Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

「Lo Siento」Super Junior ft. Leslie Grace。歌詞全訳。ラテンとK-POPのコラボ。

ラテンの歌手Leslie GraceとK-POPのSuper Juniorがコラボした「Lo Siento」がリリースされました。

Super Juniorは日本でも知られてるK-POPのスター。

Leslie Graceはドミニカ系アメリカ人のラテンの歌手。

ラテン音楽K-POPのコラボは世界で初の試み。

世界でいま人気のラテンダンスミュージックと、世界でもブレイクしてるK-POPミックス。

世界中の音楽市場に向けて発信する為につくられました。

全米ランキングでもこの曲が上位にあがってくるだろうと全米ヒットチャートのビルボードは予想してます。

まずはその新曲「Lo Siento」を見て下さい。

「Lo Siento」 Super Junior ft. Leslie Grace

タイトルの「Lo Siento」はスペイン語。 意味は「ごめんね」。

Leslieが出てくるまでは普通のK-POPで韓国語で歌ってて英語がちょっと入ってる。

1分10秒過ぎにLeslieが出てきたら、いきなりスペイン語でラテンが入る。 Leslieは黒人系の女性。

Leslieはスペイン語で歌っていて、Super Juniorは韓国語がメインだが、サビはスペイン語も少し入ってるし、ところどころに英語が入ってる。

この曲だったら、ラテンのイベントでかけてもいいな。 私はラテン音楽のDJなんだけど、今までラテンのクラブでK-POPがかかることは絶対にありえませんでしたが、この曲ならイベントやクラブによってはかけられそう。

この曲はなんと、韓国語、スペイン語、英語 の3か国語の歌です。

歌詞を和訳して動画にしました。

こちらをご覧ください。

「Lo Siento」 歌詞和訳    (by Dia Feliz)

歌詞は韓国語とスペイン語、それに英語が少し入ってます。

私はスペイン語と英語は話せるんですが、韓国語は話せない。 韓国語から日本語に和訳してるサイトがありましたが、和訳されてるのは韓国語の部分のみでした。 でも韓国語を英語とスペイン語に翻訳したサイトや動画があったので、そちらを参考にしました。

この歌のすべての部分を和訳してあります。

(私はセリフがでてくるように口に合わせて字幕をつけたため、ラップの所は字幕が出るのが速いから、見損ねた人はもう1回見直してくださいね)

Lo Siento はスペイン語で ごめんなさい、もうしわけない、という意味。 自分が悪いと謝罪する言葉です。

super juniorのファンなら、「sorry sorry」の曲からきてるのがわかるでしょうが。

lo siento, lo siento 「ごめんね」「ごめんね」 と歌の中で何度も繰り返してます。 しかも女性の歌うパートばかりだから(Leslieの)、スペイン語の歌詞のとこに「ごめんね」がいっぱいでてきます。

スペイン語圏の人からすると、 なんでそんなに謝ってるんだろう? と不思議に思うと思います。

英語圏もそうだけどスペイン語圏でも、悪いことをしたときしか謝らないです。 自分が悪いと認めたときに謝るので。

それにLo Sientoは、もうしわけない という謝罪の言葉です。

ラテンの歌で 「Lo siento」というタイトルの曲や、歌詞にも「lo siento」とでてくるときは、ほんとに謝ってる。 たとえば浮気をしたり裏切って恋人や奥さんに逃げられて(捨てられて)「ごめんなさい。許して」と謝ったり、「君を傷つけてほんとにごめんね」と泣いて謝ったりするときです。

日本人は「すみません」「ごめんねー」としょっちゅう使うし、物を落として拾ってもらったときも「ありがとう」じゃなくて「すみません」って言う人が多いですよね。

私は韓国語はほとんどわからないけど、たぶん韓国も日本と似てて「すみません」「ごめんね」って軽い感じで使うのかな?

その辺の東アジア的なカルチャーを、ラテンの人がこの歌で知ることになるかも…??

Leslie Graceはドミニカ系米人で(米生まれ米育ち)で、ラテンのシンガーです。 バチャータからラテンPOPSやレゲトンまでいろいろ歌えるし、ダンサーでもあります。作曲もしてるそう。

Leslie Graceは、両親がドミニカ人。 (ドミニカとはカリブにある島国で、キューバの隣の島がドミニカ。ドミニカの隣は米領のプエルトリコ。) レスリーはドミニカ系移民の子で、米のNY生まれのフロリダ育ちの米人です。 英語とスペイン語バイリンガル

Leslie Graceについては、詳細な情報をまとめました。 これを読めば、Leslieの事が全部わかる!

