ラティーナの体型
今まで何度かブログに書いてきましたが、日本で美人とかスタイルがいいといわれるイメージと、中南米でいわれる美人やスタイルがいい人のイメージにはかなり差があります。
今回はラティーナ(中南米系女性)の体型について書こうと思います。
日本は美人は顔が整った人をいいますし、スリムな体型がスタイルいいと言われますよね。
でも中南米は違います。
顔よりは体型。
しかもグラマラス体型。
ヒップとバストが大きい人がスタイルがいいと言われます。
日本では女の人を見るときにまず顔ですよね。
女性を後ろから見てスタイルいいと思ったら顔見たらがっかり、などと書いてる男性が時々います。
けどラティーノ(ラテンアメリカ人の男性)が女性を見るときは、まず最初に目がいくのがヒップ。
ヒップを見て、太もも。
太ももが細くて間があいてるのはなく、太ももむっちりが好み。
それから全体的な体型。
胸。
最後に顔。
逆にいうと、顔がいまいちでも体型がよければモテる。
胸があまりなくてもヒップが大きい人の方がモテる傾向が強いと思います。
「ラテンはヒップがいのち」。
あ、そうそう、この手のトピックを書くと、必ずエロサイトとか南米女性の買春旅行好きの男性のサイトにリンク貼られたりするんだけど、私が書いてることは男性向けの性サービスの話じゃないですからね。
体型と文化に対するまじめな考察ですよ。
ファッションモデルや雑誌やメディアに作られた美、男性の目から見てきれいと言われる美。
それにつくられた美のイメージに自分を合わせようとする女性達、そしてそれが各国で美のイメージに差があるというトピックです。
そういえば私がコロンビアにいたときに、「コロンビアは美女の国だといわれてるけど、思ったほど超美人っていないような気がする」といったら、「コロンビアでは顔よりは、全体的なスタイル(体型)で見るからだよ」ってコロンビア人男性から言われました。
そっか体型を見てるからなんだ。
私は日本人だから顔の方を見てて、視点が違ったんだなと実感。
美容整形の傾向からもその違いは明らかです。
日本では美容整形で一番人気なのは、目を二重にする手術ですよね。
けどラテンではヒップの手術なんです。
ヒップを大きく、形よくする手術。
実際に私の知り合いのラティーナにヒップを大きくする手術した人います。
え、なんでヒップを大きくするのって驚いた方多いでしょう。
日本は小尻が人気で、ヒップが大きいのはデブ。
胸の谷間を見せるなんてやらしくてありえない、スリムじゃなきゃいけない、というのが主流の考えなので。
けど、中南米にいったら、おばさんでも胸の谷間が見える服をよく着るし、ジーンズは薄手でストレッチがきいたスキニータイプでヒップの形を強調するようにわざと着ます。
クラブに行くなら露出が多いミニワンピ。
日本では、すでにやせてる人でも「ダイエットしなきゃ」という強迫観念に駆られてる人が多いと思います。
女性だけではなく男性でも。
けどラテンはやせ体型よりは、ダイナマイトボディが人気です。
ラテンの男性はやせてるのは女性にあまりモテないので、体を鍛えてます。
ブラジルの日系人やペルーの日系人でも、日本人と体型が違います。
ひいおじいさんやおばあさんの頃から日本人だけで血は日本人だけという日系人いるけど、体型が違うんです。
日本にはブラジル人が何十万人も住んでるので、ブラジルフェスティバルなどに行けばわかると思います。
ブラジル人は男性も女性も、日本人と体型が違う人が多いです。
体型も違うし、セクシー。
それはブラジルにおける美のイメージの影響からでしょうね。
たとえばこれは今年のミスブラジル日系コンテスト。
ブラジルでは日系人だけのミスコンテストがあるんです。日本とブラジルで。
左にいる赤い服の人が優勝者ですが、まだ16歳です。
16歳と思えないほど大人びてセクシーですよね。
日本では「セクシー」というと、性的でいやらしいというイメージだと思います。
けど欧米や中南米では女性のセクシーさは重要。
ラテンの女性は特に、自分が女であることとセクシーさを前面に押し出します。
髪はロング、グラマラスなボディを露出した服、ネイルサロンに行って爪の手入れも怠らない。
また日本は20歳後半になったらもう歳だとか歳で区切りますが、ラテンは30代や40代や50代でも子持ちだろうが、セクシーさと美にはこだわりますね。
日本ではあんまり女っぽさを前面に出したりセクシーさを出すと嫌がられるけど、中南米ではセクシーさを前面に出さないと、子供だと思われてしまう。
中高生でもセクシーな子が多いし。
っていうか、5歳くらいの子や小学生でもセクシーな子が結構いるんですから。
5歳児が腰振ってレゲトン踊る国。
次の人は、日系ブラジル人のサブリナ佐藤です。
ブラジルではモデル、テレビの司会などしてて、以前このブログでも紹介したことがあります。
彼女は日系人。
ダイナマイトボディですよね。
彼女はヒップの整形疑惑もあるらしいですが、もしヒップを整形したとしたらヒップが大きい方がブラジルやラテンで人気だからやったわけですよね。
