コロンビア政府のコロナ対策情報(※随時更新)
世界でコロナの感染が急速に拡大してますが、ラテンアメリカでもコロナ感染者や死者が出ています。
WHOの世界パンデミック宣言によりラテンアメリカ各国もコロナ感染対策を発表し実行してます。
コロンビア政府もコロナの非常事態宣言を発しました。コロンビアのコロナ関連のニュースを和訳してこちらにUPします。
最初は3月15日までの情報を掲載しましたが、中南米で足止め食ってる旅行者をネットで見たため追記で随時更新することにしました。重要なニュースや政府発表を中心に追記していきます。
コロンビアに現在滞在しているけどスペイン語ができない方はぜひ目を通して下さい。
私はコロンビアのニュースのウォッチャーなので、コロンビアのニュースをスペイン語から和訳しました。
今日本や中南米以外にいる方も、コロナの情報を日本語でしか得てないと海外の情報が入りにくいと思うし中南米の情報はあまりないので、感染者がまだ少ない南米コロンビアでもこんなコロナ対策してるんだなと参考になるかと思います。
なお、コロンビア政府は毎日のように新しい政策や方針を発表しているので必ず最新の情報を確認して下さい。私の和訳や理解が間違ってる箇所があるかもしれませんし。在コロンビア大使館の情報を確認して下さい。ただし大使館のHPのコロナ情報は外務省の渡航安全情報に飛ぶだけなのでほとんど情報がのってませんでした。コロンビアの旅行者や滞在者は日本外務省の旅レジに登録した方がいいですね。大使館からメールでお知らせが来るかと思います。
コロンビアでのコロナ感染対策のプロセス
時系列でコロンビアのコロナ対策を書きます。
下記の日付は日本時間です。
コロンビアは最初は国内に感染者がおらず、日本のダイヤモンドクルーズで感染したコロンビア人1人だけでした。南米は感染者が出るのがかなり遅かったので、ブラジルに次いで南米人としてコロンビア人が日本で感染したニュースは大きく報道されました。
3月2日
- イタリアから飛行機でカリの空港に着いた人が風邪症状だったので空港から病院送りにされました。
- 隣のエクアドルですでにコロナ感染者が6人出ていたので、コロンビアの厚生保健省が症状があれば報告するようにと国民に言いました。「なぜ国境を封鎖しないのか」という批判が国民からあがりました。
3月5日
- まだ感染者は出てないけれどショッピングモールや企業をよんで対策会議を開いたり、港湾部では検査所を作ったところも。
- 手を洗って予防しようというダンス動画がyoutubeなどにUPされてました。
3月7日
- コロンビアで初のコロナ感染者。首都ボゴタでイタリア帰りの19歳のコロンビア人。
- 厚生保健省が熱などの症状がある人は病院に行かずにホットラインに電話しろとホットラインを発表。また厚生保健省のHPに症状等の質問ページがありネット上からも報告できるように。HPにはコロナ感染を防ぐ方法の詳細もあり国民に予防するようによびかけ。
- 初の感染者が出た事で国中が大騒ぎになりました。コロンビアでコロナが出た!と
3月9日
新たなコロナ感染者が2人。メデジンで1人とBUGA市で。BUGA市はカリ市と同じ県でカリからバスで1時間半なのでカリ市では警戒をよびかけました。
3月10日
政府がコロナ情報のスマホアプリを無料で配布。コロナ情報はアプリでも常に確認するようによびかけ。
3月11日
政府は、中国、スペイン、イタリアの4か国から来た人は2週間隔離にすると発表。
3月12日
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- 厚生保健省が、隔離命令をやぶったら罰金、風邪のような症状がある人や体調が悪い人は外出せずに自宅待機する事、公共交通機関はなるべく使わないように要請しました。
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- 首都ボゴタ市は警戒レベルをイエローにひきあげ。政府の指示に従い次の要請をしました。
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マスク着用。3時間毎に手洗いと手指の消毒。1000人以上のイベント中止。人との間隔を2mとること。38.5度以上の熱が2日あれば病院に行かず保険省のホットラインに連絡。職場のリモートワークや学校の休校を要請。
- 政府としての対策は、公共交通の使用を避ける事。1000人以上のイベントは中止要請。他の人との接触を避ける事(挨拶にハグやほっぺにチュは禁止)など。
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- カリ市の近くのポパヤン市では市長がセマナサンタ(復活祭)の行事は予定通り行うと言ったら、国民から無責任だと非難されました。
