「Estoy Enamorado」 Wisin y Yandel (SB1070の人種差別的移民法)
まずは このビデオをぜひ見てください
WISIN Y YANDEL 「ESTOY ENAMORADO」
レゲトンで私が一番好きなグループ、 WISIN Y YANDEL の新曲です。
なんだか分かりましたか?
画像を説明すると、
ある家族が楽しくドライブしてたら、パトカーにつかまって親子離れ離れに留置所に入れられてしまう。
WISIN Y YANDELのyandelが彼女と一緒に家で人種差別反対デモのニュースをテレビで見ている。
上記でつかまった家族は、彼女の家族だった。
彼らを捕まえた警官の一人もどうやらラテン系のよう。小さい女の子が泣くのを見てあとで落ち込んでいる。
一方、アメリカとメキシコの国境。 国境越えをしてきたメキシコ人たちを国境警備隊が追いかけて銃撃している。
カフェで働くおじさん、ベビーカーを押す女性、果物売りの少年、 みんなつかまっていなくなった。。。。
牢獄で悲しい顔をしている。
家から次々と出てくるヒスパニック系の人々。
WISIN たちもでてくる。
議会前に集まる人々。
「俺たちはエイリアンじゃない」
「違法者に見えるというのか」
「法改正反対」
「SB1070法に反対」というプラカード。
アメリカの街をデモ行進する人々。 (← これは実際のニュース映像だと思う)
そして最後にwisin y yandel からのメッセージ。
という内容だと思います。
タイトルは、Estoy Enamorado.
これは、 I am in love. 僕は恋してる です。
歌詞は、女性に対する恋の歌のようですが、
このビデオに込められたメッセージとしてはこの部分を言いたかったと思う。
サビ。
僕は君を愛してる。
それを告白したいんだ。
僕はいつも君のことをおもってる。
絶対に君を一人にはさせないよ。
これを、ラティーノ(アメリカのヒスパニック)たちに向けてのメッセージとして、彼らは言いたかったと思います。
君たちを愛してる。
いつも君たちのことを考えてる。
絶対に孤立させたりはしないから !!
と。
これは人種差別法だ、人種選別の危険性がある、と全米から批判があいつぎ抗議デモも起きたので、オバマ大統領も差し止め請求しました。
しかし、この法律は7月から施行されてしまいました。
アリゾナはメキシコとの国境にある州なので、国境越えしてくるメキシコ人がたくさん入ってきます。
なので、この法律はメキシコ人を中心としたヒスパニック(スペイン語を話すラティーノ)をあからさまにターゲットにした人種差別法だということで、多くのラティーノたちが抗議しています。
メキシコの大統領を始め、多くの中南米の国が抗議声明を出しました。
一番の問題は、外見で不法移民かどうかを判断する、という点です。
また、アリゾナなどのアメリカの国境近くの州では、メキシコ人に対して、国に帰れなどという差別的な看板などがたくさん立てられました。
アメリカの人口のうち、ヒスパニック系は4000万人もいます。
不法移民も入れるとかなりの人口になると思います。
不法じゃない人たちはそのうち3500万人くらいです。
合法の人たちも 「外見で」 判断されて警官に職務質問受けることになるわけです。
つまり、wisin y yandel のようなスターでさえ、プエルトリコ系アメリカ人だから職務質問されても文句言えないということになります。
それだけではなくて、アリゾナではラティーノというだけで学校でいじめられたり、街を歩いていても白い目で見られるということもすでにおきていて、ひきこもりになるラティーノたちもでているというレポートも見ました。
この人たちは不法移民ではなく、アメリカ市民です。
曲の最後にある字幕は、wisin y yandel からのメッセージです。
訳してみると、
僕たちは、みんなが人として生きるための人権を守る ことが大事だと信じている。
SB1070法は、人権を冒涜する差別法である。
そしてこの法律は、私たちの社会(コミュニティ)にとっての公明に反するものである。
われわれの団結がパワーとなるんだ。
さあ、みんな団結しよう!
忘れるな、 世界中の人々はみんな同じ人間なんだ。 国や人種に関係なく僕たちは平等なんだ、ということを。
話が長くなるので、また次回につづきます。。。。
ブログ内関連過去記事:
「アリゾナ人移民法にシャキーラたちも反対」
「wisin y yandelとジェニファーロペス新曲」
「Tu Olor」