Life and Dance in Latino Style

ラテン音楽、スペイン語圏のラテン音楽とダンス。サルサ、レゲトン、バチャータ、メレンゲ等。中南米関連。ラテンファッション。スペイン語。その他の音楽関連

死にたいと思ってる方へ海外逃避の提案

日本は自殺率が異様に高い国です。

学校や仕事や社会でいろんな抑圧を感じて苦しいと思ってる人たちは多いと思います。

日本はAという道を進んでてダメなときはもう自分は終わりだ、となってしまいがち。
もしAがダメならBにいく道もあるんだけど、Bにいこうとすればまわりから「いい歳してどうするんだ」「そんなことやって失敗したらどうするんだ」とつぶされてしまう。

けど絶望したら、そこから逃げる道だってあるんですよ。

例えば学校でひどいいじめにあってもう死にたいと思ったときに、学校に行くのをやめるとかね。


逃げるって書くと日本では弱虫とかひきょうものといわれるかもしれないけど、自分の命や心を守る場合には逃げたほうがいい場合もあります。

逃避というよりは「危険から避難する」といったほうがいいでしょう。



もしかしてこのブログを読んでいる方たちにも、今つらくてもう耐えられないと思ってる方がいるかもしれない。
そういう方たちに今日のこのトピックを贈ります。




私が今日提案するのは、もし今の状況に耐えられなくてもう死んじゃいたいと思ったときの海外への避難です。

駅のホームで、あと一歩踏み出せば会社に行かなくてもいいんだと思ってしまったときに…。


日本から一歩外に出ると、日本で言われていた社会価値観とは違った価値観がいろいろ存在していることに気づきます。

海外は日本とは社会価値観が違うし、まわりにいるのはあなたのことを知らない人ばかり。


短期旅行でもいい。
もし心身を病むほどなら休職する手もあるかもしれません。

1週間でもいいから心身を休めてあげる時間が必要だと思います。
日本の価値観とは違うところでね。


別に拘束されてるわけじゃないしね。


日本はパスポートが強い国です。
日本パスポートはビザなしで行ける国は世界トップクラス。


でもコロンビアのパスポートだと、数年前まで56カ国しかビザなしで行ける国がありませんでした。(最近ようやくEUの国にもビザなしで行けるようになりました)
たとえばコロンビア人が日本に来たい場合は短期の観光でもビザなしではないので、ビザには大変な手続きが必要です。
日本人がコロンビアに行くにはパスポート一つで行けるのに。


さらに北朝鮮みたいにパスポートに厳しい制限があって国から動けない状態になってる人たちはほんとに閉塞感があります。


そういう国の人たちの話をきいていると、日本みたいにパスポートが強い国というのは非常に自由で開放感があるのがわかりました。

つまりパスポートさえあれば、「明日にでもどこかに行ける」ってことなんですよ。




時間はとれてもコストの問題がある、カネがないという人は多いでしょう。

短期旅行なら安いツアーとかもある。
長期なら1000万円以上貯めないと無理ないんじゃないか…とあきらめる人も多いでしょう。


予算がなくても、コストが安い国を選ぶという手もあります。





たとえばラテンアメリカを例にあげてみましょう。
別にラテンアメリカじゃなくてもいいけど、自分がいたところなので。

中南米にはいろんな国があって、都心部と地方では物価が違います。
ブラジルやアルゼンチンやコスタリカは物価高い。
大都市は高めだけど地方都市や大国じゃない国だともっとコストが安くなるかも(外国人がいない場所だと外国語サービスが減ることもあるが)。

短期ならバックパッカー宿や安宿。
1週間以上なら宿に長期割引を交渉したり、アパートのシェアとかすれば安くなります。

メキシコシティだったら距離に関係なく地下鉄の値段が30円くらいです。コロンビアだと70〜80円。

中南米の多くの都市では、食堂なら飲み物がついたランチの定食が200円とかで食べれる。中南米はたいてい果物も安くてマンゴーが50円とか。タコスとかアレパなどのファストフードも安いし、ビールはミネラルウォーターより安い。

周遊バックパッカーや旅行者みたいに長距離移動や観光をせずに一箇所滞在なので、お金が旅行者よりかからない。

だからぜいたくしなければ、先進国に比べてコストをかなり安くおさえることができるということです。


でも中南米なんて危険だから論外という人も多いでしょう。

私がいたコロンビアなんて世界一危険だから危ないというイメージでしょ。
ここ何年か、コロンビアは欧米人に人気になんですよ。
ロングステイや移住してる欧米人が多いんだけど、彼らに話をきいたら先進国の出身なのに自分の国が不況だし暗いし就職もあんまりないのでコストが安い中南米に来たのだと言ってました。