「Leslie Grace まとめ。若きラテンの歌姫」

私はLeslie GraceのSNSをフォローしてるんですが、3月に彼女がいきなりSNSチマチョゴリを着た写真を出して「ソウルなう」って書いたんですよ。 (これはチョゴリにスニーカーはいてるから、本人が笑ってる写真)

他のチョゴリ姿

これはなんとハングルでツイート。

3月にツイート見てビックリ! なんで韓国にいるの? なぜ日本に来ないの?

って思ったら最近、K-POPのsuper juniorとコラボした曲がもうすぐリリースされますよってteaserがでて。

あー だからソウルにいたのか とわかりました。

だからこの曲が出るのが楽しみだったんです。

数日前に曲がリリースされたと速報を見たのですぐきいたのですが、一発で好きになりました。 曲も買ったし、はまってきいてます。

K-POPファンにはもちろん話題沸騰。

(あ、多分K-POPファンの方もこれ読んでくださってると思うのですが、私はK-POPには詳しくなく、ラテンの音楽側からこの記事を書いてるのでその点はご理解下さい。)

Super Juniorもこの曲のPRをツイート。

この曲のプロデューサーで曲のアレンジもしたのは、ラテン系アメリカ人のPlay-N-Skillzです。 ミュージックビデオの後の方でキーボードとか音楽機材でプレイしてるグラサンの2人組がビデオに出てくるでしょう。 あの人達がPlay-N-Skillzです。 南米ベネズエラ人とアルゼンチンの混血でアメリカのテキサス生まれの米人の兄弟のデュオ。 ヒップホップのラッパーでもありグラミー賞受賞歴もあります。

Play-N-Skillz がこの曲のサウンドを作ってる作業様子

Leslie Graceは前にもPlay-N-Skillzの曲を歌っています。 そして今回も一緒に「Lo Siento」に参加しました。

「Lo Siento」は、普通のK-POPソングと違うでしょう? ラテンのリズムが入っててラテンポップス系になってるんです。 だからラテンのトロピカルなフレーバーが強い曲に。

それに特にレスリースペイン語で歌ってるパートとダンスしてるところをよく見て、きいてみてください。 ラテンは前ノリじゃなくて後ノリなんです。 1拍めが強いんじゃなくて、あとのほうにアクセントがつくんです(リズムもダンスも)。

曲の作成には Play-N-Skillzはもちろんですが、歌ってるLeslie Grace と Super Juniorの Heechul と Eunhyu も参加していてクレジットに名前が入ってます。

今世界で大人気のラテン音楽。 去年はラテンの「デスパシート」が世界を席巻しました。 他にもJ Balvinの「Mi Gente」やMalumaやNicky Jamやシャキーラの「bicicleta」などかなり流行りましたよね、日本でも。

ラテンが世界でキャッチーで大人気だし、韓国でもラテン音楽がいますごい人気があるそう。

一方で、K-POPも米や中南米でけっこう人気があります。 K-POPのアーティスト達は全米ツアーもしてるし、中南米のツアーもしています。 K-POPは世界的に人気になってるそう。

super juniorも中南米7か国をまわるツアーをこれからする予定。

今世界で一番キャッチーなラテンのダンスミュージックやレゲトン、そして世界でブレイク中のK-POP

このK-POPラテン音楽をコラボさせて、世界に売り出す為にこの「Lo Siento」がつくられました。

ラテン音楽K-POPがジャンルの垣根を越えてコラボしたのは、これが初めてだそうです。

アジアにはラテン音楽を広め、スペイン語K-POPを広めて、音楽マーケットを広げる効果もあります。

この曲は「デスパシート」みたいに世界的なヒットをめざしてるようです。

リリースされた日には、世界各国でツイッターのトレンドワードランキングの上になり、 リリース日(4月12日)にいきなり iTunesの売り上げで、24か国で1位になったそうです。

ラテンの歌姫レスリー・グレースは、こんなに遠くまで旅をしたのも初めてだったし、K-POPとラテンのコラボという新しい試みに参加できてうれしい。すばらしいプロデューサーと韓国のアーティストと共演できて光栄だと語っています。

レスリーはインタビューで、

I believe there’s a special beauty about music’s power to bring people of all cultures together.”

