malumaの「cuatro babys」の歌詞が女性蔑視と批判される
いま世界中で大人気のコロンビア人のレゲトン歌手のmaluma。
彼が去年末にリリースした曲「Cuatro Babys」の歌詞が女性蔑視だと大批判されています。
「Cuatro Babys」 Maluma
曲をきいてるぶんにはかっこいいし、日本人のレゲトン好きには好評なんですけどね。
スペイン語圏では(アメリカでも)歌詞が下劣で女性蔑視だと大批判がおきているんです。
じゃどういう風にお下劣で女性蔑視なのか。。。。
スペイン語の歌詞を和訳してみますね。
malumaの歌詞がかなりダイレクト(ストレートな下品な言葉)なので、私もダイレクトに書きますよ。
全部の歌詞ではなくてところどころ和訳してない部分があります。
なぜかというと、スペイン語の各国のネイティブスピーカーたちでさえも、何この言葉 とか、ここのフレーズなに言ってんのか理解できない という箇所があって、私もよくわからないとこがあったからです。
とりあえずスペイン語の歌詞を和訳します。
歌詞の和訳は別のブログに移動しました。
こちらをクリックしてください
http://diafeliz.jugem.jp/?eid=52
どうですか?
曲は渋くてかっこいいのに、そんな内容の歌だったのかとびっくりでしょ?
maluma君は普通はロマンチックな歌が多いのにワルのmalumaって感じ。
かなりお下劣なスラングが多くてちょっとわかりにくいところがあり、翻訳難しかったです。
コロンビアのスラングばかりかというとそうでもないと思う。
もちろん辞書には出てない言葉や、辞書にあっても意味が違う言葉がたくさんあります。
中南米人たちがこの歌をきくと、国によってスペイン語が多少違うこともあって、人によってはここなにいってるかわからないとか、他の人はこっちは何をいってるのかたぶんこういう意味なんだろうとか、言ってたので。
でもまあ放送禁止になるほどお下劣なエロい歌詞なので、一語一語正確に訳さなくていい、だいたいでわかればと思います。
malumaはコロンビア人。
中南米のスペイン語圏。
中南米はラテンでエロくてちゃらそうなイメージがありますが、カトリックだし中南米社会はけっこう保守的な考えが強いと思います。
中絶禁止の国も多いし、女性に対しても保守的だし女性をリスペクトしなきゃいけないという社会観念が強い。
スペイン語圏なのでスペイン語の歌詞はもちろんみんな理解してる。
だから子供がきいたらわかってしまうんですよね。
リリース前の検閲やテレビやラジオで放送する際に検閲がありますが、その検閲に通ったとしても今回のように社会で批判されることがあります。
中南米でレゲトンを聴く主要な層が、ティーンエイジャー。
小さい子供もレゲトン聴きます。
だからお下劣とか暴力的な歌詞の歌だと、子供の教育によくないと批判されるわけです。
この曲は女性蔑視でマチスタ的で(男尊女卑)であり、女性に対する暴力への言い訳だと大批判されています。
スペイン語圏ではすでにこの曲は批判により検閲が入り、この歌をテレビで放映するときはエッチな言葉にピー音が入ってきこえなくなり、歌詞のまずい言葉は消して放映しています。
これがスペイン語圏で放映されたmalumaの「cuatro baby」の歌詞が女性蔑視だというテレビ番組の特集
批判にさらされて会見するmalumaの映像。
これを見ると歌にピー音が入り、歌詞の映像に編集が入って一部見えなくなってるのがわかりますよね。
女性たちにこの歌を聴かせて感想をきいたビデオ
彼女たちが言ってるのは、
malumaはイケメンなのに、ほんとにがっかりした。
この歌の歌詞は女性に対する侮辱だと思う。
女性をモノ扱いしてる。
これをきいて喜んでるのは教育がない人だろう。
子供やティーンエイジャーがこの曲をきいたらと心配だ、子供の教育に悪い。
malumaに言いたいのは、「自分の成功のために他の人が傷つくような歌を歌うのはやめたほうがいい」、とのこと。
malumaが一緒に「Bicicleta」を歌った同じコロンビアの大御所Carlos Vivesもこの件についてmalumaを批判しました。
ところが、そういう批判や検閲に対してmalumaが反論したんです。
うわ、malumaのコンサートってほんとに女性ばかり。
レゲトンのコンサートで女性ばかりってありえん。
コンサートで批判への反論を言って検閲された歌詞を強調して大声で歌って、しかもSNSで反論。
これがさらにみんなの怒りをかいました。
有名歌手のセレーナ・ゴメスもmalumaを批判しました
malumaはイケメンだし、今までの曲はみんなよかったしロマンチックなレゲトンを広めたのに、なんでここにきてこんなお下劣な歌を歌ったんだっていう人もいます。
