Leslie Grace まとめ。 若きラテンの歌姫
SUPER JUNIORの「LO SIENTO」でコラボしていま注目を集めてるLeslie Grace。
レスリー・グレースって誰? って思った方。
これを読めばレスリー・グレースがわかる。
Leslie Graceのまとめ です。
レスリー・グレースはドミニカ系の米人の歌手です。
「Lo Siento」見たけどレスリー・グレース知らないK-POPファンは多いでしょうし、ラテン音楽やラテンダンス好きにもレスリーを知らない人がいるかもしれないので説明しますね。
実はもうレスリーについてはこのブログで今まで5回ほど紹介してきてるんだけどね。
レスリーは、ラテンの若手の女性歌手です。
ラテンの女性歌手というとシャキーラやジェニファー・ロペスなどが有名だけど、彼女達は40代でベテラン。
一方、20代の若い世代の女性歌手は、アメリカを中心に世界でも人気があがり、日本でも結構知られてきました。
20代の若手のラテン女性歌手には、レスリー・グレース、Becky G、Karol G、Camila Cabellom、ブラジルのAnittaなどがいます。
アメリカ生まれで米で活動するジェニファー・ロペスなどと違って、中南米にいる女性歌手は男社会のラテン音楽界で苦労が多かったようです。実力があるのにKarol Gは男の世界のレゲトン界ではずっとデビューさせてもらえなかったそう。
けどいまラテン音楽が世界でブーム。
去年は「Despacito」が世界を席巻しましたよね。
コロンビアのレゲトン歌手J Balvinの「Mi Gente」も世界で大ヒット。
コロンビアのレゲトンのmalumaやレゲトンのNicky JamやOzunaなどもヒットチャート入り。
レゲトンのDaddy YankeeやDon Omarやラッパーのピットブルは日本でも人気ですよね。
そういうラテン人気の時代になって、ラテンの若手の女性歌手が世界の注目を集めることが多くなりました。
その中でも私が注目してるのが、レスリー・グレースとレゲトンのKarol Gです。
Camila Cabelloはfifth harmonyのポップス歌手だし、Becky Gもポップス歌手。二人とも血はラティーナだけどアメリカ人(Camilaはメキシコ混血のキューバ系米人、Beckyはメキシコ系米人)。
Karol Gはコロンビアのメデジン出身のレゲトンのラッパーでうまい。
レスリーはいろんなジャンルを歌えるし歌唱力があり、ダンサーでもあるのでダンスもうまい。
しかも自分で作曲もするそうです。
ファッションも注目されてる。
レスリー・グレースは2009年にデビューしてもう歌手歴9年なのに、まだ23歳なんです。
1995年生まれ。
子供の時にもうデビューしてたということ。
両親がドミニカ人で、アメリカ移民。
ドミニカ系移民の両親のもとにNYのブロンクスで生まれたアメリカ人です。
NYで生まれてフロリダで育った。両方ともラティーノが多い地域ですね。
NYにはドミニカ人のコミュニティもあり、ドミニカンパレードも毎年NYで開催されてます。
レスリーは英語とスペイン語のバイリンガル。
子供の時から歌を歌っていて、歌がぬきんでうまく才能があった。
中学生の時に、キリスト教音楽のCDをリリース。
メジャーデビューは2012年。この時にバチャータに転向。
彼女はドミニカ系で、バチャータはドミニカ共和国発祥の音楽とダンス。
2012年の「Will You Still Love Me Tomorrow」というバチャータの曲で、全米ヒットチャートのトロピカルミュージック部門とAirplay部門で1位獲得。
17歳という最年少記録を達成。
この曲はサルサバーやイベントでもときどきかかるからサルサ界の人には知ってる人も多いと思う。
60年代のThe Shirellesの大ヒットナンバー(日本でも当時は超ヒット)した有名な曲のバチャータのカバー。
「Will You Still Love Me Tomorrow」 Leslie Grace
元曲は知ってるでしょ?