(音楽が持つパワーという特別な美が、世界の人々のあらゆるカルチャーを一緒にすると私は信じてる)

と語りました。

これはすばらしいですね。

音楽によって、言葉もカルチャーもこえてみんなが一緒になれる!

レスリーとSJがダンスの振り付けで練習してるところ。

それから、Super JuniorのファンやK-POPファンの方は、私が和訳した歌詞の内容を見てセクシーすぎるとびっくりしたかと思います。

ビデオには、女性とベッドに倒れこむシーンや、ベッドに寝ている女性のシーンも出てくるし。

でもこれはラテンの音楽やミュージックビデオでは普通なんです。

歌詞にもビデオにも、ラテンのセクシーさが入ったんですね。

SUPER JUNIORは、こんなにセクシャルな歌やビデオは初めてだそうです。

ほんとにラテンの曲は、このくらいのセクシャルな歌詞の内容はよくあります。 ラテンではおとなしい方のサルサとかバチャータでもセクシーな内容は結構あります。 レゲトンはクラシック(10年以上前の昔の曲)だとかなりエッチな歌詞やビデオが多いです。

ラテンの歌詞には、きざでロマンチック表現もめっちゃ多いです。 ラテンの人達は、ロマンチックな表現はリアルの生活でも言うんですよ。

日本人や韓国人にはなかなか言えないような。。。

今回一緒にコラボするために、レスリー・グレースとSUPER JUNIORは話し合いをしたそうです。

「SUPER JUNIORは私にとてもやさしくてすばらしい人達だった。彼らと一緒に仕事をできてとても楽しかった。」

「今回SUPER JUNIORと一緒に作品を作れたことで、彼らからK-POPのダンスのムーブメントを学ぶことができた。(ダンサーの私としては)新しくて経験だったしすごい糧になった。それに私がラテンのダンスのムーブメントを見せるとSUPER JUNIORのメンバーたちが、そのダンスいいね、とほめてくれた」

「短い韓国滞在だったけど、私は少し韓国語も覚えたのよ」

レスリーは語ったそうです。

言葉も文化も違うけれど、お互いに教えあって、すごいいい経験になったというLESLIE GRACEとSUPER JUNIOR。

レスリーが出身のアメリカだけではなく、ラテンアメリカでもかなり大きな音楽ニュースとして報道されています。

中南米のニュースから紹介します。

「韓国のSUPER JUNIORが歌詞の一部をスペイン語で歌っていることにびっくりした。 K-POPはかなりアーバンミュージックが盛んでヒップホップも盛んだし、今回はラテン音楽の精神もちゃんと取り入れていた点が素晴らしい」

K-POP世界の音楽市場をどんどん征服しており、世界中の若者達に人気になっている。 SUPER JUNIORも世界で人気のスターだ。」

K-POPラテン音楽の非常によいコラボの曲が生まれた。」

K-POPは韓国語でわからなかった人にも、やっとスペイン語が入って曲の意味がわかるようになった。」

「きっと中南米アメリカのヒスパニックにも大流行するだろう」

中南米にいるK-POPファンは大興奮している。」

私も中南米人による反応をネットでいろいろ見たのですが、

中南米人のK-POPファンは今まではK-POPファンだとまわりに公言できなかったり、曲かけても言葉がわからない曲といわれることもあった。でも今回の「LO SIENTO」の曲でやっと自分の友達にもきかせることができるようになった、といってました。 スペイン語で歌ってくれた曲がリリースされて非常にうれしい、という声も多いです。

SUPER JUNIORはこれから中南米7か国ツアーをするそうですが、この曲になったら会場が大合唱になると思いますよ。

中南米人はコンサートやライブで大合唱するんです。 私が中南米でコンサートやライブに行くと観客が大合唱して歌手の声がきこえなくなるくらい。 だからやっとみんなで歌えるようになったと喜んでると思います。

それから中南米人がなぜ 「今までK-POPファンだと公言できなかったけど、やっとこの曲で言えるようになった」といってる人が多いかを説明します。

中南米には日本のアニメやJ-POPやコスプレやアニソンなどのサブカルチャーのマニアがいてOTAKUといわれてます。 日本のオタクとは違って、日本のサブカルチャーのマニアという意味です。 そのOTAKUには韓流が好きな人も多い。 最近は、日本のではなくていきなり韓流のファンになる人も多い。

