Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

男がほめるから女がきれいになる

中南米人は、自分の国(自分の都市)の女性を美人だと自慢することがよくあります。

キューバに行けばキューバ人女性はきれいとキューバンたちがいい、アルゼンチンではアルゼンチンの女性が一番きれいだとアルゼンチンが言い、コスタリカ人はコスタリカの女性が最高といい、ブラジル人はブラジルの女性が世界一きれいだと言う。

先月、コロンビア人がミスユニバースで優勝したんですが、コロンビア人たちが、「コロンビアは世界で一番女性がきれいな国だからコロンビアが優勝して当然」 と言ってました。

確かにコロンビアは美人が多い国で世界的に有名。

コロンビア人は美人、美人とよくきくので、コロンビアってさぞかし美人が多い国で目の保養になるんだろうと楽しみにしてコロンビアに行ったのですが、思ったより美人いなくてがっかり
他の日本人にはコロンビアは美人が多いと言う人が結構いるので、私の目がおかしいのかもしれないですが。

コロンビア人は美人だとコロンビアの男たちは言うし、コロンビアは地域ごとにライバル意識が強いので、メデジンが一番美人が多いとか、いやカリのほうが美人が多いとかコロンビア人たちは言いあってます。

コロンビア人の女性は普段はすっぴんぽくわりと地味な人が多いのですが、夜クラブに行ったり食事に行くときにはばっちりおしゃれしてきます。前にも書いたけど気合の入れ方がすごい。
それと、写真を撮るよって言うとモデルみたいなポーズつくるので、めちゃ写真うつりがいい。ラティーナ(中南米の女性)のfacebookにある写真は、これでもかこれでもかというくらい自己顕示欲のかたまりみたいなビューティショット自撮りやセクシーショットがたくさん並んでます 笑。

ラテンの歌をきいてると、自分の国や都市の女性は美しいとほめたたえる歌詞が結構あることに気づきます。

たとえば、コロンビアのカリの女性を歌ったサルサ


「Las Caleñas son Como Flores」   Piper Pimienta Diaz

 

(コロンビアの)カリの女性は花のように美しい、という曲。

もう一つカリの女性のことを歌ったクンビアで

las caleñas  「Pastor Lopez」

カリにはなんて美人が多いんだろう。目移りするくらいたくさん美人がいる。バラのように美しい、という歌。

これをきいてると、カリの女性はうらやましいなー、いつもきれいきれいとほめちぎられて、歌にまで歌ってもらってさ~
って思いました。

日本女性はビューティフルとか、東京の女は世界一きれい、ユリのようだ、とか歌ってる歌って日本にある?
きいたことないよね。

どっちかというと、日本の男性って身内を卑下する傾向が強いような。
「いや、うちの女たちはそれほどでもないですよ」とか。
「うちの愚妻が」と言っちゃう謙譲の美徳の文化だからかもしれないけど、 愚妻…なんて他人にいったら欧米や中南米では離婚だね。

各国の女性に「自分を美しいと思うか?」という質問に対して、ブラジル女性の9割がYESと答えたのに、日本はゼロに近かったという統計を見たことがある。
日本人女性が美しくないのではなく、その女性が、他の人と比べて自分には劣った点があるとマイナス面ばかり見て自信がなくなったり、自分が美しいと言うなんて高慢だと思ってしまう、つまり自信があまりないからかな。
日本の社会習慣からそうなってしまったのかもしれないけど、
それにしてもちょっと悲しい結果だよね。
美しいと言うのは他人と比較しての外見の美醜だけじゃなくて、自分への自信や内面からあふれでる魅力もあるでしょう。

もしコロンビアみたいに、まわりの男がうつくしい、うつくしいとほめてくれて、歌にまで歌ってくれればうれしいし、自信も出ると思うんだけど。

私は中南米人じゃなくて日本人だけど、中南米にいたときは中南米人の男性からも女性からも外見にケチつけられた記憶がない。きれいだとかほめられることが多かった (女性もよくほめてくれるんだよね、中南米は)。
そのせいか、中南米にいるときはおしゃれして出かけるのが楽しかった。
中南米でとった写真の中の私はイキイキして、日本で撮った写真よりきれいに見える。
気持ちの持ちようでこんだけ違って見えるのかと思うくらい。