60Sの名曲だよね。
もうひとつこのころに、同じく昔のヒット曲のバチャータバージョンを出してる。
「Be My Baby」
この2つの曲が、サルサ界では一番知られた曲だと思います。
っていうか、これしか知らない人が多いかな。
2つとも彼女のアルバム「Leslie Grace」に収録され2013年にリリース。
このアルバムは、全米ヒットチャートのビルボードのアルバムラテンチャートで4位、ビルボードのトロピカルアルバムチャートで3位になりました。
その後もバチャータの曲をリリース。
「 Cómo Duele el Silencio」
このころは中南米や日本のサルサ界ではバチャータがすごい流行った時期だから。
ロメオ・サントスやプリンス・ロイスは、今までバチャータが流行ってなかった国でもバチャータブームを作りました。
たとえばメキシコとかコロンビアはバチャータはそれまでは、サルサのダンサーとかは踊ってたけど、一般人はほぼきいてなかったし知らない人も多かった。
けど2013年に行ったらいきなり大ブレイクしてました。
それにレスリーはドミニカ系でしょ。
ドミニカ人はバチャータ大好きで、ドミニカ人達と一緒にいると朝から晩までバチャータ漬けになりました。
私が日本の南米人ばかりくるラテンディスコでDJやってた時にドミニカ人のグループが来ると大変。
DJブースの前にへばりついて、次から次へとドミニカのバチャータばかり(米のバチャータじゃなくてドミニカの)かけろとリクエスト(というか強引な要求)をしてきます。彼らのリクエストに応えると他の国の人達からはブーイング出るし。
レスリー・グレースは前からサルサバーでかかる曲としては知ってたし、うまいシンガーだなとは思ってました。
しかし彼女がほんとにメインストリームにのったのは、違うジャンルです。
最近「デスパシート」などのラテンの曲が世界で大ヒットするようになりましたが、世界で売れる曲はレゲトンやラテンポップスやラテンのダンスミュージックが多いです。
サルサやバチャータなどのトロピカル系は踊り方を知らないと踊れないでしょう。
けどレゲトンやポップスやダンスミュージックは、誰でも踊れますしね。
世界で受け入れられやすい。
2015年にレスリー・グレースはアメリカのSONY MUSIC LATINと契約。
そしてこのころからジャンルがかなりメジャー路線になります。
世界で大人気のイケメンのコロンビア人のレゲトンシンガーMalumaとコラボした曲をリリースしました。
この曲はラテンポップスですが、malumaがコラボしてるのでレゲトンのリズムが入ってます。
ラテンに興味ない人でもききやすいし、踊りやすいと思います。
「Aire」 Leslie Grace ft. Maluma
これは同じ曲AIREの ラテン音楽賞 Premios Juventud の2016年のライブです。
malumaも途中から出てきます。
これを見るとLeslieはライブでの演技やダンスもうまいなと思います。
この辺からレゲトンを歌う事が多くなった。
米や中南米ではレゲトンがラテンで一番人気なんですよね。
特に若い世代には、レゲトンだダントツ人気です。
ビルボードのラテンのランキング見ると上の方にはレゲトンとレゲトンから派生したTrap latinoばかり並んでます。
2017年は、ラテンの若手女性人気歌手のコラボ、 Becky Gと2人で曲をリリース。
これもレゲトン。
Becky Gもポップス歌手ですが、「Mayores」などレゲトンの男性歌手とコラボしてレゲトンをリリースする事が多くなりました。
「Díganle」 Leslie Grace , Becky G
これは2人ともアダルトでセクシー系な感じ。
女性でも踊りやすいレゲトン。
そして去年はレゲトンの大御所のWisin (Wisin y YandelのWisin)とレゲトンの曲もリリース。
こっちはポップでかわいい系。
ビデオはちょっとエッチな感じもするけど。
でもこれは彼女の新しい魅力もわかるストリート系な感じ。
今まではアダルトなセクシー系だったので、新たな一面。
「Dulce」 Leslie Grace , Wisin
Super Junior とのコラボ「Lo Siento」をプロデュースしたPlay-N-Skillzの曲に2017年に参加。
