Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

レゲトン歌うアイドルグループ CNCO

コロンビア人のレゲトンシンガーのmalumaが世界で大ブレイクして思ったんですが、最近のレゲトンは女性ウケも重要なのかなと。

レゲトンは昔はPVもセクシーなおねえさんたちがビキニとかで腰くねらせて踊ってて、ごつい服装にぎらぎらの大ぶりアクセサリーつけたこわもてのレゲトンアーティストたちが歌うのが定番。




けどイケメンのmalumaがレゲトン界にでてきたら、ライブ会場に女性が多くなり女性たちが黄色い大歓声。
そしてmalumaやもう一人の大人気レゲトンシンガーのJ Balvinのようにロマンチックなレゲトンを歌って女性たちはうっとり。


malumaはレゲトン界に今までなかった新しい潮流をおこしました。



それが、今度はアイドルが歌うレゲトンの登場ですよ。

ま、正確にはレゲトングループっていうか、レゲトン以外にもラテンポップスも歌うグループなんですが。
これを見てたら、レゲトンも女性ファンを取り込むためにはビジュアルもポイントになってきたのかなと思いました。


これはCNCOといって、まだ1年前に結成された新しいグループです。
アメリカのオーディション番組で「La Banda」。
素人をオーディションして2015年の勝者5人をグループとしてデビューさせました。

アメリカにはヒスパニック系が多いのでスペイン語の番組が結構ありまして、私もメキシコにいるときはアメリカ制作のスペイン語の番組をよくみてました。
「La Banda」もアメリカのマイアミで作られたスペイン語の番組です。
ここで選ばれたのは、中南米アメリカのオーディションを勝ち抜いてきた人たちです。

審査員は、リッキー・マーティン、アレハンドロ・サンス、Laura Pausiniというラテン界のスター。


これがその番組の決勝で優勝者5人が選ばれる様子です。







そして選ばれた5人は、CNCOというグループとしてデビューし、リッキー・マーティンと世界ツアーをしました。






メンバーは10代で(一人は20歳)、上の写真左から

プエルトリコ人 (プエルトリコは米領)

②ドミニカ系アメリカ人

③メキシコ系アメリカ人

④ キューバ人(数年前にアメリカに移民)

⑤ アメリカ生まれのエクアドル


で、みんなラテン系ですね。



日本でいうジャニーズみたいなボーイズアイドルグループ。




これが彼らが歌うレゲトンの曲。
この曲はいま全米ヒットチャート(ビルボード)の11位くらいにランクインしてます。


「Reggaeton Lento」 CNCO








そして去年、NYのタイムズスクエアでのライブ

「Devuélveme Mi Corazón」 CNCO







見ましたか。

この女の子のファンたちの キャーキャーっていう歓声はもうアイドルの追っかけで
今までのレゲトンのファン層とは違いますよね。

ラテンの歌手は歌が上手なんだけどそこまでの歌唱力じゃなくてラップも他のレゲトンシンガーみたいにうまくないけど、けどアイドルグループにしてはうまいと思います。


彼らが、女性もコンサートに動員できるビジュアル系のレゲトンシンガーが今後生まれるかもしれない。。。ということを予期させてくれました。

もちろん従来のような重低音でがんがんのヘビーなレゲトンも人気あります。
けどレゲトンがワールドワイドになっていろんな層がきいてるし、さらにいろんな人に広げていくにはヘビーなレゲトンだけでは限界あるし。

それに中南米で現地の人がレゲトン聴いてるのを見たりレゲトンのコンサートに行って思ったんだけど、重低音の爆音のレゲトンはやっぱ男っぽい感じ。
男友達だけで車に乗って爆音でレゲトンかけるのはいいんだけど、彼女とのデートには向きませんよね。
中南米カップルで出かけたり、クラブもカップルか男女混成のグループで遊びに行くことが多いので。
そうするとやっぱ女性が踊りたがる曲のほうがフィエスタではかけやすいんだなーと。
ラテンは女性の意見が強いので、女性をターゲットにしたビジュアル系レゲトンもアリかもしれません。