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- 地方のカリ市ではバジェ大学やハベリアナ大学などは授業中止し大学の行事や国内海外の会議も中止。観光客に人気のショー中止。
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コロンビアはWHOのパンデミック宣言が出たらほんの何時間かでこれらの非常事態宣言を出した。しかもその日の午後から500人以上のイベントは全部中止と言ったので記者から少しどよめきが。当日にいきなりイベントや会合などはキャンセル命令。
記者会見で最初の質問は、「サッカーの試合と大会はどうなるか?」 だったのでさすがサッカー国と笑いました。週末の試合は全部中止、その後は無期限で延期と大統領が答えてました。
3月13日
ベネズエラはもともと医療崩壊してるし、難民が200万人もコロンビアに流入して来ています。ベネズエラ人は乳幼児にワクチンも接種しておらず感染症が多いので、早くベネズエラとの国境を封鎖しろとコロンビア人達が前から大統領に求めていました。
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- コロンビアは大都市では大気汚染対策と渋滞緩和の為に曜日ごとに走っていい車がナンバープレートで決まってますが、コロナで公共交通をなるべく通なと政府が要請してるので、自家用車を使えるようにナンバープレートによる制限を解除。
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- コロンビアの大手テレビ局が、コロナは熱に弱いので熱帯地域では感染しないとか、お湯を飲めば大丈夫、にんにくが効くとかいうのはデマと感染症専門家が教える番組を放送。お湯を飲めば大丈夫とか暑い気候に弱いというデマは日本でも出たが、コロンビアにも伝わってたのかと驚きましたよ。
- 500人以上のイベントや集会が全国で全部禁止になったので学校の卒業式もなくなりました。
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沿岸地方(コスタ)のバランキージャの女子大生達が卒業式に出れないなんてありえない、とTVインタビューに泣きじゃくったら、コロンビア人達から「コロナで大変な時に自己中だ」「卒業式くらいでヒステリックに泣くな。コスタの女はこれだから困る」と批判と嘲笑に。その日のトップのネットのネタになりました。
3月14日
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- 首都ボゴタの市長が、もしコロナ感染が悪化すれば首都を封鎖する可能性もあると発言。
- コロンビアではアジア系への差別もあり、中国系や韓国系の在住者がTVで、公共交通や店などで「コロナ」といわれたり怒鳴られたり、なかには殴られた人もいると話。
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- ハッシュタグで 「手を頻繁に洗おう」 というのをSNSで拡散してまわりの人達にも伝えるようにとテレビでよびかけ。
- 大手テレビ局のニュースでは冒頭で「コロナがパンデミックなので、各個人が危機感を抱き責任感を持ってコロナの感染拡大阻止に努めるように」と国民によびかけ。
- 日本と同じようにスーパーで買い物パニックがおきる。買い占めすると他に必要としてる人にまわらないからエゴイズムはやめようとよびかけ。マスクやアルコール消毒や除菌ジェルや除菌シートはすでに売り切れていた。除菌ハンドソープ、トイレットペーパー、ウェットティッシュが売り切れに。ビタミンなどのサプリメント、薬もすごい売れている。
- 感染者が14人になった。ほとんどが欧州帰りや欧米人の渡航者なので、ツイッターのトップのツイートが「ヨーロッパからもう渡航者を入国させるな」。
- またベネズエラ等の隣接した国の国境も閉鎖すべきというハッシュタグもトップの方にあった。ベネズエラ人がまだ大量に国境に押し寄せてきてたので。
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- コロンビアのツイッターなどネットのトレンドのキーワードはほとんどコロナ関連で占められました。
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3月15日
