地震への共感
今回地震に見舞われた際、後日インターネットをチェックしたら地震の直後からたくさんメールやメッセージが届いてました。
レスポンスの速さにびっくり、しかもほとんどラテンアメリカ人だった…。
時差を考えると向こうは明け方だったはずだけど。
ものすごい心配してくれて、どうしてるの、大丈夫なの? 安否を教えて、心配で眠れない、自分の親までニュースを見て泣いてる、と言うメッセージが続々。
自分も自分の家族もみんな心配してる、こっちに君の家族も一緒に避難しておいで、って言ってくれました。
メキシコでは友達やそのお母さんがすごく心配してたと泣きながら抱きしめてくれ、おばあちゃんたちもやってきて「ニュースを見て心臓がとまるほどびっくりした。あなたがどうなったかずっと心配してた」と手を握り締められました。
もちろん他の国の人たちも心配してくれました。
けれど日本の地震のニュースはリビア爆撃のニュースにうち消されてしまい、だんだんニュースに出なくなり…。
このごろは「日本のニュースがないから分からないんだけど、いま日本はどうなの?」「もう大丈夫なんでしょ」とときどき何人かからきかれる程度になりました。
しかし特にコスタリカとメキシコとチリの友達は今も本気で心配してくれます。
メキシコ人の友達のおじさんたちは1985年のメキシコシティの大地震を経験してるので、そのときの経験を語ってくれました。
メキシコは日本に並ぶ地震大国です。
メキシコシティはアステカの時代に広大な湖だったところを征服者のスペイン人が埋め立てて作った都市なので地盤がゆるく、年々地盤沈下していってて、地震があると震源地が遠くても大きな影響をうけます。
1985年のメキシコ大地震
コスタリカも結構な地震国で去年も地震あったし、チリは去年大地震が起きて多数の人が亡くなりました。チリ人の友達は去年被災して今も恐怖心があるので私たちの気持ちがとても分かるそうです。
だから彼らは日本の地震に対して一過的に同情してるんじゃなくて、共感してるんだって思いました。
このまえハーバードの白熱教室というテレビ番組で、昔アダム・スミスが言った「人は地球の裏側で起こった天災を本気で同情でできるのか」、について討議をしていました。
私は自分の経験を通してYESと言えます。
地球の裏側の彼らにはほんとに助けられました。特に精神的に。