でもまだそういうOTAKU達は主流ではないし、一部のファナティックな(熱狂した)マニアというイメージで見られることも多いと、中南米人のOTAKUの友達が言ってました。

だからOTAKUや韓流ファンはファン同士で集まってわいわいキャーキャー騒ぐけど、他の人達はそういうのに興味ない。 アニメのNARUTOとかはわかるけどね。

5年前にカンナムスタイルが世界で流行った時はラテンアメリカでも大ヒットしたけど、歌詞が韓国語なので歌えなかった。

いまやK-POPアメリカ大陸(北米とラテンアメリカ)で流行ってきています。

でもK-POPのどのグループのメンバーのだれだれが…というコアな話になるまわりはついていけない。 それに歌詞が韓国語。 だから今までまわりにこの曲はいいんだよと友達にきかせたり、SNSでシェアしづらかった。

けど今回スペイン語の「LO SIENTO」が出た事で、ラテンの曲が入ってラテンの歌手も入って、スペイン語も入ったから、他の人に見せやすくなった。 友達にもきかせられるし、SNSでシェアしたり、フィエスタでこの曲をかけて踊ったりしやすくなったということです。 一挙にみんなのパブリックになった感じ。 わかりますかね?

全米ビルボードもこの曲は全米ヒットチャートの上位に入ってくるだろうと予想してるし、誰もが耳にするだろう、ポピュラーなものになったということです。 世界のマーケットに売り出す曲なので。

ここで、ラテンアメリカスペイン語圏での反応を見てみましょう。

ラテンアメリカ人(スペイン語圏)のビデオを見たリアクションの動画です。

これを見ると、レスリーが出てきてスペイン語になると、反応が変わるのがわかりますよね? スペイン語がでてくるとノリノリになって踊ったり一緒に歌ってる。

スペイン語で歌われてるので意味がわかるし感情をこめてきいたり踊りやすいといってますね super juniorが momento とか lo siento とかスペイン語の単語だけ歌ってるところにも「オー」と反応してます。 スペイン語があちこちに入ってる所が素晴らしいって言ってます。

ラテン音楽だわ、レゲトンみたいでいい、とか。 ラテンのリズムに反応してる。

途中変な顔になったのは、女性がレスリーかと思ったら韓国人女性と急に入れ替わるのでちょっと混乱したようです。 あとsuper juniorはなんで今回は変な衣装を着てるんだろうとも言ってました 苦笑。

みんな 「すごいよかった」 「すっごい大好き」と好評です。

彼女たちがいってるスペイン語の言葉ですが、連発してる言葉をちょっと説明しとくと、

「メ エンカンタ」(me encanta) →  「大好き」。  英語でいうと「I love it ! 」。

「メ グスタ」(me gusta ) →   「好き」 I like.

「ボニート」 はbonito  →  男の人に対して「かわいい」

「グアポ」 (guapo) →  イケメン

エスパニョール」 español  →  スペイン語

「カンタ (または カンタンド)エン エスパニョール」 ( canta(ndo) en español) → スペイン語で歌ってる

ラティーノ」 latino  → ラテンの

「リツモ ラティーノ」 ritmo latino → ラテンのリズム

「スーペル ラティーノ」 super latino → めっちゃ ラテンの

「カンション ラティーナ」 cancion latina  → ラテンの歌

「イングレス」 ingles → 英語

「コレアナ/ コレアノ」 coreana/coreano → 韓国の(韓国人の、韓国語の)

各ビデオとも前置きがあるので、音楽ビデオのリアクションは途中からです。

このビデオは2分10秒から

こちらは1分30秒から

こちらは 1分10秒から

こちらのビデオは3分半から

たとえばSIWONという人 GUAPO (グアポ)っていわれてたけど、イケメン っていう意味です。 私もこの人が自分的にはイケメンと思ったけど 笑。

あと、この人が出てきたら、ビデオで笑ってますが、セハス、セハスって笑ってて、セハスっていうのはスペイン語のまゆげです。 「なぜまゆげをああいう風に動かすのか?」というのかとスペイン語圏でかなり笑われてます。

あの歌のスペイン語の空耳のビデオでは、まゆげを動かしてるのがドアップで編集されてました。 このビデオはかなり閲覧数が多いんですが、「Lo Sientoを 我々はどう理解してるのか」というビデオです。言葉などからいってメキシコ人かメキシコ系米人だと思います。K-POPのファンですね。

