Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

サルサを踊る男性の悪いマナー。  ワースト10

先日you tube

「10 Worst Salsa Dancer 」 という動画を見つけました。

サルサのワーストダンサー10 という意味。



これは海外のサルサダンススクールのインストラクターが作成したビデオです。



見てたら  あるある   で笑っちゃったので、紹介します。










ビデオを解説。


すべて、男性側 の問題をビデオで見せています。

これは男性編で、女性編もあります。
今回は男性編のビデオです。

女性編のビデオも笑えたので見てみてください。

ワースト10って書いてあるけど9しかなかった 笑。



さてその内訳とは


1) なまけもの


ほとんど足や腰を動かさずに、手だけで踊ってる。
女性を手でまわしてるだけ。
自分はあんまり動いてない。




2)指導魔

そうじゃない、こういうふうに踊って、あー違うなー、 こうだよ、と踊りながら女性にいちいち指導する教え魔。
先生でもないし相手がうざがってるのに、指導しつづける。





3)俺を見ろ

カメラ目線。
まわりやカメラばかり気にして、踊ってる相手の女性を見ない。
自分のダンスがまわりからどうみられてるかの方が気になって、自己顕示欲が強い。
ペアダンスなのに相手の女性を見ない




4)スピン魔

女性をずっとスピンさせ続ける。
女性がもう疲れてし目がまわりそうなのに、くるくるくるくるスピンとターンさせ続ける。





5)接近しすぎ

ペアダンスは相手との間隔をとらなきゃいけないのに、ダンスしながらぎゅーっと抱きしめたり腰をおしつけてきたりするセクハラ男





6)屁こき

ダンスしながらおならをする。臭い人





7)のけぞり魔


サルサの最後の決めポーズで後ろにのけぞるやつ。
あのポーズを踊りながら何回もやらせる。
何度もなんどものけぞらせて、自分がポーズをキメる。





8)セクハラ男

ダンスしながら背中においた手をヒップにまわしてヒップを触る男。
ダンスしながらセクハラするやつ




9)独走

ペアダンスなのに一人で暴走してしまう。
相手の手を放してソロばかりで独走




::::


どうですか?
これちょっとコメディタッチだから表現がオーバーだけど、結構笑えますよね。
ダンススクールの先生が作ったビデオなので、生徒さんやサルセーロ達(サルサを踊る人達)に相手を不快にする踊りのマナーを見せたかったんだと思います。



これ見てたら、私が今までこのブログに書いてきた話に共通する事が多いなと思いました。
私のブログを12年前から読んでる方はご存知でしょうが、ブログの初期の頃は私はまだサルサ2年目だったのでサルサのクラブに行って感じたことをよくブログに書いてたんです。

たとえば、週末の混雑してるダンスフロアで激しく踊ってまわりにぶつかりまくってる人達がいて、そのヒールがあたって足をケガしたとかね。

その頃に、サルサバーのきてる人のマナーやトラウマになった事についても書いてました。





私が10年以上前にブログに書いてたことはこういう内容です。



●日本人の、特にON1を踊ってる男性には腰と足が動いてないし手だけで踊ってる人が多いなと思います。
サルサは足のステップと重心のかけ方が重要ポイントなんですが、ON1踊ってる人を見てると足と腰がほとんど動いてなくて、女性をくるくるまわしてるだけの人が多い。
それを私は「手踊り」とよんでました。



●踊ってる時に「違うな。そうじゃない」「ステップが違う。はい、1,2、3、1,2,3」って指導してくる人がいます。
特におじさんが多くて、「あのおじさん、ずっと指導してくる。やだー」って嫌がってる女性が結構多いです。そのせいでせっかくサルサ始めたのにサルサやめちゃった若い女性何人も知ってます。



●日本人の特にON1踊る男性に多いのが、くるくるターンとスピンばかりさせる。
スピンさせられることがもうわかってるので、ダンスに誘われたら「On1ですか? 私は高速スピンできないですよ」って最初にいってます。それでも踊るという人とは踊りますが。
スピンできないって言ってるのにいきなりくるくるスピンかけてくる。
「あー、酔っ払ってるからくるくるまわすなー、あー目がまわってきた、気持ち悪ーい」ってなるんですよ。
夜のクラブではお酒を飲んでるから。「あのー、酔っ払ってるからくるくるあんままわさないでください」って頼んでるのに「わかりました」っていって、またスピンかける。もうやめてくれー、みたいな。



●間隔をとらずに、ぎゅーって抱きしめたり、腰をおしつけてくるおっさん。
「痛い」 「離して」と嫌がってるのにやめない。
サルサ界の女性からはすごい嫌われてて、ブラックリストに入れられてます。サルサバーで声をかける女性にことごとく断られてる男性には、こういうタイプが多いです。
南米人にも多い、エロい痴漢魔。



●屁こきは知らないけど、臭い人や汚い人ならききます。
すんごい臭かったり、汚れていて、くっつくのが嫌とか言ってる女性はいます。
ペアダンスなんだから、ダンスに来る前にもう少し清潔にしてほしいという。



