Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

ノーマルなサルサ

先日クラブに行ったとき、ラティーノと踊ったら、

「おっ、君は ノーマルなサルサ を踊れるんだね!! 」と言われました。

ノーマルなサルサっていうのは、ラテンアメリカ人が踊ってるサルサのスタイルです。

くるくるスピンしたりしないやつ。

へええー、 ノーマルなサルサ っていうんだ。。。。




「やっぱり、ノーマルなサルサがいいよね~。これこそがサルサだよ」と彼。




別のラティーノと踊ったときも、「君はダンス上手だね~。ちゃんとサルサ踊れるね。  でも、このまえ日本人と踊ったら、“なんでくるくるまわしてくれないの?”ってきかれたから、そういう踊り方できないって返事したら、“あっそう、じゃもうあなたと踊りたくない”って言ってその日本人の女は曲の途中で去って行ったんだよ、すごくショック受けたよ。」と悲しげに言いました。

私が、「日本でサルサ踊ってる人のほとんどがレッスンでサルサを習ってるからね」と言ったら、「そうだよね、あれは競技会系のサルサだよ。 でもラテンアメリカではこっちが普通なのにね」とそのラティーノが言いました。




他の日に知り合いのラティーノと彼の友達(ラティーノ)と3人で踊りに行きました。
彼の友達と私が踊るのを見て、「ほら、くるくるスピンさせなよ。もっとターンとかさ、いろいろやらなきゃ」と友達にはっぱかけてました。
私と一緒に踊ってる子が「うるさいな~、ほっといてよ」。
すると友達が「そんな踊り方じゃ相手からつまらないって言われちゃうよ。もっといろいろやりなよ」とけしかけます。
私と踊ってる人が、「ノーマルなサルサがいいよね。 あんなの踊りたくないよ、やだよ」と彼は言いました。

くるくるまわれとけしかけたラティーノ、私は数年前から知ってるんです。
最初に彼を見たのは、ラテンクラブでのサルサレッスン。
私はレッスンとってなくて、お酒飲みながらレッスンが終わるのを待ってました。
するとレッスンの生徒にラティーノがいたんです。
ラティーノサルサレッスン受けてるのを見るのは初めてだったので、おもしろくて眺めてました。
ラティーノは腰で踊るから重心が低くて、足のステップで踊るやり方がにかなかなじめない。
すごく苦労してました。

レッスンが終わってから、その人と踊る機会があったので、そのときに「あなたラティーノでしょ。ちゃんと踊れるじゃん。 なんでラティーノなのにレッスン受けてるの? 」と私が聞いたら、
「だって、レッスン受けて日本人と同じように踊れるようにならないと、クラブで日本人女性と踊ってもらえない。だからレッスンとって、ああいう踊り方を学んでいる」と答えました。

ラティーノの中にはときどき、日本人と踊るためにレッスンとる人がまじでいるんですよ。


で、彼の数年後ですが、今ではすっかり日本人とLAみたいなサルサ(厳密にはLAではないけど、LAぽい)踊ってます。
スピンとかターンやって。
そのおかげか、日本人のサルサ友達がたくさんいて顔が広い。
インストのおねーさんともしゃべってた。
日本人ばかりのイベントだったけど、次から次へと相手をかえて踊ってました。

ずいぶん彼も変わったな~。

確かに彼が友達にアドバイスするように、「ノーマルなサルサ」を踊ってたら、いつまでたっても日本人女性にはサルサ踊ってもらえないかもしれない。。。。

私みたいな「ノーマルなサルサ」を踊る人はかなり少ないと思うんで…。