まゆげをぴくぴくっと上下させてますよね。 あれって日本でもそうだけど、嫌な人に対してやる「なにこいつ?」みたいな動作じゃないですか。 それで爆笑してるんです。

これらのビデオをあげてた人はたぶんもともとK-POPファンだと思います。 うしろにポスターがあったり、メンバーの名前を知ってたりするので。

今は歌がリリースされたばかりだからまだK-POPファンのビデオばかりだけど、もうしばらくしたら一般の中南米人達の感想や反応がたくさんでてくるかと思います。

この曲をリリースしたSONY MUSIC(米)のツイッターには曲をきいた人から感想が書き込まれてました。

「A mi novio no le gusta el K-pop pero esta canción le encanto!! 私の彼氏はK-POP嫌いだったんだけど、この曲は好きだって言ってくれました」

「すごいノリがよくていい曲。きいてたら思わず踊りだしてしまいました」

「すごいいい曲。2018年の大ヒット曲まちがいなし」

などの感想が(スペイン語)。

K-POPの歌手は英語話せる人が多いから英語では歌える人がいますが、スペイン語はいないですよね。 だからラテン歌手がコラボしてスペイン語の歌がリリースされたのは、スペイン語圏にとっては大きなニュースなんです。

スペイン語公用語の国は世界で20か国ありますが、実はスペイン語人口がメキシコに次いで2番目に多い国はアメリカなんです(5600万人)。 アメリカにはスペイン語チャンネルのテレビ局やラジオ局もあります。

この曲の歌詞を和訳しながら、これはちょっと「Despacito」の歌詞に似てるなと思いました。 向こうは男性による一方的な歌だったけど、こっちは男女のかけひきになってる。

(※ちなみに「despacito」の歌詞の和訳も以前しました。 私の和訳がエッチすぎると結構言われました。が中南米人にきいてみたら私の訳で合ってるそうだし、そういう歌としてスペイン語圏ではとらえられてるそう。ということでそういう歌なのです)

「Despacito」 Luis Fonsi ft. Daddy Yankee 和訳 by Dia Feliz

レスリー・グレースはドミニカ系米人です。 両親がドミニカ人で米移民。彼女は移民2世でNY生まれ。

ドミニカは日本では野球で有名よね。 ドミニカはラテン音楽とダンスではバチャータとメレンゲの国。

ドミニカ系アメリカ人のラテンの歌手では、バチャータのRomeo Santos, Prince Royceがいます。 米のラテンのアイドルグループのCNCOのメンバーのrichard camachoもドミニカ系です。

Leslie Graceは同じく米生まれで米育ちのラテン系の歌手Becky G(メキシコ系)、Camila Cabello(キューバ系。メキシコ混血)などとともに、いま全米ヒットチャートや中南米で人気の若手歌手です。

Leslieはもともとはバチャータが多かった。 最近はレゲトンやラテンのダンスミュージックなどが多めです。 彼女は歌唱力があるし踊れるしなんでもこなせる。 ダンサーでもあり、作曲家でもあり、ミュージシャンでもある人です。

Leslie Graceの他の曲のおすすめ

これはレゲトンのNoriel(プエルトリコ人)との共演のレゲトンの曲です。

「Duro y Suave」 Leslie Grace ft. Noriel

ラテンの歌手についてですが。

ピットブルやジェニファー・ロペス、Camila Cabello、CNCO、LESLIE GRACEなどはみんなアメリカ人。 でも血はラティーノス(ラテン)です。

生まれは違うけどアメリカベースで活躍してるラテン歌手も多いです。

全米ヒットチャートの総合ランキングも、去年は「デスパシート」が史上最高の連続1位を記録し、歴史的な大ヒットになりました。

去年はコロンビアのJ BALVINの「Mi Gente」も全米ヒットチャートの上位に。

Camila Cabelloは映画ワイスピの曲をpitbullやJ Balvinと歌ったり最近は来日して日本のテレビにも出たし、日本でも結構人気ありますよね。Becky Gも「mayores」とか日本でかかってます。 ラテンの女性歌手といえばジェニファー・ロペスシャキーラで40代。 20代の若手の世代の歌手としてはLeslie達が人気です。 LeslieやBeckyやCamilaはレゲトンも歌ってるけど、レゲトン歌手じゃないです。彼女たちについては前にこのブログで紹介してるので前の記事を見て下さい。

