Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

コロンビアのカリのエリア別治安まとめ<保存版>

コロンビアのカリ市のエリアと、エリア別による治安のまとめ。

これは保存版です!

以前コロンビア全国の最新安全情報を書きましたが、私はカリにいたのでカリが一番詳しいです。
6年前から何度もカリの治安情報について書いてきました。
今回は細かいエリアに分けてエリアごとの治安情報です。
カリに行く方が現地でトラブルにあわないように、がんばって詳細に記しました。
カリに行く方はぜひ読んでください。

カリに行きたいけど(行く予定だけど)、カリの情報が少ないので不安という方からメッセージで質問されることもときどきあります。
私がカリやコロンビアの治安や安全情報について書いてきた過去記事も、この記事の最後のところにリンクはってありますので参考にしてください。

今回の記事と合わせて私が今まで書いたコロンビアとカリの治安関係の記事を読めば、カリに長期滞在する方でも役立つかと思います。


なお、私はカリではコロンビア人に囲まれて暮らしてて、友達も知り合いもみんなコロンビア人なので、こういう安全情報はほとんど現地のカリっ子から得たものです。(何人か欧米人の友達もできたので欧米人情報も少し入ってるかな)。
または自分のカリでの体験でわかったことです。
だから日本人情報とは多少違うかもしれません。。。

カリには2016年の夏までいましたが、日本に帰国後も毎日コロンビア全土とカリのニュースには目を通しているので情報は比較的新しいかと思います。




(1)カリについて

コロンビアのカリ市はコロンビアのボゴタメデジンに次ぐ第三の都市。
valle de cauca県にあるsantiago de caliです。
人口は二百数十万人。

メデジンは白人系が多いしボゴタはインターナショナルですが、カリはモレノ(肌が褐色系)や黒人系の比率が高いです。

熱帯のトロピカルな気候なので、30度越えることが多くて蒸し暑いです。
そのため蚊やぶよが多くて、蚊を媒介とした感染症もあります(デング熱、ジカ熱、チコングニア、マラリア)。
虫やヤモリが多いので虫が苦手な方にはつらいかも。
宿泊するところが低層階や、クーラーがない宿だと寝る時も熱中症対策が必要です。

カリに行く旅行者の大半が、エクアドルに行く経由地か、サルサ目的だと思います。

エクアドルに近い方にあるので(地図でいうとコロンビアの左側)、周遊バックパッカーエクアドルに陸地で行くときの中継地になってるそうです。

カリだけを訪問する人には、サルサというラテンダンスが目的の人が多いです。
カリが la capital de la salsa mundial(世界のサルサの首都)といわれるほどサルサが盛んな都市だからです。
私もコロンビアのサルサ、特にカリのサルサが好きなのでカリに住んでいました。

サルサが好きな人には楽しいと思いますが、サルサに興味がないとカリは特に見所がない地方都市です。
だからカリに興味ないけど、たんに中継地だけとして滞在した人にはあんま評判よくないです。

エクアドルの中継地としてのみカリに行きたい方は、エクアドル国境付近の県はもともと外務省の渡航中止勧告地域のうえ最近はゲリラで危険になってますので、カリから陸路のルートをやめてエクアドルには空路でいきましょう。
ベネズエラエクアドル国境近くの県は今はゲリラELNがいろいろ事件をおこしていて危ないので)





⑵ カリ市全体と周辺都市の治安


コロンビアの首都ボゴタや第二の都市メデジンは治安が飛躍的によくなり街も発展してきれいになり旅行者が激増してますが、第三の都市カリは二都市に比べてかなり遅れをとっています。

カリはボゴタメデジンに比べると圧倒的に警官が少なく、街にあまり警備やパトロールしてる警官を見ないです。
だから治安が劇的に改善したボゴタメデジンより犯罪率高いんじゃないかと私は思っています。

