コロンビアにはTALENTOがある？

先週くらいに、コロンビアで人気のテレビ番組「Colombia Tiene Talento」についてこのブログで書いたのおぼえてますか？　（過去記事の　 「コロンビアの人気テレビ番組」 を参照してください）。

コロンビア全土から集まった一芸に秀でた人がその芸を競うコンテスト番組で、優勝賞金が２５００万円。

で、今週セミファイナルから３組の決勝進出者が選ばれて昨日ついに優勝者が決まりました。
コロンビアのテレビ番組なんで日本では見れませんが、you tubeに映像がすぐUPされるんで過去の映像はほぼ見れると思います。（日本と違ってテレビ局が著作権で削除しまくるとか訴訟したりしないので、放送終了後すぐもうUPされちゃいます）

決勝に進んだ３組は、コロンビアの伝統音楽（ハープ）とダンスをするアンヘルと、カリ出身のラッパーのBIG POPPA、そしてピアニスト兼歌手のパオロです。
私はコロンビアの伝統音楽に詳しくないのですが、コロンビア人からしてみると２つのハープを同時に奏でてしかも伝統ダンスもするアンヘルはすばらしいそうです。
BIG POPPAはすごいデブな体格でおもしろくてファンが多かった。
パオロは目が不自由で、ピアノをひきながら歌います。ときどき女性（確かパオロの奥さん）と一緒にデュエットしてました。

今までたくさんのグループが予選からずっと勝ちあがってきて優れた人たちがたくさんいたので、この３グループが決勝にいくとは思ってませんでした。もっといいと思ったグループがあったんですが（後日また紹介します）。


特にピアニストのパオロは、バラードのデュエットなどいいときもあったけど、曲によってはピアノも歌も音が外れたりあんまり上手とは思えませんでした。
予選と決勝でサルサを演奏したんですけど、彼の演技ではサルサが特によくないと思います。（ほかのジャンルのほうがいい）。
でもまあサルサが出てくるところがコロンビアらしいかな。

これがパオロの決勝のビデオです。
（最初にインタビュー、今までの軌跡、その後に演奏がはじまります）




これも私にはあんまり上手と思わなかったし（間違いもあったり）、この曲は好きだしサルサだけどのれなかった。

でも審査員は立ち上がって踊ったり、演技後絶賛してました。


で、とうとう最後の審査。決勝は視聴者による携帯投票です（でも携帯会社が２社のみだったので、ほかの会社の携帯持ってる友人たちは投票できず）。

優勝者は　このピアニストのパオロでした。

パオロは優勝賞金２５００万円を家を買ってもっといい生活をしたり仕事を向上させたりさらに学ぶために使うそうです。
２５００万円って日本でもない高額賞金だからすごいよね。

やっぱりなー。
パオロが優勝すると思ったんだよね。
なんでかというと、彼が優勝するほうがテレビ受けする（テレビ局的にはいい絵になる）と思ったからです。


日本ではヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて日本人として初優勝した辻井くんというすごいピアニストがいますが、彼は”盲目だから同情でコンクールに優勝したという人がいるが、盲目だからじゃなくて自分のピアノの才能で優勝した”というようなことを言ってました。
彼のピアノを聴いているとほんとにそう思います。


この番組はめちゃ人気があって決勝のゆくえがどうなるか見守ってる人が多かったので、パオロが優勝したことについては賛否両論ありました。
でも反対しても、もう優勝しちゃったからね。

コロンビア人は誇り高いうえ愛国心が強い人が多いようなので、コロンビアにはこんなに優れた人がいるんだって世界に示したいみたいです。なんで世界に誇れるコロンビアの才能ある最高の人がパオロなのか？という批判もあるようです。
そのうえ優勝賞金が高額なので、それに対するやっかみもあるかもしれません。。。ははは。
（ちなみにコロンビアって意外と物価が高い国です。日本より価格が高いものが結構ある）。


さて、このパオロが演奏したサルサの曲ですが、聴いたことある人いますよね？
クラシックの曲がちょっとアレンジされたサルサです。以前このブログでこの曲を紹介しました。

今までコロンビアのサルサだと思ってたんだけど、プエルトリコ系アメリカ人（NY出身）の曲だとわかりました。
前にブログの過去記事で書いたコロンビアのカリのちびっこたちのカリサルサのビデオでかかってた曲です。


Richie Ray & Bobby Cruz　「 Sonido Bestial 」

ビデオはそうだなあ。。。
コロンビアのカリのちびっこたちのビデオにしましょうか。（以前、「サルサの国といえば」で紹介したカリサルサのビデオね。




オリジナルを聴いたら、パオロの演奏と違いがわかるかな？