大使館たてこもり事件はメキシコじゃない
このまえ紹介した、「外交官 黒田康作」のドラマを昨日見てたら、最初と最後に メキシコに対する謝った印象を与える表現があったことをおわびします。。。というようなテロップが入りました。
(黒田のドラマについては、前のトピック 「スペイン語がでてくる日本のドラマ」で紹介 を参照)
そしたら今日、メキシコ大使館からフジテレビに正式に抗議が入りフジテレビが謝罪した、というニュースを見ました。
どの表現がメキシコ大使館の怒りをかったのか、具体的に発表されてません。
たぶん大使館員が交通事故をもみ消すためによく外務省に頼みにくるとか、大使館に犯人をかくまったところじゃないかとマスコミでは報道しています。
で、私が個人的に考えてみた理由…
まず「メキシコ大使館立てこもり事件」かな。。。
90年代にメキシコでテロリストの立てこもり事件がおきて死傷者が出た、というのがドラマのエピソード。
あー、昔たてこもり事件があったのはメキシコだったのか、って思った人もなかにはいるかもしれないけど、立てこもり事件が実際にあったのはペルー。日本人がたくさん人質にとられました。
それとあのドラマの初回の冒頭は、メキシコが舞台で、メキシコ人のマフィアたちが「あの日本人め、殺してやる!!!」と激怒してるシーンから始まりました。
メキシコ=マフィア、というイメージを強く植え付けるシーン。
それにメキシコ人として出てきた俳優の一人はたぶんメキシコ人じゃないんじゃないか私は思いました。コロンビア人じゃないかな。
日本人のエージェントからしてみればラティーノなんてどれも同じなのかな。
メキシコ人とコロンビア人は見た目もぜんぜん違うし、言葉も違います。このまえドラマで言葉を聴いてたらメキシコのスペイン語と違うような気がしました。
フィクションだからいいじゃん、とも思うけど、
いろんなことが複合して、たぶんメキシコ大使館のカンにさわったんだろうな~。
メキシコって、ニュース見てるとマフィアと麻薬とテロリストの危険国というイメージあるみたい。
メキシコに対して悪いイメージ持ってる日本人多いでしょう。
メキシコに行くというと、「危険だからやめろ」と反対されるし。
でも本当はそれはたんなる一部の地域(たとえばアメリカとの国境地域)の問題であって、他はほとんど関係ないんですけどね。
コロンビア人も同じこと言ってたな。
コロンビアは麻薬とマフィアの国と思われてるのが嫌だって。
メキシコ人も、危険なマフィアと麻薬の国と思われることを悲しく思ってます。
メキシコ、私は大好きな国ですよ