コロンビアで一番殺人率が高いのはカリ市で、世界殺人率ランキング10位(2015年)。

次にコロンビアで殺人率が高いのは、カリの近くにあるパルミラです。
両方ともマフィア抗争により、殺人率が突出して高いそう。
カリは昔からカルテルがある地域なので。

ただし昔に比べたら2010年代はずっと治安がよくなりました。
特に2015年以降、殺人率は大幅に減っています。
2012年と2013年に比べると、2015年は今まで治安が悪いといわれてきた地域でも殺人率が半分以上も減少しています。
今月(2017年3月)コロンビアのニュースでコロンビアやカリの2016年の殺人率が大幅に下がったと言ってたので、2016年の殺人ランキングはもっとよくなるかと思います。

(追記:2016年の世界殺人率ランキングは21位に下がりました。
殺人件数もかなり減少してましたよ。
ちなみに殺人ランキングには、シリアなどの紛争地は入っていません)

カリの人にきくと「カリは昔に比べたらかなり静かになったが、でもまだまだ犯罪多いよね」とはよくいいますが。

私が何年も前にいたときはカリの近郊の都市に行く道にゲリラが出没する危険性があったのですが、今は旅行者がバスで移動できるようになりました。でもカリの市外の地域には(yumbo周辺とか)最近強盗などで治安が悪くなってきているところもあるので、カリ市外に出る人(市外を通る人も)は注意してください。


カリの殺人率がコロンビアで一番高いので、つまりコロンビアの国としても殺人率ランキングが下がって治安はかなり改善してるんです。特に大都市は。

コロンビアは世界一の危険国でその辺の人がみんな銃持ってて死体が転がってるというイメージあると思いますが、私はコロンビアで一度も銃事件とか死傷者見たことないし、銃持ってる人も警官や警備員位しか見たことないです。

コロンビアで今危ないのは、ベネズエラ国境沿いとエクアドル国境沿い地域です。




⑶ カリのエリア分けについて

一般に中南米ではエリアにより治安が変わるので、治安のいいエリアに滞在して危険なエリアには滞在しないようにといわれます。

けどカリは安全なエリアと危険なエリアがボゴタメデジンみたいにはっきり分かれてないんです。同じエリアでも場所によって治安が変わる場合もあります。

一般に旅行者情報でよくいわれるのは、カリの地図上でautopistaから右半分(oriente 東部)は治安が悪いので行かないようにということ。

カウチサーフィンとかAirbnbなどを使って一般人の家やアパートを借りる人は、エリアに注意してください。





● カリの南部や北部というエリア分け

カリのsur(南部)とかnorte(北部)やoriente (東部)などの地域が、よく旅行者の安全情報でてきますね。

コロンビアのニュースでも、場所を示すときはsurやnorteなどを使ってます。


それがこの地図です
 ↓


cali mapa


これがカリの東西南北のエリア分けです。

つまり、この地図の右側のoriente(東)が治安が悪いということを言ってるわけです。





●comunaとbarrioによるエリア分け


カリにはもっと細かいエリア分けがあります。


comunaという行政区が22つ。
comunaの中にbarrioという細かい地区があり、barrioは全部で249あります。


comunaの地図がこれです。

cali comunas


カリでエリアをいうときに重要なのが、barrioです。


カリでの行き先や滞在先の状況を調べたり地元の人にききたい時は、cumunaとbarrioがわかると話が早いです。
(もしくは行き先の住所)

カリでは不動産や宿などもbarrio名でエリアを書いてあることが多く、barrioは重要です。

各barrioの名前や、そのbarrioがどこのcomunaにあるかについては、https://es.wikipedia.org/wiki/Cali に載ってます。
またはgoogleで、「barrio名、santiago de cali 」で検索すると、どこのcomunaにあるか出てきます。


私はカリで知らないところに行くときは、カリっ子のコロンビア人の友達に行き先のbarrio名を言って、治安はどうか、タクシーで行ったほうがいいかなどきいてました。

そのように「barrio」でジモティにたずねるといいですよ。


この東西南北のエリアと、comunaとbarrioをこれからエリアごとの治安をいうときに頭に留めておいてください。






⑷ カリのエリアごとの治安

カリのなかでも治安が特にいいと一般にいわれているのは

norteの西側など
oesteのel peñonなど
surのtequendamaやestudioからずっと南方面 
です。
comunaでいうと、特に comuna 2, comuna 17, 19, 22です 。



