コロンビアのカリのコメディと貧困エリアの若者
以前コロンビアで大人気の Jonatan Clayのコメディを2回にわたって紹介しました。
( 「 コロンビア人のお笑い」を見てね)
Jonatanは首都ボゴタの人ですが、今回はコロンビアの第三の都市カリ市の人のコメディを紹介します。
Jonatanのようなメジャーなユーチューバーではなくて、私が発見したマイナーな人たちです。
Jonatanのは日本でもあるあるな普遍的なネタでしたが、こちらのカリのlos primosのほうはカリの貧困エリアならではのトピックです。
彼らはカリのわりと貧困エリアのほうに住んでる黒人の若者達だと思います。
コメディなのでかなりオーバーにおもしろおかしくしゃべってますが、カリのスラングやアクセントやしゃべりかたです。
こういうエリアの黒人の子たちってこういうしゃべりかたや身振り手振りする人が多いんです。
私はカリにいたのでなつかしかったです。
集音があまりよくないのできこえにくいんですが、スペイン語を和訳しますね。
①
カップルがいちゃついてる。
そこへ男友達Aが登場。
「元気?」
「よお」
Aが「お願いがあるんだけど、君の女友達できれいな子を紹介してくれないか?」とカップルの女性のほうに頼む。
「うーん。あ、いるいる。ちょっと待っててね」と女性がいってしまう。
女性が女友達B子を連れてきた。
「おい、あの子じゃないか」とカップルの男が指さすと
「かわいいじゃん、やったー」 とAが大喜び。
「あ、あの人よ」ってB子に見せたら
B子が「あ、ごめん。急に頭とお腹痛くなっちゃった。またね」ときびすを返して去ってしまう。
Aは大泣き。
(このビデオのタイトルは「ぶさいくな男を友達から紹介されたら」)
②
女の子が食事をしてたら彼氏から電話がかかってくる。
「誰? 彼氏? 声をききたいからスピーカーで外に音出してよ」と家族が言うので電話の音声をスピーカーで出したら彼氏が
「ミアモール。俺さ、いま家に一人っきりなんだよ。一人でさみしいからこっちに来いよ。コンドームもたくさん買ったし今日はばんばんやりまくろうぜ」
「あのー、いまこの会話は家族がみんな聞いてるんだけど」
「。。。。。。。。。 あ、ご家族のみなさん はじめましてこんにちは」 汗
③
自宅に帰ってきてテレビを見ようとしたらテレビがつかない。
テレビをがんがんたたいてみるがつかないので、キレていろんなものを投げつけたりして、ついには外に持ち出してぶっ壊してしまう。
そこへ近所の友達がやってきて
「いま停電終わったよ」
えーーーーーー
④
道を歩いていると角に怖そうな男が立っている。
「あの角に立ってる男、すごい怪しいな。危なそうなやつ。うわ、武器持ってるよ。あいつ絶対に俺から強盗するだろう。どうしよう」
と別の道を行くとそっちのほうにも怪しい2人組がいてこっちを見てる
「うわ、あいつらも怖そうだ。あのいちゃってる顔みてよ。うわ、ドラッグやってる。危険そうなやつらだから絶対に襲われる。どうしよう。あっちにいけばさっきのやばいやつがいるし。どうしようどうしよう」と悩む。
そこで男は自分が着てる服と靴を脱いで、最初に出会った角に立ってた男に服を渡した
「あの2人組に襲われるくらいなら、あなたに盗られたほうがいいと思って。。。」
⑤
友達同士が街角でスマホでチャットしてたら、向こうからやばい男がやってきた。
「おい、やばいぞ」
「あの男、すごい怪しい。きっとスマホ盗られる」
とスマホを隠した。
なぬくわぬ顔でしらんぷり。
そこへ怪しい男が近づいてきて金目のものを出せという。
金目のものはないといったら、スマホがあるだろうからスマホを出せといわれた。
スマホもいま持ってないといったら、強盗はあきらめて去っていった。
そしたら友達が「あのー」と去っていく強盗をよびとめた。
「あの、こいつスマホ持ってますよ。ポケットに隠してます」とばらしてしまった。
強盗にスマホをとられたら、友達が追いうちをかけるように
「スマホのパスコードは XXXX ですよ」と言って強盗からお駄賃もらった。
以上です。
他にもいろいろあるけどピックアップしてみました。
停電のネタは、私もカリで似たような経験があります。
家に帰ってきて髪を洗ってドライヤーで乾かそうとしたらドライヤーがつかない。
おかしいなと思ってスイッチかちゃかちゃやったり、他のコンセントのところにさしても動かない。
これは壊れたと思ったら、停電でした。
コロンビアはときどき停電あります。だいたいが雨季に近所で雷が落ちたときでした。
最後の2つの強盗ネタですが、カリには貧困エリアがあります。
貧困エリアは治安があんまよくないので他のエリアに比べて強盗が比較的多いです。
やっぱスマホや金目のものがねらわれやすい。
それどころか最貧困のエリアに入ったら新しくて高い靴はいてると盗られることすらある、といううわさをカリにいた時に地元のコロンビア人から聞いたことがあります。
靴を盗られるってどういうことなんだってびっくり。そんなのコロンビアで見たことないので。
そういえば昔ナイキのビンテージのスニーカーを強盗されて靴脱がされてとらてた事件は日本でもありましたよね。
こういう治安のよくないエリアにはもちろん足を踏み入れてはいけないのですが。
このビデオの被害者の人たちみたいに、万が一強盗にあったら抵抗せずにすぐに金目のものは渡しましょう。
抵抗したりぐずぐずしたり、ましてや奪い返そうとしては絶対にいけませんよ。
コロンビアだけの話じゃなくて日本や他の国でもです。
ま、このビデオはカリの治安のよくないエリアのほうで起きうることを皮肉ったっていうか、笑いにしたんですけどね。
コメディなので、真剣にとらないように 笑