Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

やっぱサルサならカリ

前にコロンビアサルサが好きだからコロンビアに行ったのに、クラブに行ったとき以外はサルサをほとんどきくことがなくてがっかり…という話を前にブログに書きました。
(過去トピックの 「コロンビアでサルサ踊るなら」 を参照してください)

実はコロンビアは地域によって音楽やダンスが違うそうです。
せっかくサルサのためにコロンビアに行ったのに… 泣
ボゴタの友達が「ボゴタはカリの人とかいろいろいるしサルサ踊れるクラブもたくさんあるから、別にカリまで行く必要ない」って言ったから~。

コロンビアが発祥の音楽とダンスといえばクンビアですが、クンビアはコロンビアのコスタ(沿岸地域)、コロンビア特有の音楽とダンスであるバジェナートもコスタ、PORRO(これもダンスと音楽)もコスタ、サルサはカリ、ほかにもコロンビアには地方によってたくさん固有のダンスや音楽があります。

それに加え、若い世代にはレゲトンが大人気なんで(中南米どこでもそうですが)、レゲトンが席巻してます。
ロックとかアメリカPOPSとかダンスミュージックなどほかの音楽が好きでトロピカル系(サルサメレンゲなど)はぜんぜん聞かないっていう人もいます。
でもサルサやクンビアやメレンゲを好きじゃなくても、街で流れてるし結婚式やパーティではいつもかかるし、テレビなどでよくかかってるので、誰でも耳にする機会はたくさんあります。


コロンビアの首都のボゴタや第二の都市のメデジンに滞在してたときには、サルサやクンビアがほとんど耳にすることがなくてびっくりしました。メキシコではサルサやクンビアが毎日いろんなとこでかかってたのに。

やっぱり一番流行ってるのはレゲトンで、コロンビア人の20代の人が「サルサなんてもう死にかけてる音楽だ」って言ったのでショック受けました。

そういった地域でサルサを踊るには、サルサのイベントとかサルサがかかるクラブに行かないといけません。大都市にはいろんな地方出身の人がいるし、サルサがかかるところにいけばサルサうまい人たちがいます。けれど街角でサルサが流れてるとか、週末オープンエアのバーや通りで踊ってる人を見るとかっていう機会はほぼありませんでした。一般の家からたまたまサルサが流れてくることはあったけど。


日本にもカリサルサの教室があるし、コロンビアのフィエスタなどではカリサルサのパフォーマンスがあるし、私もしつこくカリサルサやコロンビアのサルサについてこのブログで書いてるので、少しはコロンビアサルサやカリサルサについて知ってる方もブログの読者の方の中にはいるでしょう。

カリサルサのパフォーマンスを見た方はあまりのステップのスピードの速さにびっくりしたかと思います。
目が回るようにめっちゃ速いです。


私の友達に、カリ出身のコロンビア人のサルサのプロダンサーがいます(コロンビア在住)。
その人が「メデジンの人たちは踊るより、座って飲んでばかり。パイサ(メデジン含むコロンビア北西部地域の人のこと)には踊れない人が多い。踊ってもロマンチック音楽やレゲトンばかり」とか
「バランキージャ(コロンビアの沿岸地方。カーニバルで有名)もサルサ踊ってるけど、あいつらはカリのサルサのまねしてるだけ」と言ってました。前にカリサルサとバランキージャのサルサをこのブログで紹介したけど (注:  「カリサルサとバランキージャサルサ」 と  「salsa de baranquilla」 を参照)、カリの友達の言葉で今までの謎がとけました。
「サルサならカリ。カリがサルサの本場。カリはla capital de salsa (サルサの首都)だから、サルサ踊りたいならカリに行かなきゃ」って言われました。

なるほど。。。
やっぱサルサならカリだよね。
カリに行かなきゃ、っていうことでカリに行ったのです。

で、カリに着いたら、いきなり「サルサの首都にようこそ」って看板がかかってて、がんがんサルサがか聞こえてきました。
おー、街のあちこちでサルサかかってるよ。
お酒などの広告にもサルサダンサーのダンスの写真が使われています。

ほかの大都市に比べて人が明るくて ”ラテン”って感じ。

ほかの都市はクラブは週末です。木曜日に行ったらほとんど誰もいなくてがらーーーーんとしてました。
ところがカリは違う。ほとんど毎日のようにクラブでサルサ踊れます。
日本みたいにクラブでレッスンやってるからじゃないよ。日本ではレッスンがないと平日にラテンクラブに人が来ることはほとんどないでしょう。
カリはクラブでレッスンやってなくて、たんに踊りに来るんです。

木曜日は「花木」(言葉古い…)って感じでクラブは大賑わい。
なんと私が火曜日にクラブに行ったらクラブは人でぎっしり。私がクラブに着いたのは火曜日の深夜12時半ですよ。深夜3時までたくさんの人がサルサ踊ってお酒飲んでました。
週末はもちろん激混み。
日曜日は昼から。月曜でさえも!
週末以外は曜日によって人が集まるクラブも違うので、月曜ならこのクラブって行くんです。
翌日仕事があっても関係なし。。笑
木曜日も深夜2-3時まで踊って数時間寝て翌朝仕事に行く。それがカリっ子だよって。。。

しかも熟年や高齢者もクラブについて詳しい。クラブについていろいろ教えてくれるし、おじちゃんやおばちゃんたちから「今度一緒にクラブ踊りに行こう」って誘われます。
タクシーもタクシーに乗ってクラブの名前だけ言えばクラブまで連れて行ってくれます。
90歳のおばあちゃんでさえ、いまだに踊るのが好きだって言ってました。
カリのバーで音楽かかったら、みんなバーの中やバーの外で踊りだすし。。。

「カリに行ったら座ってる暇はないよ。座って飲んでるだけだとまわりの人から怒られるよ。踊れ踊れってって感じだから」ってメデジンでカリ出身の人から言われてたけど、そんな感じでした。

サルサだけがかかるクラブがいくつもあります。
一晩中サルサオンリーですよ。
サルサ三昧!!!