一方 治安が悪いのがorienteと、
ケーブルカーなどがある高台のスラム。
それにcentro などのまんなかのエリア。
(これは上の東西南北の地図で確認したほうがわかりやすいです)


それがずっとカリについて言われてきた治安情報なんです。

しかし急にここ数年(2015-17年)、治安の状況が多少変わっています。
今まで治安が悪かったエリアの殺人率が大幅に下がり、治安がいいと言われてたエリアでのほうが事件や殺人率があがっています。
新聞に報道されるような強盗殺人事件が、従来は治安がいいといわれていた高級住宅街エリアでおきています。
(たとえばnorteのgranadaとか、oesteのel peñonとか、surのtequendamaやingenioやciudad jardinなどなど。
特に去年はsurの高級住宅街エリアでの事件がよくニュースに出てました。)。

そういう最近の治安情報については、次のトピックで詳しく説明します。

といっても数でいえば従来から治安の悪かった地域のほうがまだ圧倒的に殺人率高いですよ。


貧困層エリアは窃盗してももうけが少ないけど、高級住宅街のほうが金目のものが多いので狙われやすいんではと以前から私は思ってました。
実際自分がいたときにもリッチなエリアでひったくりとか強盗が結構あったので。

最近リッチエリアが特によくねらわれてるのは、カリっ子がいうには金目のものを持ってる人が多いし、閑静な住宅街が多いから人通りが少なくてひったくりや強盗しやすいからだろうと言ってました。

貧困エリアのほうが人通りが圧倒的に多いし、町人同士の結束がかたいところもありますから。

それにカリ市はギャングやマフィア抗争で殺人率が高いそうなので、もともと治安が悪い貧困エリアは空き巣や強盗よりは抗争での殺人率が高いのかもしれません。

でもジモティと旅行者では違います。旅行者はどんなに汚い格好をしててもぱっと見ですぐよそものだとわかってしまいます。
今までの治安概念で「西と南が安全で東は危ない」とか「いいエリアにいれば安全」だけじゃなくて、カリはどこにいても危険があるかもしれないと気をつけて安全対策することをおすすめします。

カリに数日しか滞在しない旅行者なら、治安がいいといわれているエリアだけにいて、セントロとかに行かなければ大半のトラブルは避けられると思います。
カリにもっと長く滞在する人は、ここに書いてあるエリアによる治安をよく読んで行動してください。





●2014年のcomuna別の殺人数map


カリ市のサイトからお借りしてきたデータです。
2014年のカリ市でおきた殺人がどこの地域でおきたのか、comunaごとのマップにしてあります。





色が濃い方が殺人数が高いところです。

comuna ごとに2014年の殺人数が出ています。
C数字で、Cがcomunaで数字がcomunaの番号。C17ならcomuna17です。

このmapで見ると、治安が最悪とずっといわれていたorienteの最悪エリアよりも、真ん中にあるセントロのエリアのcomuna 9 が殺人数が倍近く高いのにびっくり。

これは2014年のデータなので、2015年から今年の状況とは多少違っています。

でもだいたいcomunaごとの治安はこんな感じです。
(comuna22はこの年には突出して殺人数が高いですが、通常は治安がいいエリアです)




● カリで治安が悪い地域


上記の地図で示したカリのoriente(東部)が治安が悪いといわれてる地域。
oriente(東)には日本人在住者は足を踏み入れないし、旅行者にも行くなと言われています。
だから一般の旅行者でorienteに入る人はいないと思います。

何年前にorienteに滞在してた欧州人旅行者に偶然会ってびっくりしたんですが、カウチサーフィンで来たのこと(お互いのアパート同士を交換する)。どうりで。。

普通はorienteに行く旅行者はいないでしょう。

ところが、サルサ(ラテンダンスの一種)目的でカリに行く人の中にはその治安の悪いorienteエリアに行く人もいるんですよ。
カリで一番のサルサのメッカはこの地域だからです。
サルサのダンサーやミュージシャンの多くがoritenteの出身者なので、サルサの先生やダンサーの家にステイしたり訪問する人はorienteに滞在することが多くなってしまうのです。
しかもサルサのアカデミー(スクール)の大半がorienteにあります。

