Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

ラティーノからひっぱりだこのスペイン語本

旅の指さし会話帳」という本ありますよね。
言葉にイラストがついていて相手に指でさししめせるので、言葉が分からない国の人とも会話ができて、旅行にとても便利。ベトナムとかオランダとかアフガニスタンなどいろんな国の言葉編があります。

私の場合、言葉ができない国に滞在したときに役立ちました。その国でしか使われない言い回しやスラングも載ってるので、「こんな言葉まで載ってる!!」と ジモティが見てウケてました。

日本で売られているスペイン語のテキストはほとんどがスペインのスペイン語ラテンアメリカスペイン語とは違います。

しかもラテンアメリカでも国によってかなり言葉が違う…。
この本のラテンアメリカ版には、キューバ、メキシコ、ペルー、アルゼンチンなどがあるのですが、私は「ペルー」のを持っています。
ペルー人の知り合いが多くてペルーのスペイン語を覚えたため、この本が役にたちました。ペルーでしか使われない言葉が載っているからです。
ペルーのスペイン語の会話の本は、たぶん(英語の本を入れても)これだけだと思います。

ペルー料理もそれぞれの料理や飲み物がイラスト入りで入っていて、以前日系ペルー人の友達とペルーレストランに食事に行ったときに、お店の人がその本を見て笑ってました。











しかし問題もあります。ペルーを旅行するための本なので、ペルーの観光名所や有名人などペルーのことばかりだし、会話も旅行会話中心なのです。
日本に住んでいるスペイン語圏の人と話すにはちょっと不便。



ところが「旅の指さし会話帳」には実は、日本に住んでいる外国人向けのものがあるんですねー。JAPANという名前で、英語、韓国語、スペイン語など出ています。

そのスペイン語版を買いました。日本に住んでいるスペイン語圏の人向けの本です。
日本地図、東京の鉄道マップ、日本の名所、日本家屋(たたみやしょうじとか)、和食など日本の言葉がスペイン語に翻訳されているのでとても便利。
飲み会の二次会とか、コンビニでお弁当あたためてくださいとか、「おつかれさま!」まであります。

外国人向けなんだけど、日本人がスペイン語を勉強したり、日本に住んでいるスペイン語圏のお友達と会話するのにとても便利で超おすすめです。

ラティーノの友達と会うときにこれを持っていったら、相手の人に超ウケて、「すごい! これ便利。これだったら日本語すぐおぼえられる。ほしい、ほしい」とほしがって、しょうがないからあげた(とられた)ことが何回もあります。何冊買ってもすぐなくなる。

しかもそいつが友達やfamiliaに、「これ超便利なんだよ。見てみて!」とあちこちで見せるから、みんなから「うわー、すげー。」 「これほしい」 「ちょっと見せて」 とひっぱりだこ。

みんなが口々に「お願い。これ買ってきて」 「私にも一冊!」 「買ってきて。 今度お金払うから」 「いとこにもあげたい」 と私に言ってきます。 うるさいくらい。

めんどくさいから、「本屋に売ってるよ」、と言ったら、 「本屋は日本語だし日本語読めないからこれがどこにあるか探せない。お願いだから買ってきて~」 と言い張るんですよね。

ほんとにお金払ってくれるのかなー。払う払うって言って払わない人結構いるから。。。。と思ったけど、親切だからアマゾンでまとめ買いしてあげましたよ。


ただ、日本語がローマ字で書かれているのは問題だと思います。まあ日本語学習のテキストはたいていローマ字でかかれているんですけどね。
外国人にとってローマ字を読むのが大変。日本人と違う読み方をするからです。
たとえば、KARAOKEを、英語圏の人は「カラオキー」と読みます。

スペイン語圏はもっと大変。 スペイン語ではほとんど、Hは発音しないし、Jはハと発音するし、Zはサ行です。ハハハという笑いをスペイン語圏の人は JAJAJAと書きます。


友達がこの本を声に出して読んでるのをきいてたら、ローマ字をスペイン語読みしてました。
たとえば はさみは、HASAMIと書いてありますが、「アサミ」と読んでしまいます。

この本の執筆者は、スペイン語圏の人にこれを読ませたことがあるんだろうか。そのへんを考慮すべきだったんじゃないかと思います。


とはいえ、
私が本をあげた友達は、一言も日本語話せなかったくせに、ほんとに最近日本語を少しずつ片言話すようになってきましたよ。 「月曜日から日曜まで曜日を全部覚えた」 とか自慢してます。
仕事場では以前は日本語できないから孤立してたのに、この本を持っていって昼休みに日本人の同僚とコミュニケーションとるようになったそうです。

日本語話せなくても 「この電車は ○○にいきますか」というのを本で指でさして日本人にきけばいいから、初めての場所に一人で行けるようになり、待ち合わせも楽になりました。

日本語話せなかったくせに、これを使って日本人と会話できるようになったことで、日本人の彼女ができた人もいます。