これがLo Sientoで再び組んだ元になってます。
レゲトンです。
「 Si Una Vez」 Play-N-Skillz ft. Frankie J, Becky G, Kap G
そして今年2018年。
レスリーは レゲトンのプエルトリコ人の歌手 NORIELとレゲトンの曲をリリース。
私は個人的にこの曲好きです。
おススメ。
「 Duro y Suave」Leslie Grace ft. Noriel
今年は上にあげたラテンの20代の若手人気女性歌手が集合した曲もリリースしました。
それがこの曲。
「Mi Mala」 Mau y Ricky, Karol G ft. Becky G, Leslie Grace, Lali
Mau y Rickyは、Ricardo Montenerというベネズエラ人の歌手の息子2人のデュオです。アメリカ生まれ。
オリジナルは彼らと、コロンビアのメデジン出身のレゲトン女性歌手のKarol Gの曲。
そのリミックス版がこちらです。
Karol Gはブロンドの女性。
レスリー・グレースが最初に出てくる。
3番目の黒髪のセクシー系がアルゼンチン人のLali。
4番目の背が低くてかわいい系の黒髪の子が、Becky Gです。
la malaは悪い女。
そして今月に入って、レスリー・グレースはラテン音楽史上で初の事をしました。
それはK-POPとのコラボです。
ラテンとK-POPのコラボは初めてで、世界市場に向けてリリースする為に作られました。
K-POPスターのSUPER JUNIORとのコラボの曲、「Lo Siento」です。
彼女はスペイン語、 SJは韓国語に英語を少し入れて歌ってます。
「Lo Siento」Super Junior ft. Leslie Grace
この曲はまたたくまに世界のヒットチャートにあがってきていて、全米ヒットチャート・ビルボードもどのくらいのランキングに入ってくるか楽しみな曲と言ってました。
この曲については前回詳しく説明して和訳したので、そちらを見て下さい。
「「Lo Siento」Super Junior ft. Leslie Grace。歌詞全訳。ラテンとK-POPのコラボ」
レスリー・グレースは、韓国に滞在してK-POPのアーティストと一緒に曲作りをして、K-POPの音楽やダンスも吸収できたし、ラテンの音楽やリズムやダンスもあの曲に入ってラテンの影響も与え、いい経験が出来たと言ってます。
Super Juniorがこれから中南米7か国にツアーするそうですが、Leslie Graceも出演するとのこと。
その動画があがるのが楽しみです。
このようにレスリー・グレースはこのようにいろんなジャンルの音楽を歌ってきた。
彼女はインタビューで答えて、自分はドミニカ系でNYのブロンクス生まれてフロリダ育ちだから、いろんなジャンルの音楽やダンスに囲まれて育った。
小さい頃から歌を歌ってきたが、自分を今まではぐくんできた音楽を今表現してるだけだ、と語ってました。
それは確かにいえてる。
レスリー・グレースは私も注目してるおススメの歌手なので、チェックしてください。
今後またなにか新しいことをやってくれるんじゃないかと期待してます。
自分が今までこのブログで書いた過去の記事で検索かけたら、Leslie Graceについてはなんと2012年から書いてました。
●2012年のラテングラミー賞が最初。
「Will You Still Love Me Tomorrow」でです。
「ラテングラミー賞 2012年 」
●2017年の上半期 ラテン音楽ランキングにも入ってる
「2017年の上半期 ラテン音楽ランキング」
●ラテンで注目すべき2人の若い女性歌手としてBecky Gと一緒に紹介した記事
「ラテン系米人アイドルのレゲトン Becky GとLeslie Grace」
●ラテン音楽界が今までずっと男性社会で、中南米在住の女性歌手は実力があるのに苦労してきたが、やっと今の時代になってヒットチャートにも入ってきたという話。
「ラテン音楽界の女性差別と人種差別に変革のムーブメント」
●Super Juniorとのコラボ
「「Lo Siento」Super Junior ft. Leslie Grace。歌詞全訳。ラテンとK-POPのコラボ」