サルサが好きな方にはorienteは魅力的かもしれませんが、犯罪マップでわかるように治安が悪いところなので、もしorienteに行く場合は自分のサルサの先生とかダンサーの友達など守ってくれるジモティと一緒に行動してください。
(基本的に)スペイン語しか通じない地域なので、スペイン語しゃべれない人には一人ではあまり行動できないとは思うんですが。

(※ サルサ目当てでカリに行く場合の治安についての項目は下記にあるので見てください)



実はサルサ関係で私もorienteにしばらく滞在したことがあります。
あの辺りは人口が多いのか、夜遅い時間でもとても人通りが多いです。
だから夜遅くても、うじゃうじゃ近所の人たちが通りにいました。夜10時過ぎても子供達がサッカーとかして外で遊んでたり。
外国人がぜんぜんいないので、外国人の私は目立ってるから町の人たちが私の顔を知ってる。だからかえって狙いにくいのかもしれませんが、幸い一回も犯罪にあったことないです。
一度近所でひったくりを見ましたが、近所の人たちが犯人を取り囲んでぼこぼこにしてました。あとで警官に住民たちが犯人を引き渡してました。
(南米の田舎とか警官が少ないエリアでは市民が自警をしていて、ど田舎だと犯罪者を私刑することがあるそうです。自警精神が強い)

ただし私がコロンビアを去った翌年、その地域にあり私もサルサ踊りに行ったことがあるクラブで乱射事件がおきました。ギャングが店内で乱射して踊りにきてた客を多数亡くなりました。
こういう事件はコロンビアでもめったにない大事件ですが、参考までに。



orienteの中でも特に治安が悪いのがこの地図上で黄色いエリアです。(comuna 13, 14, 15)

cali inseguridad 2014 mapa


この黄色で示された地区のなかで、agua blancaというエリアがカリで昔から一番治安が悪いところです。
ここにはマフィアやギャングの事務所があり、マフィア抗争もときどきあります。
それにaguablancaは家賃が安いので(貧困エリアだから)、出稼ぎや移住でカリにやってきた地方出身者が多いそうです。
このエリアは犯罪がもともと多いです。
でもaguablancaは、サルサチョケなどのストリートダンスや音楽のメッカでもあります。




●西側のスラム

西側は大丈夫といっても、丘の方にも貧困地域があります。
カリにメデジンと同じメトロカブレ(ケーブルカー)が最近できて、メデジンと同じように高台の貧困エリアと中心部をつなぐためです。

カリっ子の友達の車で去年移動してた時に大渋滞と道路封鎖でやむをえず迂回したんですが、途中坂を下りてるときに通ったところがゴミだらけで歩いてる人達を見てすぐやばい地域だとわかりました。
そしたら友達がここがカリのスラムだよって教えてくれました。
orienteは普通の住宅街だけど、そのスラム地域はバラックみたいのもありずっと汚くて整備されてなかったです。

中南米は概して高台のほうがインフラがよくないこともあり、貧困エリアやスラムが多いんです。




●セントロなど中央部分のエリア


あとは治安がよくないのがまんなか辺の地域です。
東西南北のエリアわけでまんなかのcentroとかいてある地域とその周辺です。
この辺はセントロもあるし、ごちゃごちゃした下町っぽいところです。
繁華街や修理工場などもたくさんあります。

「centro (セントロ)」は旅行者も結構訪れるところですが、他の中南米の都市のセントロと特に違う点もないしセントロには旅行者は行かないほうがいいと私は思います。
私はずっと前にカリにいた時はセントロにときどき買い物に行くこともありましたが、次に滞在してたときは一度もいきませんでした。
コロンビア人がセントロに行く理由は、セントロのほうが値段が安いものがあるからです。
セントロはいつも人が多くて歩道を歩くのも大変だし、ごちゃごちゃして汚くて臭いし、現金払いの店が多いからキャッシュ持ち歩かなきゃいけないし、物乞いなども多いし、スリなど窃盗事件が多い。