Leslie GraceとBecky Gについて書いたこのブログの記事

「ラテン系米人アイドルのレゲトン Becky GとLeslie Grace」

Leslie GraceとBecky Gが歌ったレゲトンの曲

「 Díganle」  Leslie Grace, Becky G

また、中南米K-POPが流行ってる件ですが、

私は2010年からメキシコやコロンビアなどで韓流ドラマがTVでやっていたり、TVでK-POPの一時間番組やってるのを見ました。 メキシコではK-POPのアイドルの写真やグッズが売られていたり、韓流ドラマや映画のDVDも売ってます。

日本のOTAKUフェスタ(日本のアニメなどのサブカルチャーの巨大フェスタ)にメキシコシティで行った時は、私がまったく知らないK-POPの若い男の子たちのグループが歌ったんですが、若いメキシコ人の女の子が殺到してすごかったです。

コロンビアもテレビでK-POPの番組やってるし、ずいぶん前にコロンビアの首都ボゴタでコロンビア人によるK-POPの歌のコンテスト(のど自慢)がありました。

2012年に私が書いた南米でK-POPが流行ってるレポの記事。

「南米でK-POP」

なんとキューバでも韓流ドラマをテレビでやってたし、キューバで2013年当時一番流行ってて町でいつも耳にしていた曲はカンナムスタイルだったのにはびっくりしました。 キューバってサルサやルンバのイメージでしょう? キューバは情報統制が厳しく言論や報道の自由もなく、テレビは国営放送しかない国なのに。

キューバでカンナムスタイルが一番人気だったというレポは2013年に書いたこの記事。

「キューバはサルサの国じゃなかった」

私はキューバにいた時に、ハバナのクラブでDJをやってるキューバ人の友達(音楽はEDMなどのエレクトロニカ系)に 東方神起の「WHY」をきかせたら 「かっこいい!」と気に入って何度もきいてました。

中南米での韓流ファンですが。 もともとはもともとは世界で日本のアニメが有名で日本のアニメ、コスプレ、J-POP、ビジュアル系バンド、ゴスロリのファンが多かったんです。 日本のサブカルから韓流ドラマやK-POPを知った人も多いそうです。

日本のサブカルチャーのマニアはOTAKUといわれているんだけど、日本のDVDや商品って中南米で手に入りにくいんですよ。 ファンはティーンエイジャーとか若い子が多いのでお小遣いをためて、オリジナルの日本のを欲しいんだけど、売ってない。

日本のが手に入りにくいけど、韓国は海外ですごい進出してて、韓国はK-POPや韓流ドラマを海外にがんがん輸出してたので、テレビとかでもK-POPや韓流ドラマがたくさん流れて、グッズやDVDとかも韓流が圧倒的に手に入りやすいんですよね。 メキシコはコリアンタウンもあるし。 メキシコの国際フェスでは日本のブースはぜんぜんやる気なかったのに、韓国のブースはK-POPや韓流を前面に押し出して観光PRとかもやってました。

で、日本のOTAKUから韓流ファンになった人も多く、そのうち韓流がメインになったり。 最初は日本語を勉強してたのに途中からハングルに変えた知り合いもいます。

それに日本は南米コロンビアとかにビザが非常に前は厳しかったのでコロンビア人は韓国に旅行してました。 韓国に旅行する中南米人も増えたし、私の知り合いは韓国に住んでます。

だから私は、日本ももっと海外に進出しないと、韓流にまけるよって8年前から言ってるのに、全然やる気ないから、政府もPRしてる韓流が世界のマーケットで拡大したという感じがします。 韓国はダンスも音楽もドラマもレベル高いしね。

日本も音楽やドラマやいろんなもので世界ともっとビジネスできたのに。ダンスや音楽(J-POPじゃない音楽)では結構レベル高いのに。「日本スゴイ」番組つくってる間に、K-POP世界の音楽マーケットで活躍するようになっちゃいましたよ。

私はK-POP東方神起や2PMの曲は何曲か知ってます。

東方神起はヒップホップも踊れるしラップのキレもいいから、ラップのキレがいいレゲトンのDaddy Yankeeとかとコラボしたらいいかもしれないですね。

韓流が世界にどんどん進出していってるので、ラテン界とも手をつないで新しい音楽をつくりあげていってほしいです。

<追記>

4月20日から27日まで、アルゼンチン、メキシコ、ペルー、チリで南米ツアーを開催。 レスリー・グレースとPlay-N-Skillzも参加。

コンサートは夜からなのに、熱狂的な現地のファンが朝から会場前に並んだ。

●メキシコでのコンサートがメディアに取材された動画。 メンバーたちのインタビューもあり。

メキシコのコンサートのチケットは一番いい席で18000円。 チケットは完売。

●これはチリでのコンサートの様子。 「LO SIENTO」を歌ってる。

ファンがみんな合唱してるのがわかりますか?