一方、ミスユニバースに出るミスブラジルは、ユニバースの基準に合わせて背が高くて細いです。
だいたい180cm前後で体重が40台から50kg台位でしょう。
これはミスブラジルの選考大会。
日本ではミスブラジルの方がスタイルいい、っていわれるでしょう。
サブリナ佐藤の体型は日本ではぽっちゃりとか、色っぽすぎてポルノ女優みたいとか悪口言われるかな。
ラテンアメリカでもミスコンテストに出る人たちはこういう風にみんな背が高くて細いんです。
ファッションモデルもです。
前回のトピックで見せたように、ファッションモデルはみんな高身長でスリムじゃないと。
でもリアルでモテるのは、高身長でスリムな人よりは、ヒップが大きいグラマラスなボディの人。
多分ミスブラジルとサブリナ佐藤の体型の写真見せたら、ほとんどのラティーノがサブリナ佐藤の方がいいというんじゃないかという気がします。
ミスブラジルは美しいですが、たぶんブラジルでリアルでモテるのはサブリナ佐藤みたいな体型。
前にも別トピックで紹介しましたが、ブラジルではヒップコンテストがあります。
miss bum bumっていうんですが、ヒップの形を競うコンテストです。
顔が美人かどうかではなくて、あくまでもヒップのね。
ブラジル人のヒップ命がよくわかるコンテスト。
これがブラジルで人気の体型です。
なんでこんなエッチな写真を掲載するのかとむかつく人もいるかもしれませんが、ブラジルは一般人のビーチでのビキニがタンガ(Tバック)なんです。
日本に来たブラジル人たちが「日本人ってなんで水着の面積が広いのか」ってびっくりしてるんで。
向こうではTバックが普通なので気にしないでください。
これはブラジルのミス・ブンブンというヒップのコンテストです。
ブラジルだけじゃなくて、中南米全体、または中南米系の人(ラティーノたち)にはこういう体型がリアルでは一番人気だと思います。
ラティーノ(中南米系の男性)が美人だね、っていうのはこういう体型の人が多い。
顔は普通でしょ。
顔じゃなくて体型重視なんですよね。
特にヒップね。
これはコロンビア人女性。
これもコロンビア人。
こういう体型がラテンではスタイルいいと言われる女性の体型ですね。
こういう体型がラテンでは人気。
ダイナマイトボディ系。
男の人にモテる体型。
日本に住んでるラティーナにも、すごいきれいな人、体型がグラマラスな人結構います。
ラティーナやラティーノの体をそばで見ると、骨格が違うというか、特にヒップから腰にかけての背骨や腰骨が日本人と違うような人もいるので、中南米はいろんな人種の混血が多いからそういう体格になるのかなと思ったこともあります。
腰からヒップがドナルドダックみたいにプリッとしてる。
だからあのプリケツは運動したから作れるものではなくて骨格なのかな?
特に黒人系やムラート(白人と黒人の混血)はスタイルいい。
黒人の体型が違うのは陸上の短距離選手見てもわかりますが。
でも日系人には、人種は日本人でも体型が日本の日本人と違う人たちが多いので、やっぱり出身国やメディアやまわりがつくった美のイメージが影響を与えてるのかなと思います。
それから、南米人は肉をすごい食べます。
特にブラジル人とアルゼンチン人とチリ人はお肉大好き。
肉をキロ単位で買うし、肉の炭火焼とかバーベキューよくやる。
日本のブラジル商店にはブラジルの肉屋があるのですが、お肉がキロ単位で売ってます。
お肉をたくさん食べて、豆とかチーズとか、もりもり食べる女性が多いですね。
コロンビア人の方が食べないですね。
肉は食べるけど、ブラジル人ほど食べない。
ダイエットしてる人が結構多い。
だからコロンビア人は細い人が多いのかもしれないけど。
服もSサイズやMサイズが店に多いです。
けど、コロンビアでも男性に人気なのはグラマラス体型で、夜にクラブとかに行くとグラマラス体型のセクシーお姉さんたちがぞろっといますよ。
それからアルゼンチン人にも細い人が多いと思いました。
特にブエノスアイレス。
アルゼンチン人は新しい移民が多く白人率が高くて、イタリア系が多いからなのかな。
アルゼンチンのキャンペーンガールやスポーツのチアガールとか見たけど細い女の子が多かった。
特にブラジル人とペルー人とメキシコ人は、ぽっちゃり系のヒップ大きい人が好きの傾向が強いように思います。
私がペルー行ったときは、通りすがりの男性がみんなヒップばかり見るので、ペルー人の友達のお母さんが爆笑してました。
「男がみんなヒップ見て、顔見て、ヒップ見てから顔見てる」って。
それぐらい、ペルー人はヒップ好き。
他の中南米ではそんなことなかったので、ペルー人なんなの、と思いましたが 笑。
でもラティーナが生まれつきそういう体型だから、日本人とは違う。ラティーナはみんながグラマラスな体型に生まれ付いてるんだ、というわけでもないんですよね。
人による。
上に書いたように自分の生まれつきのヒップが気に入らず、ヒップを整形する女性も中にはいます。