コロンビアは、バックパッカーで沈没した人やロングステイしてる人たちもいるけど、移住しちゃった人も多いです。
なかにはほとんどスペイン語できないのにロングステイしてる人たちもいました。
コロンビアの地方都市は安いコストで暮らせるので、コロンビアで働かなくても本国にある貯金を崩しながらロングステイできるからと彼らが言ってました。
労働ビザないのにネットで商品の売買やったりネットで個人的に翻訳などの仕事をして月に何万円か稼いで、それでコロンビアで生活できてる欧米人も多かったです。
外国人でも月に4万円以下で暮らせるので。

欧米人達の話をきいて、なるほどー と思いました。


日本では留学とか駐在とかではなくて目的もなく海外にずるずるいるのは批判されてしまうのでしょうが、欧米人にはこういうノマド族っぽい人って結構いるんですよね。


もしどうしても目的がないと海外に行くことはできない。日本に帰ってきたときに就職がなかったらどうすればいいのかって心配な人は、中南米スペイン語おぼえるのはどうでしょう。
学校に入れば学生ビザでるし。
欧米人には長期滞在のための学生ビザ目的で入学してる人達もいましたよ。


キューバ以外は、日本パスポートはビザなしで3ヶ月は滞在できる国が多いと思います。(国によって半年)
2ヶ月以内の航空券なら1ヶ月以内の短期と価格ほとんど変わらない価格で正規割引出してる航空会社もあります。





私がメキシコシティにいたとき、急などしゃぶりで店から出られなくなってしまいました。
そしたら大きな傘を持ったおじさんがきて傘を差し出すではありませんか。
傘に入って車まで送ってもらってお礼を言ったら、「はい、10ペソ」と手を出されました。

つまり、それは好意ではなくて彼の仕事だったわけですよ。
雨が降ってきたから傘で稼ごうと即席につくったという。。。
メキシコは貧富の差がでかいので、そういうのは貧困の人たちですが。

そういうのをよく目にして、「すごいなあ、生きるのにバイタリティあるな〜。メキシコシティだったら何をしてでも食べていけるんだなー」 と感心しました。



ちなみに中南米ってどこの国でも自殺率が世界でもトップに低いんです。
どんなに生活が大変でも自殺という選択肢はでてこないという。

日本だけの視野に、ラテンの価値観も注入すると少しバランスよくなるかもしれない。。


私は中南米にいるとき、道路に穴ぼこがときどきあるので落ちないようにとか、運転の荒いバイクにひかれないようにとか、野良犬にかまれないようにとか(狂犬病)気をつかって毎日歩いてます。市場に行けば店から電線たれさがってることもありましたし。些細なことですが日本と違って日常にそういうハラハラすることがあることもあって死にたいとか思う余裕はなかったです。

そしてバスに乗ると、知らないおばちゃんが「荷物重そうだから持ってあげようか」といってくれたり、お店で買い物をするときも「空が暗いから午後には雨が降ってくるかもよ」とお店の人がしゃべりかけてくる。アパートに帰れば近所の人たちやアパートの管理人が話しかけてくる。
なので、私の場合はさみしくはなかったです。




けど東京を歩いてるときは喧騒の中を下を見ながら足早に歩いている。
日本に帰ってくると、コンビニで買い物したときについくせでスマイルしてしまい店員から変な目で見られることもある。
だからだんだん無表情になってしまう。
やっぱ私も日本人だからね、日本にいるとだんだん空気を読むようになるし人目も気になるようになるんですよね。



海外逃避のすすめとか書くと、海外在住者たちから「なに言ってんだ、海外に暮らすというのはそんなに簡単なことじゃない」「そういうことを書くと軽い気持ちで海外にくるやつがでてきたらどうすんだ」と批判されるかもしれません。
または日本にいる人からも、海外は危険なんだから日本が一番安全でいいんだと言われるでしょう。


そういう批判が気になって、このトピックを書いても書いてもお蔵入りにしてしまってなかなか公開できなかったんです。

けど日本で命を自ら断ちたいんだったら、日本でいまその人がある状況が「危険」だってことですよね。

批判してくる人は他人。
たとえ肉親でも、自分とは別の人。
人の人生は人の人生、あなたの人生はあなたの人生。
命にかかわる危機に陥ったときには人の顔色ばかりうかがわずに自分の身を守ったほうがいいと思うんですよ。




もし日本で死にたい気持ちになったら、チケット買ってまずは短期旅行でいいので海外に飛んでみては?

パスポートとクレジットカードがあれば、現地で服やはぶらし買えばいいんだし。




現実的には海外に行くなんて無理な状況としても、日本国内でいまの危険な状態から逃避する道もある。


ほんとにつらいなら逃避(避難)する手もある、ということを忘れないで。



そういう選択肢もあるってことを、心のどっかに留めておくと追いつめられたときに気分が楽になるかもしれません。。。




つづきます

→  「 海外への避難というよりこころの避難」



ブログ内のこれに関連した記事は :

「 海外への避難というよりこころの避難」

「電車がとまって考えたこと 」 
(日本は自殺率が高いが、中南米は世界でも最も自殺率が低い話)

「ストレスってなに?」
(日本に来た日系南米人が日本にきて初めて「ストレス」ということを知った、という話)