Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

サルサのどこが善良な風俗を害するペアダンスなの?

11月21日に改正された風営法のダンス規制の改正では、ペアダンスは「男女間の享楽的雰囲気が過度にわたり、善良の風俗と清浄な風俗環境を害し、又は少年の健全な育成に障害を及ぼすおそれがあるから」と明言されてしまいました。
(前回書いた 「風営法の標的はペアダンスだった」 を参照)

"社交ダンスなど"と社交ダンスが警察に名指しされてますが、ペアダンスといえばフォークダンスも、タンゴも、サルサなどのラテンダンスももちろん入ります。


で、サルサ歴7年の私がききますが、サルサのどこが善良な風俗を害するダンスなの?


風営法問題が注目を浴びてから「サルサ」「サルサ」ってサルサの名前があげられるようになり、けがの功名か
サルサ知名度があがってる。


サルサにはいろいろスタイルがあって、私はコロンビアのカリというところのサルサが好きなんでまずはコロンビアのカリサルサを紹介します。(カリはサルサで有名なコロンビアの都市)


★コロンビアのカリのサルサのダンサーグループが公園で踊ってるところ




★この人たちもカリサルサのダンサーで、女性はダンス衣装を着ています。




★日本人のサルサの先生2人がサルサ踊ってるビデオ
(女性はmitsue先生といって、風営法のダンス規制反対のLet's Dance委員会の番組でパネリストとして出演しました)




*****
上のビデオはダンサーでしたが、次は一般人が踊るサルサいきましょう


プエルトリコの公園で踊るおじいさん・おばあさんたち

プエルトリコサルサ国です。
プエルトリコの公園では毎週日曜日におじいさんおばあさんたちが集まってきて、公園内の無料サルサライブで踊っています。
私もここに行ってきました。




サルサで有名なキューバプエルトリコサルサが国の重要な観光資源でサルサめあてで来る外国人観光客がたくさんいます。
コロンビアのカリもサルサは国技みたいなもの。
他のラテンアメリカの多くの国でサルサは生活にとけこんでいます。


ラテンアメリカではサルサは必ずしも男女ペアで踊るわけじゃなくて、ホームパーティや結婚式やクリスマスなどいろんなときに踊られてるので、おじいちゃんと孫、お母さんと息子、女友達同士、一人でも踊りますよ。


でも日本では路上や公園でダンス踊ってたりしたら、警察がきちゃいます。
ホームパーティやっても警察来るから、日本ではホームパーティできないと日本在住の外国人たちが言ってました。
私が行ってた日本の公園の無料ダンスイベントは警察に中止させられちゃったし。
でもクラブに行けば、今度クラブが風営法で×でしょう?

なんでもダメダメって、踊りはやめろっていってるの?



高齢者たちや近所の人や家族や友達など、

みんなでなかよく踊ってるのって平和の象徴 

だと思いますけどね~。

日本では、ダンス踊っちゃいけないの?


みんなで仲良くダンス踊るのが何が悪いの?????



※今朝(27日)の朝日新聞の朝刊に、「サルサも社交ダンスも風営法規制 なんでなの?」という記事が掲載されていました。
風営法で摘発されるクラブが相次いでるが、サルサや社交ダンス、海の家のダンスイベントまで規制が広がってるのはなぜ…という内容。六本木の老舗サルサバーSALSA SUDADAの閉店、サルサ歌手で早稲田大学准教授岩村健二郎さん、風営法のダンス規制撤廃運動のLet's Dance委員会の斎藤弁護士へのインタビュー、海の家のダンスイベントへの手入れ、公民館での高齢者の社交ダンスサークルに自粛するように市役所が通達した話などが出てました
( 「サルサも社交ダンスも風営法規制」 (朝日新聞 11月27日朝刊記事))




<ブログ内関連過去記事>
「震災後、”元気を出せ”っていいながらダンスを奪う日本」
「サルサのどこが善良な風俗を害するペアダンスなの? 」
「風営法の標的はペアダンスだった」
「ダンスはいくら弾圧しても死なない」
「ダンスはいくら弾圧しても死なない」
「サルサバーが閉まっていく 」
「ダンスは善良な風俗を害するもの
「ダンス全般が風営法対象だって。公民館さえ」
「ビーチサルサの危機」
「閑散…クラブではNo dancing」
「クラブの取り締まりに対抗するには」
「あのクラブまでもがクローズ!」

2006年に私が書いたクラブ取り締まりに対する過去記事
「クラブ消滅の危機」
「六本木のクラブ、閉鎖」