みんなが整形するわけじゃないよ、一部の人ね。
コロンビアのメトロバスの中で、ウエスト55cmくらいでヒップが120cm位の若い女性を見たことあるんですよ。多分ヒップを大きく整形しようとして失敗したのか、整形エスカレートしたんだろうけど。みんなが見てたけど、みんなに見られて本人はうれしそうでした。
クラブDJの友達によると、クラブやディスコに来ている飛び抜けた美人でスタイル抜群のお姉さんの集団の人たちはたいてい人造美人だそうです。
スタイルいいけど、触ったら硬いって。
おいおい、なんで知ってるんだ?って話ですが 笑。
こういう女性達にはエスコートサービスやってる人もいるそうです。
商売なので。
つまり、ラティーナはラテンの美のイメージがあって、男性にモテるスタイルがあり、それに合わせて自分の体を改造する女性もなかにはいるということです。
厳しいダイエットしてる人たちもいるし。
今年のミスコロンビアも小さい時に太ってたのでデブといじめられてたけど、痩身サロンでやせてきれいになったと言ってました。だから外見で女性を差別しないでって言ってました。
でも彼女たちは外見を商売にしてたりミスコンに出る人なので、たくさんの一般人が整形してるわけじゃないですよ。
整形してるのは一部。
整形はお金もかかるしメンテナンスも大変だし。
それにコロンビアでは先月、カリ市で脂肪吸引などの体の整形で5人が亡くなりました。今月も亡くなってます。
いくら美容整形では世界トップの技術レベルのコロンビアでも、病院や医師の腕もあるし、施術によっては命のリスクもあるってこと。
コロンビアでは美容整形の危険性をニュースで何度も警鐘鳴らしています。
あとは中南米では、やせたほうがいいよ、とは言われない。
逆にラティーノから、太った方がいいよ、って言われた日本人はいるかもしれません。
そういえば、日本に住んでるラティーノのラテンダンスの先生に、太ったかなときいたら「俺はラティーノだから、俺に太ったかと聞くのはやめてよ。ラティーノはだいたいぽっちゃりが好きだしさ。俺のお母さんなんてすんごい太ってるけどとってもきれいだよ」という答え。
ラティーナの腰ですが、ヒップの形はなんとか真似できたとしても真似できないのが、腰のムーブメント。
私はラテンダンスをしてるのでレゲトンとか踊るんですが、レゲトン踊る時って腰をシェイクするじゃないですか。
あの腰の振り方が、いくら練習してもラティーナみたいにできないんですよ。
「シントゥーラ、シントゥーラ!!」(腰、腰)ってラティーナに言われても、マネできない。
代々受け継がれてきた体に入ったリズムとかもあるでしょうが、
もしかして骨格の違いもあるのかなと思いました。
特にドミニカ人がすごくて(カリブのドミニカ共和国)、ドミニカ人は日本に少し住んでてラテンイベントやラテンのクラブに来ることもありますが、彼女たちの腰の動きはすごいなと思います。
レゲトンでもバチャータでも。
ダンスホールレゲエ踊ってる人は、ジャマイカ人のダンス見てるからわかるかもしれないけど。ジャマイカもドミニカもカリブだしね。
ほんとに同じ人間?って思うくらい。
腰がうねうねとうねってる。
あんまいいビデオがないんだけど(あったけど削除されてた)
これはドミニカ人女性のビデオ
これはベネズエラ人とドミニカ人らしい
なんでこんなわいせつなビデオとまた怒られるかもしれませんが、
ラテンダンスではこういう腰の動きをダンスとして練習するのはよくあります。
レゲトン踊るときは腰の振りが重要ですし一番使うし、メレンゲとか他のダンスでも使いますので。
特にレゲトンはね。
レゲトン踊るときにラティーナが踊るように日本人が腰使って踊るのはなかなか難しい。
だからこういう腰の動きを練習するんです。
このビデオでもヒップですよね。
ヒップが重要。
で、上で見せたラティーナの写真とか、レゲトンのアルバムのジャケ写や、ラティーナがSNSとかで自撮りしてる写真を見ると、後ろ向きにたって顔を振り返った写真が多いと思います。
これはヒップを強調するためにわざわざ後ろ向きにたってヒップ見せてるんですよ。
日本じゃありえんけど、中南米ではよくあるポーズで、一般人もやります。
たぶん日本の流行って韓国とも似てると思うんだけど。
日焼けしないように白い肌を維持して、ダイエットでスリムな体型にする、愛されるメイクにするっていう。
けどところ変わって中南米になると、これだけ美のイメージって変わるんですよね。
おもしろいですねって話です。
前回、ファッションモデルの既成概念を打ち破って、いろんな体型や肌の色、いろんな背丈のモデルを起用したコロンビアのアパレルメーカーの話をしたので、それを説明するために今回はラテン女性の体型の話をしました。
今度この話の続きを書くときは、国によって違う美のイメージと、美のイメージを作り上げるファッション界とメディア、それにふりまわされる私たちの話を書こうかなと思います。
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