だから私は値段が高くても、安心して買い物ができる大型ショッピングモールでばかり買い物してました。



●san antonio

comuna 3にあるエリア。
san antonioには丘の上のサンアントニオ教会など観光名所が集まってて外国人観光客が多いです。バックパッカー宿が多いので外国人バックパッカーや欧米人がたまってるバーなどがたくさんあります。
サルサのレッスンもやってる有名な安宿があって、英語で予約もできるので旅行者には人気です。

ただしこのエリアの下の大きな道路とかにはヤクの売人がいるところがあります。売人がいる辺りは歩かないほうがいいです。
欧米人にはドラッグ目当ての人もいるから、san antonioにいる欧米人がドラッグやってるとコロンビア人達がいうので私はステイしたことないです。私はあまりよく知らないので、行く方は治安情報を確認してください。




●sur地域

surのtequendamaから南部はカリでも治安がいいエリアといわれています。

カリの目ぬき通りのcalle quinta に沿ってMIOというトラムバスが走っており、tequendamaあたりからuniversidad, ciudad jardinやvalle de liliあたりまではカリで治安がいいエリアなんです。
有名大学や大病院、大型ショッピングセンターなどが点在しています。
だから外国人の旅行者や長期滞在者が多いし、コロンビア人も比較的リッチな層が住んでいる高級住宅街が多いです。

私もsurのquinta沿いのエリアに住んでました。
便利だし過ごしやすいところでした。

けど、近所の人たちからはquinta通りはけっこう危ないので気をつけろといわれました。
大通りだし、レストランなどが少ないから暗くなると店が閉まって人通りが少なくなるので、バイクがきて荷物をひったくられる事件があるからだそうです。私はquintaは日中、家の近くとかショッピングセンターのそばとかしか歩いてませんでした。

他にも大通りだけど、車の交通が多くても人通りが少ない通りはひったくりや強盗がときどきあるので注意しろといわれました。
かえって中に入った小さい通りで住宅街で店が並んでて人通りが多いとこのほうが安全に歩けました。

カリは大通りかどうかよりは、人通りがあるかのほうがポイントかもしれません。


しかし、ここ数年(2015 - 17年)surの治安がいいエリアでの殺人事件がよくニュースに出てました。
強盗殺人が多く、ギャング団にねらわれたところもありました。
カリっ子たちによると、高級住宅街は人通りが少ないし、金目のものを持ち歩いてたり家にも金目のものを持ってる人が多いのでねらわれやすいんだろうとのこと。
次のトピック(最新の治安情報)で詳しく説明します。





●estadioエリア

上に書いたsurの治安がいいエリアには、tequendamaエリアも入っています。
tequendama駅の隣がestudio駅です(MIO)。
san fernandoという地区。
この辺りは外国人旅行者や在住者が多いエリアです。
外国人向けの宿や欧米人が多いバーやレストランもsan fernandoにたくさんあります。
治安がよく交通も便利で食事や買い物するところも多いので旅行者にはおすすめのエリアですね。

ところが危ないエリアだから注意しろとカリっ子から一番よくいわれたのがestudioとその周辺なんです。
なぜここが危険か。
それはestudioという名前でわかるように、サッカースタジアムがあるからです。
サッカーの試合のあとは、フーリガンみたいなサポーターたちが暴走したり暴れてときどき死傷者が出たり物を投げつけらられたりするので、サッカーの試合がある日にはこの周辺にはいないほうがいいです。(サッカーの試合がある日にはこの周辺に宿をとらないほうがいい)。






⑸ カリの交通について


カリの空港から市内への公共交通は、タクシーかバスかUBERです。
バスは安いですが、バスターミナルに到着するのでめんどくさいし、バスターミナル辺りはちょっと気をつけたほうがいいです。

