっても盛り上がって踊ってます。レゲトンでもHIPHOPでもPOPSでも。


トイレにはトイレ管理の人がいて、鏡の前にたくさん化粧品やキャンディーなどが並んでいます。化粧品は化粧なおしに使っていいけどチップを渡します。お菓子などは彼女から買うことができます。

その国では公共の場でタバコ禁止なので、クラブもバーも禁煙です。
なので空気がきれい。
帰っても服も髪もたばこくさくならないし、きれいな空気で思う存分踊れていいですよ~。

他の都市や国でもサルサクラブに行きましたが、どこもおしゃれで大人な感じで、規模も大きくてお酒もおいしいし、インテリアやデコレーションもおしゃれでかっこよかったです。

東京だと夜の場合、朝の始発電車まで帰れないのがきついですが、向こうは車で来るか、タクシーで帰る人が多いので、3時くらいになるとだんだん人が減っていきます。
疲れたところで帰れるので楽。