ラテンクラブが出てくる妙な映画発見…
たまたまスカパーをつけたら、なんだかラテンぽい映画をやってたので途中から見てみました。
どうやらカリビアンの島らしいところで、その島の提督のお嬢様が車で島民をはねてしまった。負傷した青年を屋敷に泊めて手当てすることになりお屋敷にしばらく滞在する。お嬢様は金持ちのお坊ちゃんとの結婚式が迫っているんだけど、貧しい青年にだんだんとひかれてしまう。。。
どたばたコメディです。
「Once upon a Wedding」
みんな英語で話していてアメリカンイングリッシュぺらぺらなんですが、たま-に単語、単語だけスペイン語が混ざるんですよ。
por favor (=please)
salud (乾杯)
princesa(princess)
mi vida
mi hija
とか。
でも挨拶はHola じゃなくて、Hello なんです。
とってつけたように、スペイン語がたまーに単語だけでてくるんですね。
お屋敷を警備なしで出たことがないお嬢様が、貧しい青年に頼んで島の反対側の庶民の村に一晩連れ出してもらいます。
それで初めて、クラブに行くんですね。
「ローマの休日」 ラテン版みたい。
クラブで、サルサみたいな音楽がかかって、女の人たちがセクシーダンスを踊りだし、男性を悩殺しながら誘うんです。
でも、サルサのダンスじゃなかったです。男性はぜんぜん踊れてない。たぶん踊れないのかも。
でも女の人でバックの役の人たちには普通にまあ踊れてる人もいました。
主人公の青年が村の女性たちにダンスにひっぱられてしまって、お嬢様はラテンダンスが踊れないから、じっと見てるだけなんですね。彼は彼女の目を気にしながら踊ってたけど、この人踊りができないようでした。
彼はすぐ彼女のもとに戻ってきて店の外に連れ出し、ビーチのはしけのところにいったら、お嬢様が彼に「彼女たちが踊ってたようなダンスを私にも教えて」って彼に言うんです。
そして彼が踊ったダンス、それはたんなる50年くらい前のスローダンスでした。
映画のBGMとしてかかってる音楽も普通のアメリカPOPSのバラード。
なんだこれ… とがっかり。
せめてバチャ-タかけてよ。
カリブの島の村の設定らしいけど、あんまりカリブに見えないし、庶民の村に行ったときも村の人たちが、"yo- me-n, what's up?" みたいにしゃべってました。
あとでテロップみたら、アメリカのマイアミで撮影したようでした。
けれどメレンゲも流れたし、エンドの曲もラテンの曲でしたよ。
気になったので俳優・女優を調べてみたら、
主役(貧しい青年)がKuno Beckerというメキシコ出身の人。
お嬢様役が、Charlotte Ayanna (元はLopez)で、プエルトリコ系米人。リッキー・マーティンのビデオでデビューしたそうです。
お嬢様の婚約者(お坊ちゃん)が、Christian de la Fuente というチリ人。
警護官の悪人が、Esai Moralesで、NY出身のアメリカ人ですが、両親が移民で5歳までスペイン語しか話せなかった。
友人役のOmar Avilaは、キューバ系アメリカ人。マイアミ出身。
お嬢様の父親役は、A Martinez で、彼はクォーター(1/4) メキシコ人。
でも主役のいとこ役のmichael Irbyは、何の血かわからないのですが、mixed ethnicity(いろんな人種の血が混血してる)ので、今回のような中南米人から、中近東のテロリスト役(序ディ・フォスターの映画に出た)までやるそうです。
ということで、メインはほとんどラテンアメリカの血の人ばかりなので、マシですね。
ストーリー的には悪くなかったので(環境問題もあり)、どたばたコメディにしないで、ラティーノスに作らせたらもっと面白かったと思います。
このまえは、キューバからアメリカに亡命してきた男をアル・パチーノが演じてました。でもキューバ人同士で話すシーンも英語で無理やり英語を下手な風にしゃべろうとしてる。アルパチーノがスペイン語で数行話すシーンがあって私もききとれました。そんなに発音よくなかったです。
アル・パチーノは、イタリア系アメリカ人で先祖はシシリア出身なので「ゴッドファーザー」にはぴったりですが。
顔が濃いと、イタリア系米人でもキューバ人にしちゃうんですね。
スペイン、イタリア、ギリシャ、ラテンアメリカは、だいたいいっしょくたにされてますね。
アジア人が同じに見えるのは分かるけど、ラテンアメリカ人は米にあれだけ住んでいるのにね。