Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

まわりにぶつからずにサルサ踊ろう

クラブにサルサ踊りに行ったらケガしてしまいました。

隣で踊ってた人のヒールで足を踏まれちゃったんです。痛くて歩けなくなったので、病院に行きました。


サルサを踊るようになってから、よくけがするんですよね。
他のジャンルでクラブで踊ってたときにはなかったんだけど。

過去に何度かこのブログで書いたことがあるのですが、
2006年に書いた 「サルサで傷だらけ」」をまず読んでください。 今回のトピックは上記の2006年に書いたことの続きなので。

ヒールで足を踏まれたり、ターンするときに蹴り上げたヒール(男性も女性も)が足にあたったり足を切ったり。
他の人がふりあげた腕が顔や体や目にあたる。。。などなど。

こういう経験がある人は結構いるでしょう。

けがさせた側はたいていごめんと言わない。
踏んだことに気づいてもない。

女性のヒールで踏まれるのって1トンくらいの圧があるらしいですよ。ダンス踊ってるときなら何トンなんだろう。

サルサでヒールで足を踏まれて負傷し半年以上踊れなくなった人もいるそうです。

わざとやってるわけじゃないのはわかるから私は相手に怒りはないけど、日常生活にも支障がでるのでケガはかんべんです。


中南米人とサルサ踊ってると、
「おっと危ない。また隣の人ぶつかってきたよ。日本人のそばで踊ってると危ない、危ない」って言ってます。
ラティーノは一般に狭い範囲で踊るので、日本人がそばにいるとぶつかってくるから気をつけてるそうです。



私がコロンビアのカリにいたとき、カリのサルサのプロダンサーから

「私からサルサ習いたいんだったら、まず1メートル四方の中だけで踊れるようになりなさい。
1メートル四方で壁に囲まれてるとして、その壁にあたらないように踊れ。
それをマスターしないとサルサ教えてやらない」

って言われました。

なんでそんなこと言うのかときいたら、

「君と一緒にクラブにサルサ踊りに行ったときに隣のカップルにあたっただろう(実際はちょっと触れた程度)。
踊ってるときに隣のペアにぶつかるのは、中南米では一番最低のマナーだ。
ほんとに恥ずかしい。
二度とああいうことはするな。
サルサはまわりにあたらないように注意をしながら踊るものだ。
ダイナミックなショーをやってるプロダンサー達だって隣のダンサーにぶつかったら大変。
でも君はその基本のきができてない。
サルサの技術よりもずっと大事なことなんだ。
だから君にはサルサはまだ教えられない」
というのです。

小言かと思ったら、ほんとにサルサ結局教えてくれませんでした。

まわりにあたらないように気をつけないといけないと痛感しました。
これからはなるべく人にあたらないように注意します。。。



確かに中南米サルサ踊りに行って、隣からあたられたり足を踏まれたことはほとんどありません。
中南米人達は自分の範囲内で踊ってるので、酔っ払っててもまわりにめったにぶつからないのです。

プエルトリコなどでは高速スピンとかまるで競技会のようにすごかったですが、
まわりにはあたってませんでした。
キューバでもキューバ人達は派手に踊ってましたが、まわりにはぶつかってませんでした。ぶつかってくるのは欧米人の観光客でした。
混んでるときはおとなしく踊って、すいてるときはスペースとって踊るなど変えてました。

もし中南米人が隣のペアにあたろうものなら、男性が相手のペアに対して「すみません、すみません」と平謝りです。
中南米中南米人は男性が女性を守る意識がすごい強いので、踊りながらも女性に他人がぶつからないように守ります。それにもし自分の女にぶつかられたらその男はめっちゃ怒ると思う、マナーのうえにそれもあってぶつかった側が平謝りするんでしょう。




私は中南米ではサルサでけがすることはないけど、日本でサルサ踊りに行くとよくけがします。


そういえば海外旅行から日本に帰ってきたら、駅のホームや通りでがんがん人がぶつかってくる。
ぶつかってもすみませんとは言わない。
で「あー、日本に帰ってきたんだ」って実感します。

欧米や中南米では、もし通りで体が触れでもしたらすぐ「エクスキューズミー」とかすみません、って言うでしょう。

そういう生活のマナーがダンスにもあらわれるのかな????


サルサを踊るときにまわりにぶつかりまくるのは、
車を運転するときに自分の車の車幅感覚がなくて壁にガリッとこするような感じがする。


大ヒットした社交ダンスの映画「shall we dance?」も、イギリスのブラックプールの競技会でトップのほうにいたペアが隣のペアとぶつかって倒れたときに、男性が女性を守ろうとして自分が下敷きになってけがをして棄権になった、そして草刈さんが演じる社交ダンス教室の先生も同じ競技会に出たときに隣のペアにあたって倒れたら相手の男性が守ってくれなくて自分が床にどんと倒れてしまい、なぜ私を守ってくれなかったの?と言ってペア解消になったというエピソードがありました。



また、サルサのレッスンでは複雑なステップや技をどんどん先生が教えるので、
リードする男の人は混乱して、先生の手本を見ながら「あれ、こうかな」「違った、左だった」って
ペアワークのときにやっています。
「そしてここでひねって体をくぐらして…」って先生のほうばかり見ながらこっちを見ないでねじるので、女性は腕とか背中をぐきっと痛めることがあります。
私はレッスンでこれを何度かやられて背中や腕を痛めました。
なかにはぎゅっと握ったままターンさせられて指折れちゃった人もいるとか。。。


複雑な技術ばかり詰め込む前に、ケガしない方法を教えたほうがいいんじゃないだろうかって前々から思ってました。


レッスン中にケガしたときにそのレッスンを教えてたサルサの先生(日本に住む中南米人)に、

「よくけががあるから、まずまわりにあたらないように自分の範囲内で踊るのを教えたらいいんじゃないかなあ?」っていってみたら、
「それは中南米では常識だけど、日本人にそんなこと教えたってできるわけがない。日本人には教えても無理だよ」って言われました。

日本人にできるわけがない?
私はそう思わないんだけど。

確か、社交ダンスは隣のペアにぶつからないように(特に男性が)注意を払うように教えてるはずだし、じゃサルサの人だってできるよね。
日本人ができない、ってことないと思う。


ブログ内関連過去記事:

「サルサで傷だらけ」」