2018年に世界で最も再生された曲ランキングに ラテンアーティスト4人がランクイン
音楽ストリーミングサービスのSpotifyが2018年(1月1日~11月29日)にランキングを発表。
世界のトップはまたまたアメリカのドレイク。
ドレイクはラテンでも2回コラボしたが、今年はラテンのラテントラップ歌手Bad Bunny と「Mia」をコラボ。
今年のランキングの注目ポイントとしてラテンがランキングに多かったことがあげられている。
「昨年世界的にブームを巻き起こしたラテン音楽も引き続き多くのリスナーに聴かれ、さらなる飛躍を遂げた。」と書いてある。
世界で最もきかれたアーティストのランキングのトップ10にラテンのアーティストが3人ランクインした。
4位 J Balvin
7位 Ozuna
8位 Bad Bunny
世界で最も聴かれた女性アーティストのランキングでは
5位に カミラ・カベロ (Camila Cabello)
プレイリストの世界ランキングでは、ラテン系音楽の人気プレイリストが2つトップ10入り。
3位 「¡Viva Latino!」
4位 「Baila Reggaeton」
だそうです。
これを解説します。
男性歌手はすべてラッパー。
今中南米でも世界でもラテン・トラップやレゲトンなどのスペイン語のラップが流行ってます。
ラテントラップというのはスペイン語のヒップホップの進化系。
J BALVIN
J Balvinはコロンビア人でコロンビアのメデジン出身のレゲトン歌手。
「Ay Vamos」が4年前に世界的にヒットして、レゲトン界にロマンチックなレゲトンを流行らせた。
今年は日本のサマソニにも出演。
去年は「Mi Gente」が「デスパシート」に迫る勢いだった。今年もたくさんの世界的なヒット曲やコラボでチャートに連続で入っていた。日本でも大人気なアーティスト。
これが去年のヒット曲 「Mi gente」。 これはレゲトンじゃない。
「Mi Gente」
J Balvinの新曲。これはタイトルの通りレゲトンの曲。
「Reggaeton」
OZUNA
Ozunaはプエルトリコ人の若手のラテン・トラップ歌手でレゲトン歌手。 トラップラティーノの方が多い。
Ozunaも今年は出す曲出す曲大ヒットでビルボードの総合ランキングにもよく入ってました。
春に日本に来て桜の中で撮影してミュージックビデオをリリース。
これがその日本でロケをしたビデオの曲。
「Síguelo Bailando」
Ozunaは今年一つポカをやって、DJ Snakeの「Taki Taki」(邦題は タキタキ・ルンバ)にfeaturingで参加し、Ozunaのラップのパートで「Booty explota como Nagasaki」 (長崎の原爆のように爆発するセクシーなボンバーヒップ)と歌って問題に。歌詞を 長崎からサキサキに途中で差し替えることになった。
DJ Snakeの曲に参加しただけなので、Ozunaは言われて歌っただけかもしれないが。
それがこの曲。
「Taki Taki」 DJ SNAKE ft. Selena Gomez, Ozuna, Cardi B
そのトラブルについては、このブログの前の記事で詳細を書いたのでこちらをどうぞ。
「Taki Taki」 DJ SNAKE ft. Selena Gomez, Ozuna, Cardi B の歌詞。冒涜に激怒
Bad Bunny
プエルトリコ人の若手ラテン・トラップ、レゲトン歌手。
ラテン・トラップでは前からいたけど、今年はBad Bunnyの世界での躍進がめざましかった。いろんな歌手とコラボもしたし。
世界で一番きかれたアーティストに選ばれた米人のラッパーのDRAKEがfeaturingしたBad Bunnyの曲。
ドレイクがfeaturingだからね。
このビデオの若いほうがBad Bunny。
「Mia 」 Bad Bunny
この曲の解説は前にこのブログでしたのでこちらをクリック。
「MIA」 Bad Bunny ft. Drake の解説と歌詞和訳
Bad BunnyとJ Balvinの共演で大ヒットした曲
世界で最も再生された女性アーティストの3位に入ってるCardi Bは米人のラッパーだけど、人種はラティーナ。彼女はドミニカ人とトリニダードトバゴ(カリブ)のハーフでNY生まれなので。
そのCardi Bの曲にJ BalvinとBad BunnyがFeaturingして、ビルボードの総合ランキングの1位になったのが、この曲。
51年前のラテンの名曲を現代風のラップにリメイクしたもの。
「I Like It」 Cardi B, Bad Bunny & J Balvin
この曲の解説も前にしたので、こちらの記事を見て下さい。
「I like it」Cardi B ft. Bad Bunny, J Balvinのラテン的解説
Bad Bunny, Ozuna, J Balvin の3人のコラボした曲。
「Soy Peor」 Remix Bad Bunny ft. J Balvin, Ozuna, Arcangel
左から J Balvin, Bad Bunny, Ozuna
Camila Cabello
Camila Cabelloはキューバとメキシコのハーフでキューバ出身で今は米人。アメリカの女性グループ fifth harmonyのメンバーだった。今はソロで活躍中。
日本にも来てテレビに出てたよね。今もTVコマーシャルが放映されています。
Camila Cabelloは日本のレコード会社やメディアは「カミラ・カベロ」と書いてるけど、本当のスペイン語の名前のよみかたは「カミーラ・カベージョ」。 日本のレコード会社が「LL」を「L」と思って発音を書いたようだけど、スペイン語では LL と L の発音は違います。 Lはラ行だけど、 LL は リョ か ジョ です。
例えばJ Balvinの出身地であるコロンビアのMedellin市は、日本のサイトではよく メデリン と書いてあるけど、本当は「メデジン」です。 LL だから。
カミーラは、映画ワイルドスピードの挿入歌で、PitbullとJ Balvinと一緒に「Hey Ma」を歌った女性。
「Hey Ma」 Pitbull, J Balvin, Camila Cabello
この曲と歌詞の解説については前に書いたこの記事を
「Hey Ma」歌詞和訳。映画ワイルドスピード。Pitbull, J Balvin
Camila Cabelloはこの曲が大ヒット。
「Havana」 Camila Cabello
日本でも人気が高いですよね。
以上、今年世界で最も再生された曲のランキングに入ったラテンのアーティストと曲についての解説でした。