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- スペイン語圏でハッシュタグ、「YoMeQuedoEnCasa 私は家にとどまります」がトップの人気に。コロナ対策で仕事とか外出しないで家にこもって自衛するということ。 コロンビアではすでに非常事態宣言が出て、テレワークに切り替えてと政府が要請した。
- コロンビアに滞在中、留学中の外国人がコロンビアを出国したい、母国に帰りたいと思っても、なかなか航空便のチケットをとるのが困難に。
- コロンビアでのコロナ感染者が24人に。一番多いのが首都ボゴタ。
- コロンビアの厚生保健省のHPでは、コロナに関するデマと真実を比較して掲載。一日の生活の中で触るところあちこちにウィルスがついてるからこまめに手を洗おうというビデオで啓蒙。
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南米に滞在中の方は出国禁止に注意
今のところこんな感じです。コロンビアは時差で日本の14時間遅れなのでまたしばらくしたら新しい発表があるかと思います。
アメリカは南北の大陸だし、南米も地続きで感染症がくるので島国より危機感が強いと思います。また隣国が厳しい対策を発表すると周辺国も対策のレベルをひきあげる傾向が強いと思います。
国境封鎖したり、航空便を停止したり、渡航者は外国人だけではなく在住者や国民でも入国禁止や2週間隔離する国が増えました。中米エルサルバドルは早々に鎖国しちゃいましたし。日本はコロナ感染では警戒国なので日本人の入国を禁止したり隔離される国が増えました。日本からだと乗り継ぎ便で来てもダメという国もあります。これからどんどん国境が封鎖されたり航空便が停止するところが急増するかと思います。都市によっては封鎖するかもしれないし。
滞在者や留学生などには母国に帰ろうとか出国しようと焦って航空券を探してもすでに売り切れ、出国できるリミットに間に合わないから出国できない、という事態がおきてる国もあるようです(アルゼンチンなど)。コロンビアも国に帰ろうという外国人が増えて航空券が買えなくなってきたとのこと。
コロナは特別な感染症なので診察や入院した時に旅行保険がおりるのか私にはわからないですし保険によっても違うかと。出国ができず旅行保険が切れてしまった場合は100%自費になるでしょう。コロンビアの病院は格安の貧困層向けの病院だと医療レベルやサービスはおちますし、私立の有名な病院は高いです。医療費がけた違いに高額なアメリカ等に比べたら私立のいい病院でもコロンビアの方が安いですけど。私立に入院したら高かったし、ICUに入ったらかなりのお金がかかると思います。英語が話せる医者もいますが高い病院の方が多いし、スペイン語しか話せない医者や看護師も多いです。
今ラテンアメリカを旅行してる方、バックパッカーで周遊してる方、ノマドなどで長期滞在中の方。楽しく旅行の様子を書いたり次の移動先をSNSなどに書いてる方まだいますが、そんなぼんやりしてる場合ではないように思います。航空便が停止されて出国できなくなったり国境封鎖や都市封鎖で移動できず足止めされる可能性がだんだん増えてくるかと思います。また日本や日本人はコロナの警戒国なのでコロナを持ってるんじゃないかと思われたり、移動したらコロナまきちらかすんじゃないかと思われたりすることもあるし。日本や日本人への入国制限は厳しい国が多いです。ラテンアメリカの各国が今どんな状況なのかすぐ調べた方がいいと思います。
追記
3月16日
コロンビアは3月16日から外国人の入国は禁止になりました。
コロンビア人と在住資格がある在住者が入国する場合は2週間の隔離に。
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- 慌てて出国しようとする外国人や航空券を買い求めたり日付変更しようとする人で空港があふれかえってます。
- 全国の学校を休校に。
- カリ市はダンスとクラブの街だが、クラブが集まってるクラブゾーンの中で最大のゾーンのクラブの組合が自主的に閉店すると発表。いまだにカリ市はクラブやバーが営業していると全国から非難されていた。クラブは500人以上のイベントじゃないしまだクラブ規制されてないし、ハンド除菌ジェルを置いたり手洗い推奨してると弁明していたが。
- 大統領が国全体でコロナの為に団結しようとよびかけ
- クルーズ船が寄港禁止になったため、カルタヘナに寄港予定だたクルーズ船がパナマであしどめ。
- コロナ感染者が54人に。大半がボゴタ。次がメデジンとNEIVA。カルタヘナも。カリ市でも前日に感染者が出ている。
- Quedate En Tu Casa (家にいろ)がトレンドのキーワードに。外出しないで家にこもれ、ということ。
