Life and Dance in Latino Style

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2017年4月1日時点の南米の安全情勢と旅行注意喚起

中南米を旅行中のみなさん、またはこれから旅行する予定の方へ注意喚起です。

外務省の渡航情報が古すぎてアップデートされてないようなので、私は注意をよびかけています。

※ (これは本日4月1日付の情勢なので、後日また変わるかもしれません。
いま南米はいろいろ情勢が変わってますので、常に最新の情報を把握してください。)




● ベネズエラ 

国家の非常事態のため、旅行しないでください。

大統領の独裁政治への抗議デモがおき衝突しています。
南米各国も大使を召喚し始めたので、旅行中の方は出国をお勧めします。
以前から超インフレと食料不足で餓死者も出ており薬品が不足していて、暴動もおきています。

マドーロ大統領が先日国会を無効化し、大統領によるクーデターとして世界中で大ニュースになっています。それに反対した国民のデモ隊と軍隊や警官隊が3月31日衝突。
民衆が独裁政治に反対し、民主主義を求めています。
3月31日に取材していたコロンビアのラジオ局記者が警官隊に暴行されました。
ペルーやチリは大使をひきあげ、コロンビアは大使を本国によびました。南米各国が大使をひきあげるかもしれません。
南米でベネズエラが孤立しはじめています。
外務省の渡航安全情報ではベネズエラのレベルは1と2ですが、情報が去年までで古いです。
デモ隊に対して実弾を使うこともあるので、旅行者が巻き込まれると危険です。




● パラグアイ

首都アスンシオンは注意してください

3月31日、パラグアイの国会が憲法改正を承認したことに怒った市民たちが抗議デモをして、国会に火をつけました。
デモ隊と警官隊が衝突しています。
民主主義を守るためといってるし、アスンシオンは今後しばらく混乱するかもしれないので注意してください。




● コロンビア

ベネズエラの国境沿いの県には入らないでください。
エクアドル国境近くのナリーニョとカウカ県、そしてチョコ県には入らないでください。


ベネズエラの国家非常事態により、ベネズエラ人が隣のコロンビアに多数逃げてきています。
コロンビアのノルテ・デ・サンタンデールにあるククタが国境なのですが、3月31日以降は特にそこに押しよせていて混乱しています。
国境沿いにコロンビア軍が戦車を配置しました。

ベネズエラの国境近くの県には他にも3月にアラウカにベネズエラ兵士たちが侵入して陣地をつくった事件や、3月にベネズエラの警官や兵士が侵入する事件が最近何度もおきています。

またコロンビア第二のゲリラELNの活動が活発化しています。
ボゴタでは2月に爆破テロをおこして死傷者をだしました。
ELNエクアドル国境近くの一帯と、ベネズエラの国境近くの一帯が本拠地です。
ベネズエラに近いアラウカでは、ELNが警官や兵士を殺傷する事件が3月おきています。これによりコロンビア国内でもベネズエラに対して厳しい処置をすべきという声が強くなっています。
エクアドルに近いナリーニョとカウカ県は、ゲリラの活動地で麻薬の栽培地なのでもともと外務省の渡航禁止地区ですがもっと危険になっています。
いまゲリラFARCの解放と、麻薬畑をつぶす作業と、第二のゲリラELNの活発化で混乱しています。
エクアドルに近いチョコ県では、ELNが市民を殺害したり追放していて、バジェ県等に住民が逃げています。

ベネズエラとコロンビアのゲリラは実は関係があります。
ベネズエラチャベス政権やマドーロ政権がからんで、ベネズエラがコロンビアのゲリラの逃げ場所になっていたり、ELNベネズエラにもあったりと。
ベネズエラの危機状態でコロンビアのゲリラの活動がもっと動く場合もあるかもしれないし、コロンビア国内ではそれに対する批判も高まっています。

コロンビアのボゴタ、カリ、アンティオキアの一部など3月に各地で洪水被害がおきています。現在雨季で暴風雨や落雷があり、エルニーニョのため。浸水している地域もあり、陸路で移動する場合に土砂崩れや洪水で封鎖している道もあります。
コロンビアでは500の市町村に豪雨による地滑りの警報が出ています。

putomayoのmocoaで4月1日大規模な土石流が発生し、多数の死傷者が出ています。

一方、ブエナアベントゥーラなどでは渇水被害(水が出ない)。

ボゴタは4月1日から公共交通(トランスミレニオやバス)の料金が値上げされ、それに反対する抗議デモが3月末からおきています。ボゴタ市内やトランスミレニオのターミナルや停留所が封鎖されることもあります。

4月1日(コロンビア時間)にボゴタやカリをはじめ地方都市でも反大統領の大規模デモがあります。
場所によっては荒れる可能性もあるので注意が必要です。抗議デモがあるエリアに滞在中の方は、外出しないほうがいいかと思います。

       

● ペルー 

いろんな地域で大規模な洪水被害。
リマ、アレキパ、ウアンカベリーカ、イカ、ランバイエケ、ピウラ、トゥンベス、ロレト、カハマルカ、ラ・リベルタ、アンカシで非常事態宣言が出されたそうです。トルヒーヨなどでも大きな被害。
90人を超す死亡者が出て、日本でも大きく報道されていますよね。
国内交通で規制されてるところもあるので、移動したり他の都市を訪れる時は最新情報をチェックしてください。