Romeo Santosのコンサートに行った話
これは3年前に別のブログに書いたものをこちらに移行したものです。
内容は3年前の話。
中南米ではここ2 ~3年で急にバチャータが人気になりました。
3~4年前まではバチャータなんてまったくかからず、もしラジオでかかったら「なんだ この曲?」と不思議がってた国でも、2年前に行ったらバチャータ流行してました。
日本のラテン界でも今 bachata 流行ってますよね。
そのバチャータブームの源が、romeo santos (バチャータキング) と Prince Royce (バチャータ王子) 。
2人ともイケメンで女性に大人気。
ロメオはアダルトなセクシーさで、プリンスロイスは甘いマスクとスマイルで女性のハートをとりこにしてます。
2人ともアメリカ人でドミニカ系 (バチャータはドミニカの音楽)。
コロンビアでロメオ・サントスのコンサート行ってきました。
他にもサルサの大御所グループとかが出る大イベント。
サルサの大御所をさしおいて、目玉はロメオ・サントスでした。
トリだと思ったロメオ・サントスは思ったより早くでてきました。深夜12時くらい。
ステージのセッティングをする休み時間中、ロメオが登場する30分前からロメオの写真が大スクリーンに出ると、女性たちがキャー、キャー騒ぎ始めました。
いよいよロメオが登場したら、みんな
ぎゃーーーーーーーーーーっ
と大興奮して、椅子の上に登って飛び上がって、もうトランス状態。
みんなの絶叫でロメオの声がきこえない。
ロメオが歌いだすとみんな一緒に合唱するので、ロメオの声がききづらい。
目の前にはたくさん並ぶスマホのビデオの液晶画面。 みんなのスマホでロメオがみえなーい。 自撮り棒使ってる人もいるし。
ロメオが曲の前や合間にしゃべると、みんな興奮して大絶叫。
失神者が出るんじゃないかな。
ロメオって歌もうまいけどエンターテイナーだなと思いました。
曲と曲の間の話もパフォーマンスも上手。
「mujeres (女性たち)! 、 今日のこのコンサートのチケットは誰が買ってくれた?
彼氏やだんながプレゼントしてくれたよね?
それとも自分で買ったのか?
もしや隣に座ってる彼氏の分まで君が買ってあげたのか?
女性に支払わせるような男ならダメだ。
そんなやつがほんとに君を大事にして愛してくれてる男か考えたほうがいい。
男たちよ、 君たちはほんとに男か?
(男性客が オ――――と叫ぶ)
君たちは隣にいる君の彼女や奥さんを大事にしてるか?
今日みたいなクリスマスコンサートに招待したり、女性を毎日リスペクトしてるか?
女性を大事にしないマチスタな男はほんとの男じゃないぜ。
今日帰ったら彼女に花をプレゼントして、愛して大事にしてあげてくれ。
とかロメオが言うんですよ。
ロメオを見つめてメロメロになってる自分の隣の彼女や奥さんを男性たちは見て、肩を抱いたりしてました。
自分の女はロメオ見て目がハートになってるし、おまえはチケット代出したのか、マチスタ(男尊女卑の男)じゃないかとかきかれてコロンビアの男たちはかたなしだったでしょうね。
(けどコロンビアの女も強いよ)。
「君たち、そばにいる恋人や伴侶をほんとに愛してるかい?
裏切ったりしちゃ絶対にいけないよ。
不倫だけは絶対だめだ」
とロメオが長々と話しながら、次の曲のイントロが始まって…
Aventura の 「Los Infieles 」。
これはダブル不倫の曲なんですよ。
最初にタンゴで始まる、大流行曲 「Propuesta Indecente」では、曲の途中で若くてきれいな女性客をステージにあげて、肩や背中にチュチュとキスして、ステージ上に設置されたベッドに2人で入ってふとんかぶって何分か出てこなくて、女性たちが ギャーやめてーーーーと叫んでました。
何をしてたことやら???
ロメオはサービスよくて1時間半以上歌ってライブが終了。
そしたら、とたんに客が大半が帰り始めました。
つまり、ロメオめあての客が多かったってわけ。
そのあとサルサの巨匠の willie colon と Oscar D'leonだったんだけど、willie colonがでてきたときは観客席が半分くらいあいてました。
私も疲れて、willie colonの途中で帰っちゃった。Oscar D'leon は またもや見れなかった。
もうそのときすでに朝方の4時近かったから。
バチャータが世界的に大流行してる。 ここ何年かの中南米滞在でもよくわかりました。
おもしろい変化です。