ラテンのクラブでかかる音楽のジャンル
このブログはラテン音楽のブログなんで、横のカテゴリー欄に「サルサ」「レゲトン」「バチャータ」「メレンゲ」などと書いてありますよね。
ブログの記事にもこの言葉がよく出てきます。
これはラテンの音楽のジャンルです。
ラテン音楽を知らない人には「なんじゃこれ?」 だと思います。
けどレゲトンもラテン音楽のジャンルの一つなんです。
このブログはレゲトン好きの人もたくさん読んでくださってるのですが、レゲトンは好きだけどサルサってよくわからないという声もききます。
そこでレゲトン好きでもわかるラテン音楽のジャンルについて今日は書きます。
実はレゲトンにもサルサとかのラテン音楽の要素が入ってるんですよ。
前回「レゲトンの名曲」についての記事で、ドン・オマールの「Danza Kuduro」とか「Taboo」 は自分はレゲトンのジャンルに入れてないと書きましたよね。
ラテンのクラブではああいう曲はレゲトンで踊ってないからだと。
( 「レゲトンの名曲まとめ」 を見てください)
その理由は下記を読めば書いてあります。
レゲトンの歌手もレゲトン以外の曲を歌っていますが、レゲトンの要素がちょっと入ってたとしてもレゲトンとは違うことがわかるかと思います。
日本にはいろんなクラブがあり、ラテンのクラブもあります。
ラテンのクラブはラテン音楽ばかりがかかってて、ダンスは基本的に男女ペアで踊ります。
ラテンではレゲトンがメインのクラブやイベントもあるし、レゲトンしかかからないとこもあります。
日本のラテンのクラブは大きく分けて、サルサバーといわれるものとラテンディスコといわれるものがあります。
サルサバーは普通はサルサ、メレンゲ、バチャータの3種類がかかることが多く、客層はほとんどが日本人。
ラテンディスコは、客のほとんどが中南米人で、レゲトン、サルサやメレンゲやバチャータ、クンビア、ラテンのダンスミュージック、EDM、ヒップホップなどがかかることが多いです。
ラテンオールミックス。
ラテンディスコも若い客層のクラブやイベントはレゲトンやヒップホップやEDMが中心になるところが多いです。
中南米人のDJにはレゲトンとか得意なDJが多いです。
さて、ラテンのクラブでかかる音楽のジャンルについて書きます。
それぞれの違いをラテンを知らない方にもわかるように簡単に説明しますね。
⚫️ サルサ
サルサは、米のNYに住んでたプエルトリコ人達が中心になって60年代につくった音楽で、中南米のラテン音楽とNYのジャズ、ロックなど他のいろんな音楽がMIXしてつくられた音楽です。
サルサというのはスペイン語のソースなんです。サルサはいろんな音楽が混じったソースみたいだから。
例えばこれ。
これはコロンビアのサルサで、ビデオにサルサ踊るダンサーたちが出てくるのでダンスも見れます。
次は 日本のサザンオールスターズの曲 「私はピアノ」(高田みづえが歌ってた)は、日本のサルサのグループ オルケスタ・デ・ラ・ルスがサルサバージョンで歌ってます。
日本の歌謡曲がサルサになるとどのように変わるかがよくわかると思うのでこれにしてみました。
オルケスタ・デ・ラ・ルスはアメリカや中南米でも結構有名です。
「I am a Piano」 Orquesta de la Luz
(※ この曲については 「私はピアノ」 で書きました)
サルサはいろんな種類があって、次はキューバのサルサです。
キューバのサルサは踊り方も違います。
「Yo Vengo de Cuba 」FC Clan
⚫️ メレンゲ
メレンゲはカリブ海のドミニカ共和国で生まれた音楽です。
明るいし、1、2、1、2 と二拍子なのでラテン知らない人でも踊りやすい。
メレンゲには伝統的なメレンゲと、レゲトンなどの歌手が歌ってるエレクトリニックなメレンゲがあります。
伝統的なメレンゲは
「Las Avispas」 Juan Luis Guerra
(この曲については、「クラブでかかるメレンゲ連発」で書きました)
一方、エレクトリニックなメレンゲは…。
たとえばこれはダディ・ヤンキーの曲。
レゲトン歌手が歌ってるのでとっつきやすいと思います。
「Lovumba」 Daddy Yankee
これがメレンゲ発祥のドミニカでドミニカ人が踊ってるビデオ
⚫️ バチャータ
ドミニカ共和国で生まれた音楽。
ちょっとアダルトな感じの昔のチークダンスっぽい音楽。
ラテン界では世界的に流行してる。
バチャータ・キングのRomeo Santosの曲