malumaは女性をこういう風に見てる人なのか、と。
malumaが反論したことで、この男(maluma)はなにが問題なのか理解してないとか、金がもうかればなにやってもいいと思ってるのかという批判もあります。
shakiraと「chantaje」を歌ったけどshakiraに対してもそういうふうにみてんのかという意見もあり。
今後の中南米でのツアーでもコンサートが開催される場所で論議を呼んでるところもあるみたいです。
若い子たちやmalumaのファンの女性たちは批判に対して反論してる人たちももちろんいます。
これはたんなる流行歌だし、歌詞に深い意味はない。別に女性蔑視とかマチスタじゃない。なんでそんなに神経質にとがめるのか、フェミニストはうるさいとか怒ってます。
この曲が嫌いなら聴かなきゃいいし、you tubeとかを見なきゃいいだろうと。
でも、曲が聴こえれば子供達の耳に入ってしまう。
malumaは若い子たちに人気があるからこそ、青少年たちによくない歌を聴かせて女性を軽んじる悪い観念を持たせてはいけないのではとか、malumaだって母親や姉がいるじゃないか、という意見が強いですね。
この曲はトラップというジャンルの音楽なんですが、レゲトン歌手のmalumaたちが歌ってるのでレゲトンということで批判されてます。
しかも、レゲトンはもともとすごい下劣で、ビキニを着た女性がセクシャルに踊って、性的で女性をバカにしたような歌詞が多いなどとレゲトンに対する批判もおきています。
レゲトンの他の有名アーティストもこの件についてインタビューされたりしてえらい迷惑。
malumaのアホなところは、こんだけ批判されたんだからおとなしく「お騒がせしてすみません、けど私は女性をリスペクトしてます」って言えばよかったのに、反論してしまってさらに怒りをかったところ。
火に油を注いだ。。
malumaほんとにやらかしちゃったね。
malumaはまだ22歳だし、世界で流行って売れっこになったので気が大きくなってビックマウスになっちゃったのかもしれません。
けど、自分だけじゃなくて自分のせいでレゲトン界まで批判されたことに気づいてもっと大人になったほうがいいかと。。。
いま売れてるから「俺はワールドワイドなんだ、スペイン語圏じゃなくて英語圏や他で売ればいいもんね」って彼は思ってるのかもしれないけど、スペイン語圏あってのレゲトンだから。
malumaは前はもっといい感じだったんだけど売れてから変わってきてるような気もするんですよね。
このごろはレゲトネーロというよりは(レゲトン歌手)、有名ポップス歌手のfeaturingが多くなってるし。
それにsin contratoではあちこちの女と浮気してるやつの歌だったし、私生活でもいろんな女性と浮名を流してるし。
もしかしてこの「4 Babys」もmalumaの私生活の話だったりして 笑。
このままいけば、ピットブル化しちゃうんじゃないかと心配。
メデジンのレゲトネーロに戻った方がいいと思うよ。
レゲトンは検閲のために2重の意味を使って表面的には普通の歌を歌ってるようにしたり、昔に比べたらエッチなビデオや歌が減ってロマンチックな歌とか社会的な歌も増えてきたし、レゲトン界も幅広い人たちに受け入れられるようにいろいろ努力してきていたんだから。
maluma はイケメンだしロマンチックなレゲトン歌って女性ファンがめっちゃ多いし、イメージがよかったんで、そこにこの曲だからなおさらバッシングされてるのかもしれません。
けど、歌リリースする前に再考すべきだったね。。。
この曲は日本のレゲトンファンには、久々のmaluma っぽい歌でかっこいいと評判がいいんですが。
この曲はスペイン語がわからない人が聴いた方がいいですね。
日本ではこれかけても大丈夫でしょう。
下手にスペイン語が分かると 「えっ?」ってなっちゃうので。。。
メロディ自体はいいんだから、違う歌詞にすればよかったのに。
明らかに炎上する歌詞なのにリリースしちゃったプロデューサーやレコード会社のせいだと思うんですけどね。
そういえば、malumaの故郷のコロンビアでは、札束で顔ひっぱたいて美人で若いコロンビア人のおねえちゃんを何人も宿に連れ込んだりはべらせて歩いてるアメリカ人のおっさんたちがいて、コロンビア人たちからヒンシュクかってたなあ。
「cuatro babys」はコロンビアで買春してるグリンゴの歌なんですよ、といったほうが中南米では理解されたかも!? … なんてね
お下劣なレゲトンの歌なら他にもあるのに、malumaの「cuatro babys」がなぜバッシングされるのか次で考察してみました。
↓
「 下品なレゲトンあるのになぜmalumaだけバッシング?」