●メキシコのTVにSJとレスリー・グレースが出演。 これはリハーサルだと思うが、レスリー・グレースがTVのアナウンサーに振り付けを教えてる。

<追記> 5月5日

●MTV MIAW (MTVのラテンアメリカでの若いミレニアム世代向けの音楽賞)で、K-POPの部門ができました。 K-POPの受賞曲を選ぶ視聴者からの投票受付。

●全米ヒットチャート ビルボードの記事より。

https://www.billboard.com/articles/columns/latin/8454527/leslie-grace-interview-super-junior-collaboration

「LO SIENTO」のビハインド・ザ・シーンをレスリー・グレースにインタビュー。

要約すると

この1か月の音楽界で最大のコラボのニュースは、このラテンとK-POPのコラボだ。 音楽のジャンルの垣根を「LO SIENTO」が越えた。

「Super Juniorがスペイン語のラテンのアーバンミュージックを歌いたくて英語と韓国語でスペイン語タイトルの曲を韓国で作った。それをアメリカのプロデューサーPlay-N-Skillzに持ち込んだ。 コラボするラテン歌手として今人気のレスリー・グレースを抜擢。 韓国語、英語、スペイン語の3か国語話者に協力してもらって歌詞のスペイン語の翻訳を作成。 メロディもラテンスタイルにアレンジしてみなで作り上げていった。」

レスリー・グレースは 「Super Juniorの中南米ツアーにPlay-N-Skillzと参加した。K-POPとコラボしたのは初めてだし、この曲をK-POPファンの前でライブで初めて歌った。ラテン歌手の彼女のキャリアに新しい局面だった。Super Juniorファンはこの曲のおかげでラテン歌手の自分も受け入れてくれた」と。

「韓国は兵役があり、SJは兵役の2年間のブランクを乗り越えて活躍してるのは驚きよね」とレスリーは語った

<追記>

●メキシコ人による ストリートで「LO SIENTO」を踊ってみた。

けっこううまい。

レスリー・グレース役のロングヘアの女の子、脚が内股になってるのがおもしろい。 普通ラティーナ(ラテンアメリカ人の女性)は内股じゃないので、たぶんこれは韓国人の女の子のしぐさをマネてるんだと思います。

●私がいたコロンビア。

なんと2011年の映像ですよ。 7年前だけど、コロンビアでもずいぶん前からすでにK-POP流行してたのがわかるでしょう。

首都ボゴタが一番K-POPが盛んだけど、ボゴタはコロンビア国内では一番ダンスが下手な地域と言われてる。 ダンスが一番うまいのは私がいたカリ市なんです。

カリ市のK-POP。。。。

2011年にカリ市であったK-POPダンスコンテストの様子。

こんなコンテストがあったとは。

さすがカリ、うまい。 けどカリはプロダンサーが多い街なのでプロダンサーたちがでてきてたらもっとすごかったと思いますが。

これもコロンビアで2011年にあったK-POPダンスコンテストの予選。

次のはカリのチーム。準決勝に進んだが、決勝に進めず。

2011年のコロンビアのK-POPダンスコンテストの決勝に進んだのはこのメデジン市のチーム。

● アルゼンチン

アルゼンチンの女の子達。 一人アジア人がいますが、アルゼンチンは移民国で日系人もいるし韓国系もいます。

アルゼンチン人の男の子たち

<追記>

中南米ではK-POPをみんなでストリートで踊るのをやってて、動画があがってます。

早押しクイズ的に各曲をランダムにかけたらそれを速攻で踊るゲームみたい。

これはブラジル。

これはコロンビアの首都ボゴタ

このように中南米にもたくさん中南米人のK-POPファンいるんで、日本のK-POPファンとつながって友達になれるといいですね。