「 Eres Mia」 Romeo Santos
このRomeo Santosの曲でドミニカで踊ってるバチャータのビデオがこれ
ここまでがメインのジャンルで日本人が多いサルサバーやイベントではこのサルサとメレンゲとバチャータが繰り返しかかってます。
ときどーき箱やイベントによっては、別のラテンのジャンル(たとえばレゲトン)が入ることもあります。
でも、日本のラテンディスコや中南米のクラブでは他のジャンルもかかります。
ラテンディスコでかかってるラテンの音楽は、サルサ・メレンゲ・バチャータに加えて以下のようなのがあります。
⚫️ レゲトン
レゲトンは中米パナマで生まれた音楽で、ラテンの音楽やレゲエにヒップホップなどがMIXされて、プエルトリコで熟成されたものです。
レゲトンを世界中にブレイクさせたレゲトンキング daddy yankeeの曲。
日本でも流行ったガソリーナ。
「Gasolina」 Daddy Yankee
(この曲については、「ガソリーナってそれかよ」で書きました)
レゲトンの踊り方はペレオといって犬の交尾みたいなのもあるんですが、普通クラブでそういう踊り方をしてる人は普通は見ないですね。
シャイなコロンビアだとこのくらい
⚫️クンビア
クンビアはコロンビア生まれの音楽で、コロンビアやペルーやボリビアやメキシコなどでよく踊られています。
日本はペルー人が多いのでペルーのクンビアがよくかかってます。
ペルーのクンビアのスター Grupo5。
「Te Vas」 Grupo5
ペルー人が踊るクンビア。
ペルーはクンビアが人気なんですが、メキシコやコロンビアのクンビアとは違います。
メキシコ人やコロンビア人より踊りが地味
⚫️ラテンPOPS
ラテンのPOPSです。
コロンビアの歌手で日本でも有名なシャキーラ。
彼女の出身地、コロンビアのバランキージャが出てくるこのヒット曲。
「Hips Don't Lie」 Shakira
この曲については 「シャキーラのHips Don't Lieとバランキージャ」 で書きました。
⚫️ラテンのダンスミュージック
ラテンのダンスミュージックです。
エンリケ・イグレシアスやリッキー・マーティンやジェニファー・ロペスなどいろいろありますが、日本でも旋風を巻き起こしたのはこの人かな。ピットブル。
「Bon Bon」 Pitbull
この曲については、「PItbullのBON BONの歌詞」 で書きました。
レゲトンのWisin Y Yandelがジェニファー・ロペスと歌った曲。
wisin y yandel もjenniferもプエルトリコ人。
「Follow the Leader」 Wisin y Yandel ft. Jeninfer Lopez
(この曲については、 「wisin y yandel とジェニファー・ロペス新曲」 で書きました)
⚫️トラップ・ラティーノ
。
トラップ・ラティーノというジャンルです。
スペイン語のヒップホップにスネアドラムなどのデジタル音を入れて新しく作った新ジャンル。今はラティーノの若者に一番流行ってるジャンルです。
これはレゲトンの有名歌手たちが歌ったこの曲。
ダディ・ヤンキー、De La Ghetto, Ñengo Flow。
「Fronteamos Porque Podemos 」 De La Ghetto ft. Daddy Yankee, Yandel & Ñengo Flow
● サルサ・チョケ
サルサ・チョケは、コロンビアで生まれたサルサの新しいジャンルです。
コロンビアはサルサの国でサルサが盛んですが、サルサにレゲトンやコロンビアの土着の音楽などをミックスしてつくりあげたアーバンなストリート音楽です。
レゲトンが好きな人にもチョケは受け入れられると思います。
チョケはRas Tas Tas がかかるときがあるくらいで、日本ではあんまかかりません。
でもチョケが生まれたコロンビアのクラブではもちろんよくかかります。
チョケの代表曲はサッカーのワールドカップでコロンビア代表がゴール決めると踊ってたこの曲。
日本でもラテンのクラブなどでかかってました。
「Ras Tas Tas」 Cali Flow Latino
(この曲については、 「Ras Tas Tas サルサチョケ」 で書きました)
ということで、少しはラテンに興味でたかな?
こういうのががんがんかかってますので、興味あったらぜひラテンのクラブにも遊びにきてください ♪