Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

日本に戻ってきたら、ホームシック

日本に戻ってきてからしばらくたつのに、なかなか日本の生活に慣れません。


海外から日本に帰国するたびに、やっぱり海外に戻りたい…  としばらく落ち込むんだけど、今回のショックはかなり大きいのでリカバリーするのが大変。
落ち込みでしばらくブログをUPする元気もありませんでした。

毎回日本に帰国すると、まず到着した成田にがっかりして、駅などで無表情でがんがんぶつかってきてごめんもいわない人たちにびっくりして、日本のニュースを見てまたまたがっくりきちゃうんだよね。



ラテン世界であれだけディープで暑苦しい人間関係の中にいたので、日本に帰ってきたらカルチャーショックです。

さみしいというか、冷たさを感じてしまう。。。


向こうでは現地人の友達の家庭に長く滞在してたんだけど、その家の親戚や兄弟たちがみんな隣近所に住んでます。ラテンは家族を大事にするのですが、ここはさらに距離が近いのでいつもみんな入り混じってます。

朝起きたらそれぞれとハグして挨拶し、同じ日なのに会うたびに初めてあったかのようにまたハグしてほっぺにキスの挨拶をする。
私のことを「私のかわいい娘」とかよんでくれました。
一日何十回ハグとキスをしてただろう。

ちょっとでも私につらいことがあったら、自分のことのように心配して抱きしめて一緒に泣いてくれるし、ちょっと夕方帰りが遅くなると心配してあちこち探してくれる。

「あなたのことをみんなが愛してる。私もあなたのことを愛してるわ」とおばちゃんが抱きしめてくれる。

日本では自分の実の親でさえもここまでのスキンシップはないし、毎日のように愛してるとはいってくれない。


町の人も私の姿を見るとHola と声をかけてくれる。
都会でもエレベーターの中で他人と一緒になると、世間話が始まる。

家でフィエスタすると何十人もの親戚が集まって、幼児からおばあちゃんまでみんな一緒に踊る。
飲む、飲む、食べる、踊る、歌う。
翌日の午前中までぶっとおし。

クリスマスや正月のフィエスタになると、「クリスマスおめでとう」「あけましておめでとう」と、そこにいる全員と抱き合って祝う。

酔っぱらった人が、歌を聴きながら自分の人生でつらかったことを思い出して、歌いながら泣いている。
その気持ちわかるよ、と肩を抱いて一緒に泣くもうひとりの酔っ払い。
もうべたべたの人間感情の世界なんだよね。



あの国は日本みたいに整備されてないし なんでもアリの世界。
だけど、人間のエネルギーや、 「自分が生きてる、 生かされてる」、っていうのをすごく感じる。


でも東京に戻ってくると、いつもの街なのに人ごみの喧噪の中でさみしさを感じてしまう。

欧米もハグやキス社会だけど、ラテンはずっと濃厚~。

在日本のラテン社会も知ってるけど、ラテンアメリカのラテン社会と日本にあるラテン社会はちょっと違う。



あなたのことを愛してると言って正面から抱きしめてくれる人はいったい何人いますか?



ああ、人恋しいし、人肌も恋しい。。。。。

すっかりホームシックになってます。
ほんとはホームは日本なんだけど、向こうがホームのような気がしてます。