知り合いがいれば車で迎えにきてもらうのが一番。
カリの空港はボゴタみたいなオフィシャルタクシーがあるのか知りません。
現地に友達がいればその人の知り合いのタクシー運転手に予約してもらったほうが安全だと思います。
もしくは、コロンビアで大人気のスマホアプリの配車サービスUBER。一般のタクシーより安全といわれてます。
空港で待ってるタクシーでも大丈夫かとは思うんですが、普通の流しみたいなタクシーかも。
今だと市内まで(場所にもよりますが)だいたい60000ペソくらい(3000円位)が相場なので、100000ペソとか言われたらぼったくりだと思います。


市内の公共交通は、タクシーかMIO(メトロバス)かバスです。
それかUBER

MIOというカリの主要な公共交通のトラム(ほんとはバスなんだけど連結されて長く、専用レーンを走る)は、いろんなエリアを走っていています。
orienteのほうに行くと駅名なしのこともありました。駅名がないところは風景やストリート番号を見て降りてました。

MIOが走ってない地域はバスがカバーしています。
バスにはMIOがやってるバスと、普通のバスがあります。
MIOのバスのほうがきれいでMIOのカード(SUICAみたいの)で乗降しますが一部の地域でしか運行してないです。
バスは、短期旅行者には難しいかと思います。日本みたいな停留所がないこともあり。


カリのタクシー事情はあんまよくないです。
流しのタクシーは乗らないほうがいいです。ときどきタクシー強盗とかぼったくりとかあるので。
タクシーに乗るときは無線タクシーを店や宿などに呼んでもらうか、スマホアプリのUBERという配車サービスを使うのが安全です。コロンビア人の間ではUBERが大変人気です。

でももし店もないし無線のタクシー呼べないところややばいところで暗くなったりしたら、流しのタクシーを見つけ次第乗ったほうがいいです。
やばいところを歩いた方が強盗にあう確率が圧倒的に高いですからね。
流しに乗るときはできればタクシーのIDナンバーをひかえておいたほうが安心です(コロンビア人がやってた)。

年末にカリを訪れる観光客が多いのですが、年末年始はフィエスタやフェリア時期なのでタクシーぜんぜんつかまりません。無線は全部だめで、流しのタクシーもまったくつかまらない状態です。
知り合いの運転手を予約しておくか、お友達に迎えにきてもらったほうがいいと思います。




(6)お金をATMでおろしたら

コロンビア人たちからいわれたのですが、ATMでお金をおろす場合「現金を持ったらすぐタクシーで帰宅すること」。
ATMでお金をおろすのを見られあとをつけられて強盗にあう事件がときどきあるからです。
最近ブラジルではそれで殺害された邦人の方がいました。
コロンビアでは引出額に制限があるので1回につき800000ペソ(32000円くらい)しかおろせないのですが、お金を盗られるよりもけがしたり死ぬほうが嫌ですよね。
私は大型ショッピングセンターの銀行ATMでお金をおろして、ショッピングセンターのオフィシャルのタクシーで家に帰ってました。




(7)サルサ目当てでカリを訪れる場合


カリに絶対に行きたい、という人の多くがサルサ(ラテンダンス)目当てです。
カリは「世界のサルサの首都」といわれるほど、サルサが非常に盛んな都市です。

サルサ目的の人が他の旅行者と違うのは、治安が悪いエリアに入ったり深夜に行動する可能性が高いことです。

クラブが集まってるところがカリの市外とか繁華街だったり、クラブは深夜営業してるので明け方に行動することになるし、サルサのダンスアカデミー(スクール)の大半が治安の悪い地域にあるからです。
またサルサのダンサーと行動したりダンサーや先生の家に滞在する方も多いと思いますが、ダンサーたちの多くは治安の悪いorienteエリアの出身者です。

そのorienteのエリアは高級住宅街と違って外で音楽をかけたりダンスするのが禁止じゃないので、家の外に大型スピーカーを置いて爆音で音楽かけたり、年末とかは道路を封鎖してストリートで地域の人がフィエスタして踊ることもよくあります。

クラブがあるエリアについてですが、クラブが集まってるのはクラブゾーンやzona rosa といわれる繁華街です。
しかしサルサのクラブには1軒外れてるところもあります。