- ボゴタのエルドラド空港のコロナ対策がなってないと批判が。ボゴタ市長が政府に激怒。
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3月17日
陸路、海路、河川路、すべての国境の封鎖を発表。
ベネズエラ国境だけではなく、ペルー、ブラジル、エクアドルとの国境も封鎖。 ※ただし空路は違う。空路はまだ欧州便とアジア便以外はきていて、コロンビア人とコロンビア在住権がある人だけ入国できる(2週間隔離)。外国人は入国できない。
- 感染者が57人に。
- 50人以上の会合やイベントや集まりが禁止に。
- 全国のクラブやバーやディスコテカを閉鎖。
- カリ市ではスポーツ活動が禁止に。ダンスレッスンもダンスのアカデミー閉鎖。スポーツジムも閉鎖。スポーツ選手は自宅でトレーニング。公共交通を使わず自家用車や自転車での移動を推奨。
- コパアメリカ(サッカーの南米大会)が来年まで1年延期に。
3月18日
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- コロナ感染者64人に。カリ市は3人。
コロンビアの領土の半分の都市が外出禁止に
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- (夜間外出禁止の都市が多い)。警察や軍警察が出動して警備。外出したら捕まって罰金。
3月19日
3月20日
- アメリカから来て2週間の隔離命令が出ているのにそれを破ったコロンビア人女性とその米人夫が逮捕された。米人夫は罰金を科せられ国外追放。コロンビア妻は顔出しの手錠姿でニュースに出て8年以下の懲役刑になるそうだ。
- 3月16日から外国人は入国禁止だが、その前に入国した外国人は2週間の隔離。その隔離命令を破って外出した外国人40人が捕まって国外追放処分にされた。
5月末まで公共の場所や商業施設での飲酒禁止。
高齢者と子供と若者は隔離(外出禁止)
- ペルーは入国禁止や航空便停止などの厳しい措置をとっているが、ペルーにいるコロンビア人観光客150人がペルーから出られなくなり政府に助けを求めている。
- 厚生保険省が、バーやレストラン、遊技場、商店なども閉鎖すると発表。デリバリーでの配達ならOK。
- コロンビアの多くの都市で3月20日から23日の週末に外出禁止令
- アヴィアンカ航空が3月23日から国際便を停止。国内は84%減便。
- コロンビアのボゴタ空港には、飛行機のキャンセルや各国の入国禁止などで立ち往生した外国人達が5日間も寝泊まりしている。コロンビアは16日から外国人は入国できない。
3月21日
- 各都市が外出禁止令で家でじっとしている。
- 夜にバルコニーや窓に出て、コロナ患者の看病をしている医療従事者に市民が拍手をおくった
- コロナ感染者が158人に。一番多いのが20歳~40歳。
- ポパヤン市の市長がコロナ陽性なので、市長と会議をした大統領や各県知事や市長がコロナ検査。
- 移民局と軍警察と役人が宿をまわって、外国人の隔離が遵守されているかチェック。外国人旅行者は2週間隔離で守らないと強制送還。
3月22日
飛行機の国内便を停止。(国際便はすでに23日から停止命令でている)
貨物便も国内輸送も必需品をのぞいては停止。
- 隔離命令(外出禁止令)はコロンビアは感染者はまだ200人位だが、感染者が急増するカーブを平らにして感染拡大を防ぐための予防対策。
- 外出禁止令の間、食料品と生活用品を外に買いに行くことはできるが1家族につき1人しか買い物に出られない。買い物に行くのではなくてデリバリーやネット宅配を推奨。
- 食料は十分に国内にあるので買い出しパニックをおこさないように通達
- 車両もバスなどを止めるが、救急車などの緊急車両は除外。
- 首都ボゴタは1か月公共料金支払い免除
- コロンビアで初のコロナによる死者が。カルタヘナの58歳のタクシー運転手でイタリア人観光客を乗せた
3月23日
- 検査施設を20増やした
- ボゴタはホームレスを施設に収容
- 大統領が外出禁止令は数か月続くかもしれないし、状況次第ではもっと長く続くと会見。外出禁止令がとけても休校は解除しないし、高齢者隔離は続ける。
- コロナの死者が3人に。感染者数は235人。
3月24日
- コロンビアの自宅隔離令(外出禁止令)で外出していい条件。必要不可欠な最低限の事だけ許可。食料の買い出し、お金の引き出し、老人介護、病院に行くなど。あとは医療者や警官や農産物の生産者やデリバリーなどは仕事続ける。
- 国内の交通は許可がある人のみ。すでに航空便は国際も国内も停止中
- 自家用車やバイクは食料の買い出しなどに使えるが1人しか乗ってはいけない