●セクハラ男。
南米人はよくあるんだけど。
日本人では背中においてる手を踊りながら、すーーーーーっとおろしていってヒップを触ってるサラリーマンの男いましたよ。踊る女性踊る女性にやってました。



●のけぞり魔


これも六本木のサルサバーなどでよく見る。
1曲に何回も何回も女性を後ろにのけぞらせてポーズをとる。
1回や2回ならまだしも、何度も何度もこれをかけてくる。
オール明けにこれやられて、身体が辛くなったことあります。



●ソロで暴走。

ペアで踊ってるのに、途中で手を離して一人で踊る人。
ダンスが合わなかったのかと不安になってしまう。ただソロで踊るだけならいいんだけど、こちらから手をとって踊ろうとしても手をふりはらう人もいる。
しまいには途中で立ち去って女性をフロアに取り残す失礼な人も。






えーと、こういうことが、私が10年位前にこのブログで書いてたことなんだけど。


女性のサルサ踊ってる人達からはけっこう共感をよびました。

けど男性からは非難のコメントがたくさんきて、炎上しかけたことも。


これらについて昔書いた記事は、

このカテゴリーにあります。
こちらをクリック。かなりたくさんの記事がありますが、特に昔の記事の方に書いてます。


「ダンスやサルサ界について思った事」




あと、個別に上の問題を書いた記事はこちらです

↓ ↓



「サルサでトラウマ」


「のけぞり 」


「 ラティーナにダンス教える人」


「デートとサルサ」
  

「日本人は手、 ラティーノは腰」


「ラテン好きの女子の悩み」








私は13年前にサルサを始めた頃に、こういう嫌な思いをしたり、嫌な事がトラウマになってサルサやめようと何度も思いました。だからブログ始めたあとは、凹んだときにブログに自分の思いを書いてました。
すると結構共感してくれる人がいた。

日本のレッスンサルサに自分が合わないと思ったのも初心者の時にサルサをやめようと思った理由なんだけど、その時クラブでコロンビア人が踊ってるサルサを見てかっこいいと思った。コロンビアのサルサに出会ったことで、サルサが楽しくなってはまちゃったんですけどね。

今昔の記事を読み返してみると、こういうふうに悩んでたなあ、あの頃ブログに気持ちを吐露してなかったら、サルサを続けてこれなかったのかもなあ、とも思います。


けどその頃から12年たった今サルサのイベントやサルサバーにいっても、まだ上記のような問題を見ることがときどきあるんですよね。


なぜ男性の問題だけをとりあげるのかというでしょうが、今回紹介したビデオは男性バージョンだったので。

それにサルサは男性がリードしますよね。
男性のリードで女性が動くので、男性に主導権があります。
サルサのインストラクターから言われたことは、「サルサは男性がリーダーだ。リーダー(男性)がスピンをしろって命令すれば100回でもスピンを続けなければならない。女性は絶対に勝手に動いちゃいけない、男性のリードに絶対に従え」とのこと。

だから男性がダンスの時に自己中な事をすると、それに女性は嫌でも合わせなきゃいけません。
そして女性をダンスに誘うのも男性。
踊る女性を選ぶのも男性です。
男性には女性を選べるけど、女性には男性を選ぶことはほとんどできない。声をかけられたときに断る権利はありますが。
女性から男性にだって声をかけられるんだけど、女性から誘うケースはほとんどありません。

だから、男性の側の問題が、女性よりは重視されるんだと思います。




サルサはペアダンスです。相手あってのダンス。

ペアダンスは男女の会話。

結局は「自己中」 かどうか、 「相手に思いやりがあるか」だと思います。

あまりにも自己中で相手を思いやる気がないならペアダンスには向かないので、一人で踊るシングルダンスにいった方がいいと思います。

セクハラは言語道断。セクハラは風営法違反ですし刑法違反です。



中南米ではサルサを踊る時は、男女の友達グループや家族や恋人や夫婦でいって(またはフィエスタやホームパーティ)、カップルや友達や家族だけと踊る事が多いです。
だから上のようなトラブルがほとんどおきない。


けれど日本では、日本人が中心のクラブやイベントでは知らない相手と1曲ごとに相手を替えて踊ってますよね。
日本だけじゃなくて欧米のクラブもそうだけど。
知らない相手だからこそ、相手が不快な気持ちにならないように気をつかって、お互いに気持ちよく過ごせるようにしたいものですね。


サルサってペアダンスだから、ダンスで波長を合わせて二人でダンスをつくっていくことがスリルだし楽しいでしょう。
私はハウスとかテクノなども大好きだけど、サルサを始めてからはハウスのクラブに行って一人で踊ってるとだんだん二人でも踊りたくなるんですよね。

だから「サルサ中毒」という言葉があるんじゃないでしょうか。
サルサの麻薬のような不思議な魅力。
その魅力はお互いに快適だともっと増幅されるから、マナーは守って楽しく踊りましょうね。