日本人のサルサファンにも有名なクラブゾーンといえば、コロンビアサルサのorquesta guayacanの「Oiga Mire Vea」の歌詞にも出てくる Sexta(セスタ)やJuanchito(ファンチート)でしょう。

けど、セスタはとっくにおちぶれて客がほとんどいないし、ファンチートはカリっ子にいわせると「おわってる」。
ファンチートはまだ有名クラブがあり私は一昨年や去年も行きましたが、以前よりすたれてるとのこと。ファンチートはカリの外なので遠すぎるし、途中の道の治安が悪い(車やタクシー強盗とか)。
別のクラブゾーンのmengaは市内ですが、遠いしクラブの料金が高い。

市内のクラブが近いし去年から朝5時まで営業可能になったこともあり、最近はジモティには市内のクラブの人気があがっています。
市内に新しいzona rosaもできました。

サルサ関係でダンサーやサルサの先生の家にステイするときは、ダンサーなどは治安の悪いoriente出身者が多いので周辺の治安情報をその人によくきいて行動してください。

サルサ関係で行く場合は特に、世話をしてくれる現地在住のコロンビア人の友達がいたほうがいいと思います。

しかもコロンビア人はカップルやグループでクラブに行くので、サルサ目的で行く方はサルサのクラブに一緒に行ってくれるコロンビア人がいないとコロンビア人だらけのクラブは難しいです。
サルサ関係やサルサのクラブによく行く人じゃないと、サルサのクラブやスポットがある場所やその周辺の治安がわからないでしょうから、クラブを知ってるカリのコロンビア人がベストですね。

クラブはどこも深夜から営業で盛り上がるのが明け方なので、深夜から朝方までクラブにいることになります。
普通の海外旅行では夜には出歩かないようにと書いてあるし、ましてや中南米で深夜に出かけるなんて危険なので絶対にやってはいけません、と言われると思うんですが、早い時間はクラブやってないからしょうがないです。
だからローカルなクラブは旅行者にはハードル高いですね。

旅行者やカリっ子のサルサ関係の友達が現地にいない人は、外国人が多いダンス学校でサルサを習ったりクラブに行く方がいいと思います。
surのsan fernando(tequendamaやestadio)のエリアには有名なダンススタジオ、サルサアカデミーやサルサのクラブが何軒かあります。
欧米人旅行者や在住者が非常に多いエリアです。
だからダンススタジオやサルサのクラブに来てるのは欧米人がかなり多いです。
日本人でサルサ目当ての観光客にはおすすめです。
確か英語対応もあったと思うし、ここなら観光客でもダンスのレッスンとったりクラブにタクシーで行ったりできます。





● 安全対策

カリの各エリアについての治安について述べましたが、コロンビアでの安全対策については前に書いたこちらを読んでください。

「 コロンビアでの日本人殺害事件と安全対策」


いまカリで一番急増してるのが、スマホのひったくりやスマホをねらった強盗です。
カリもスマホ社会なので転売しやすいからです。


この前に書いた安全対策と今回教えたカリのエリア別の治安状況をよく読んで対策すれば、カリで滞在する場合にかなり安全を確保できると思います。長期滞在の方には特に役にたつかと。
カリにステイする方はぜひ実行してみてください。


※ 次のトピックで、最新のカリの治安情報について書きますので、そちらもご覧ください。


「コロンビアのカリ市の最新の治安(2015 - 17年)」




他に過去に書いた記事のなかでコロンビアやカリの治安関連トピックのリスト:


「コロンビアのカリ市の最新の治安(2015 - 17年)」
「コロンビアのカリの治安と注意事項」
「コロンビアのカリに観光に行きたいと思ってる方へ」
「コロンビアの最新の旅行安全情報について<dia feliz版>」
「 コロンビアでの日本人殺害事件と安全対策」
「 コロンビアは世界一の危険国じゃないよ、コロンビアへの誤解をとく」
「海外で身を守るために」
「コロンビア人がクラブに行くのは刹那的だから」