Life and Dance in Latino Style

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ワールドカップ(サッカー)と中南米

いまサッカーのワールドカップ真っ最中です。
私はサッカーファンではなくサッカーにまったく詳しくないのですが、ワールドカップはおもしろいので毎大会見ます。
それに中南米に滞在しているときはまわりがサッカー環境なのでサッカー見ざるをえなくなります。


今大会の開催地がブラジルに決まったときから、中南米人達が「今まではワールドカップに行くのは"夢"だったけど、南米なら今から貯金してブラジルに絶対行く!」と意気込んでました。
でもW杯のブラジル観戦は高騰したので、残念ながらブラジルにW杯観戦には行けなかったようですけど。



私が中南米にいるときにW杯の中南米予選やってて(W杯に行く国を選定する)、テレビのニュースでもよくサッカーのことをとりあげてました。

メキシコはエリアでいうと北米なので、アメリカやカナダと同じ北中米予選です。
今回は予選で非常に苦戦して、あわや予選で落ちるところでした。
アメリカのおかげでW杯の切符を手に入れました。
メキシコ人達が「アメリカよ、ありがとう! メキシコが史上初めてアメリカにありがとうと感謝した日」って言ってました 笑。

メキシコ人は、メキシコ人だからメキシコチーム万歳じゃなくて、メキシコチームを批判する人も多いんです。
メキシコが負けると「メキシコは ”いつものように” 負けた」って笑ってます。
ワールドカップに行っても勝てるわけないとか言ってる人たちもいました 
→ メキシコ人は自虐ギャグが好きな国民性

そのメキシコがワールドカップでは活躍して、初戦でブラジルと引き分けたのにはびっくり!
メキシコチームが賞賛されて、北米予選ではボロクソに本国で言われてたドスサントスやGKのギジェルモも高い評価を得ました。
日本でもメキシコをほめる声が大きいですね。
オランダの反則的な妨害で敗退したのは残念です。オランダはメキシコ人からずっと恨まれると思います。



南米コロンビアは予選で日本と一緒だったので、コロンビアが急に注目されたこともあり旅番組でも取り上げられることが多くなりました。
今までコロンビアに悪いイメージしかなかった人にもコロンビアに興味を持った人がいたのはよかったと思います。

南米はサッカー国が多いのに出場枠が少ないので、南米予選はワールドカップより難しいと言われてるくらいです。
ブラジルとアルゼンチンが突出してるイメージが世界ではありますが、南米予選ではブラジルやアルゼンチンは何回も負けてW杯出場が危うくなることもあるんですよ。

W杯の南米予選のときに私は中南米にいました。
アルゼンチンではアルゼンチン人達がよくテレビでサッカー見てました。
ある日おおぜいの人が大騒ぎしてるのでなんだろうと思ったら、アルゼンチンがW杯に行けることが今決まったとタクシー運転手が言いました。


クリロナポルトガル)やブラジルのネイマールやアルゼンチンのメッシがスターと思われたW杯でいきなりスター扱いの注目を受けてるのが、コロンビアのハメル・ロドリゲス選手。
サッカーが上手いうえにイケメンとして日本のテレビでもよく紹介されてます。
私の素人目に見ても彼のサッカーの技術はすごいと思いました。
イケメンかというと、コロンビアではああいうルックスの人は普通にいるような。。。
かっこいいというよりかわいいタイプ?





ブラジルは開催国なのに運悪く予選でメキシコ、決勝トーナメントで南米とばかりあたります。
南米のつぶしあいになってしまってもったいないです。
ブラジルは南米の強国チリに苦しい戦いで辛勝、次はコロンビアと対戦です。
今コロンビアはすごい勢いにのってるし、南米勢はいつも南米予選で戦ってるのでどうなるか分からないと思います。
もしブラジルが負けちゃったら開催国なのにムード盛り下がるね。

ちなみに私は今大会は一貫してコロンビア応援してます。

コロンビアは南米予選で運にめぐまれず、なかなかW杯に出れないかわいそうな国です。
1994年にW杯に出場したときは、オウンゴールで負けてしまってオウンゴールした選手はコロンビアに帰国したときに銃で殺されたというショッキングな事件もありました。
南米は予選が大変なので、またいつコロンビアがW杯に出れるか分からないです。

今回はコロンビアが強いので、コロンビア人達が狂喜して応援しまくってます。
あまりのコロンビア人の熱狂ぶりに、コロンビアに敗退した日本人から見たらむかついたかもしれませんが、コロンビアにとってはすごいチャンスなのであたたかい目で見守ってあげてください。

でもコロンビアの行く手は厳しく、ブラジルに勝って、次にドイツに勝たないと決勝には行けません。


コロンビア本国では、サッカーの応援で国中が興奮して多数の死傷者が出ています。
このニュースをきいたら、コロンビアってやっぱ銃で人を殺す国なんだ、危ない国なんだって思うでしょう。

コロンビアでは警察と軍隊やガードマン以外の一般人が銃携帯してるのは私は見たことがないです。
コロンビアが非常に危なかったのは90年代初頭までです。


私がコロンビアにいたときは、サッカースタジアムのそばに住んだり滞在しないこと、サッカーの試合がある日は夜遊びに行かないこととコロンビア人達から厳しく言われました。
サッカーの試合がある日は、たとえサッカースタジアムとエリアが違ってもサルサ踊りにクラブに行くこともやめたほうがいいと言われました。
サッカーファンにフーリガンみたいのがいて、試合で負けると騒いだり暴れたりして、ときどき事故や事件になることがあるからです。亡くなった若者のニュースが掲載された新聞も見せられました。


ブエノスアイレスで、メッシがいたボカ・スタジアムにはスタジアム見学だけ行きました。
ボカ地区はブエノスアイレスで治安が悪いエリアなので、ボカのまわりは歩かないようにと言われました。
(私はカミニートに行くまでボカ地区を5-6分歩いてしまいました。ボカ地区の人にきいたら今は真昼間だしすぐそこだから大丈夫と言われたので。)


中南米ではよちよち歩きの幼児からサッカーボール蹴らせてるし、町角に一般人向けのサッカー場があったり、サッカーが浸透してました。夜、車道でサッカーやってる子供や市民もよく見ました。

私にはサッカーのアマチュアチームに入ってる友人達もいて、アマチュアサッカーの試合もよく見に行きました。
プロリーグのサッカーの試合があると週末に集まってみんなでテレビ観戦しながらビールを飲みました。
男達が集まるとすぐサッカーの話になって、「こいつは〇〇チームサポーターだから、おかまだ!」とか言い合って笑ってました。

やっぱサッカーに対する文化が違うなー と実感。

(※ただしカリブのキューバプエルトリコは日本でも知られてるように野球国です。
キューバはサッカーファンも少しいました。
※他の中南米のサッカー国ではアルゼンチンでさえも、サッカーに興味ない人はぜんぜん興味なくて、サッカーの話題もないしサッカー見ない人たちもいました。みんながみんなサッカーファンというわけでもなかったですけどね)