不況での生活
昨日のつづきです。
日本で暮らす日系ラティーノの一家の話を昨日書きました。
それには後日談があります。
両親の計画としては一生懸命働いて、日本での教育とは別にラテンアメリカのことも知ってもらってスペイン語もおぼえてもらおうとがんばってました。
ところがその途中に不況になってしまって、お父さんが仕事をくびになってしまったのです。
しばらくは失業手当で暮らしてましたがそれもなくなりました。
お父さんは40過ぎてるから、次の仕事はなかなか見つかりません。
お母さんは日系人で見た目もちょっと日本人ぽいけど、お父さんは純ペルー人。
日本語はコミュニケーションとれるくらい話せるけど、漢字も読めない。
今は日本人もハローワークにひしめいていて、ハローワークに行ってもまっさきに「日本人だって仕事ないのに外国人にまわってくるわけがない」と一喝されてしまいます。
ペルーに子供二人を連れて帰ってるお母さんも、飛行機チケット買うお金なくなったからペルーから日本に帰ってこれなくなってしまいました。
子だくさんで仕事みつからなくて困ってるから、助けてやってくれないかと私たちに頼んできました。
漢字が読めなくてネットで仕事探せないということで、私がネットの求人サイトを探してあげました。
結局安いけれどアルバイトが見つかりました。
でも大家族を日本で養うようなお金ではありません。
昨日話した長男は、私立の専門学校に行きたいと言ってたのですが、授業料が高くて払えない、どうしようとお父さんは悩んでました。
かわいそうだけどあきらめさせるしかないだろうか、と相談されました。
あるだけの貯金は生活費に使っていたから、ペルーに帰るにも旅費もないし、家族はバラバラになってしまったし、これからどうやって日本で生きていくか悩みだらけ。