Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

中南米サッカー

以前、日本の動画サイトで、”爆笑 南米サッカー中継”みたいな動画があったので見てみたら、南米の国同士のサッカーの試合でした。


ゴールしたときに、


「ゴーーーーーーーーーーーーオオオオオオオオオオオーーーーールルウウウウ。 ゴルゴルゴルゴルゴルゴル ゴーーーーーーールルルルルル」


とアナウンサーが叫んでるのが、日本人にとっては ”爆笑”だったようで、コメントしてる人達は超ウケてました。
「ゴルゴルゴル」とまねしたり。


それをラティーノに見せたら、「これのどこがおかしいの? 普通の試合じゃん」っていうので、 
この絶叫中継がおもしろいんだって、って言ったら、「それも普通なんだけど、なにがおかしいんだろ?」ってむっすりしてました。


まあ、確かに南米サッカーの中継なんていつもあんなもんなんですけどね。ごく普通。


今年のワールドカップの南米予選の試合です。



チリがゴールしたときに、 ゴーーーーーーーーーールルルルとアナウンサーは叫んで、そのあと声が裏返ってちょっと涙声になってます。

結局、チリは南米2位でW杯通過しました。


日本がチリと試合を去年やったときに、「チリに勝って南米2位の国を負かした、日本は強いんだって」、日本は喜んでましたが、実際はまだ南米予選最中でヨーロッパのクラブチームにいる選手もたくさんいるので、強い選手はほとんど日本に来なかったそうです。
でも3軍か4軍クラスとしてもプロのくせに、 “「あの」日本に負けるとはなにごとか”、とラテンアメリカ中からチリはたたかれたり嘲笑された、
ラティーノの友達が言ってました。



南米予選は、ワールドカップよりも大変だと言われています。
サッカー大国ばかりのエリアなのに、4枠しかないからです。
その2枠は、アルゼンチンとブラジルがたいていとってしまうので、残りの2枠を他の国で争うことになる。
だからサッカー強いのに、何十年たってもいっこうにでられない苦汁をなめてる国がいくつもあるわけです。

しかし、今年はそのアルゼンチンとブラジルが苦戦しました。ブラジルはエクアドルベネズエラに引き分けたし、
アルゼンチンはボリビアに大差で負け、エクアドルに負け、ブラジルに負け、パラグアイに負けました。
アルゼンチンは、ペルーやコロンビアにも僅差で勝っただけで、ワールドカップに行けなくなると途中でいわれてました。

日本ではアルゼンチンがでてきてあたりまえ、って思われてますが、実はアルゼンチンもそこまで苦戦してやっと出場権をつかんだんです。




最後にデッドヒートだったのが、中米と南米の大陸間プレーオフ
ラテンアメリカでの最後の1枠をめぐって、中米と南米の2カ国が戦うんです。

今回は、コスタリカ VS ウルグアイでした。

3試合やって、最後に1対1でひきわけて、ウルグアイがワールドカップのチケットを手に入れました。

そのときの喜びよう!



ラティーノにとってサッカーは生活の一部ですから、ワールドカップはほんとに大変なことなんです。


この試合のときにおもしろかったのは、 国家斉唱のときに、ウルグアイの国歌があまりにも長すぎるので、コスタリカチームが国歌斉唱の途中にひきあげてしまい、グランドで練習を始めたことです。。。
さすが、いいかげんなコスタリカ人。。。。 おもしろい。
いいかげんっていうのもあるけど、中南米ってもともと国同士あんまり仲がよくないし、サッカーになるとほんとの敵なので、わざと敵意を見せたのかしら?




結局、ブラジル、チリ、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイが、出場権を獲得。

チリとパラグアイは、今年に入ってからずっと強かったので当然と思いましたが、ウルグアイがくるとは思わなかった。




で、コスタリカ人の友達と話したら、 サッカーでコスタリカが出場を逃したのをほんとに悲しがってました。

「日本はワールドカップ出るよ」って私が言ったら?

「え? ウソでしょ」と彼がいうので、

「ほんとだよ。ここのところずっと毎回出てるよ」って言ったら、
「そんなのありえない。信じられない」って超ショック受けてました。

だから、「コスタリカもアジア枠に入ったら、すぐ出られるのにねー」って言ってあげました。